第1話 巫女さんがやって来た~① 美人OL西瓜房子のお話~
二〇XX年一月三日火曜日。二十一世紀の幕開けから早十余年。大阪駅の駅前に二一世紀までの残り日数を刻むでっかい卵のオブジェがあった事なんて当の昔話で、みんな忘れていて、もう記憶の片隅に追いやられてるだろうが、目まぐるしく進化を遂げるここ大阪の街(東の方)で、私は生まれ育ってきたらしい。
私はもう過去を振り返らない。というか昨日でやめた。
何故なら・・・
今日の私は絶好調だからだ。
というのも、元々私は占いの類を全く信じない=それだけで「君は女性らしくないねぇ」と何度も罵られ