ループザループ②「祭りの準備」
話を八月中旬に少し戻したい。お盆から休暇をもらった私は、毎日家でのんびり過ごしたかったんだが、そう上手くはいかず、まず輝子に呼び出されて、いつものダベリ場・喫茶店レイモンドへ。輝子が毎度のこと語るイケメン談義が蝉の声と重なってより一層うざい雑音に変わってしまっている。いつもならそこに空気の読めない天然の空巫女がちょうどいい中和剤になるんだが。輝子のウザ話の相手をしていると、例によってまた着信が鳴る。声の主はもちろん空巫女(そらみこ)。年齢にそぐわないロリ声が耳元で囁かれるが