第1話 巫女さんがやって来た~② 双羽輝子という名のおっさん~
「キモいわ。」
新年早々、最初の挨拶がそれか!失礼な奴だな。ここは市内にある喫茶店レイモンド。初老のマスター♂と若い店員さん♀が切り盛りする小洒落た個人経営の喫茶店だ。店員さんは正月休みらしく、マスターがわざわざ三日に店を開いてくれた。そしてこの声の主、いつも座ってる席、今私の目の前にいるちっこい少女、名前を双羽輝子という。まるでウサギの耳のような茶髪のツインテールは、長年の染髪のせいか酷く傷んでいる。日サロで焼いた小麦色の肌。同い年と思えない程いわゆるロリ顔で身長一五〇