対策委員会編3章は本当にプレナパテス世界線への分岐点なのか?
2024年4月11日、対策委員会編第3章Part1が更新され、シャーレの爆破という衝撃的なシーンで終了した。
これを受けてユーザーの間ではある説が浮上し話題となる。曰く、「この爆破はプレナパテス世界線の先生を意識不明に追いやったものと同一なのではないか」「これを先生は無事に乗り切り、プレナパテスとは別のルートを辿るのではないか」
そして待ちに待ったPart2の更新。シロコの描写や、先生が起き上がるときの選択肢など、プレナパテス世界線と対比するような描写があり、ここがあの世界への分岐点という推測をより強める内容だった。
しかし、こうも露骨に匂わせがあるとミスリードを疑いたくなるのが捻くれものの性。
実際にいくつか疑問点もあるので、触れていこうと思う。
①プラナの反応
第3章7話の最後で、プラナはこの攻撃について初見のリアクションをしていた。
経験したことがあるならこういったリアクションにはならないはずだし、なんなら爆破が起きるよりももっと早くに気付いてもおかしくない。ということはこの事件はプレナパテスの世界線では起きなかったということになる。
つまり、これはプレナパテスを襲った事件とは全く別物、あるいは、少なくとも「シャーレの爆破は向こうの世界線でも起きたが、発生したタイミングや状況、爆破方法等については違っていた」と考えるのがよさそう。
②プレナパテスと状況が変わっていない
今回の爆破が分岐点だと考えたとき、プレナパテス世界線との一番の差異は、シッテムの箱のOSが「プラナ」から「プラナ+アロナ」になっていることだと言える。だから、「アロナがいたから爆破をガードできた」という描写があれば、世界線の分岐としてわかりやすい。
ただ、今回の爆破が起こったとき、アロナは寝ている状態でプラナのみが稼働していた。おそらくアロナは爆破のガードには関与しておらず、実際、爆破後はプラナのみがダメージを負った。
つまり、爆破時の状況はプレナパテス世界線と大して変わっていないということになる。プラナのみで爆破をガードできるのであれば、向こうの世界線でもガードできていたのでは?という疑問が残る。
ただ、OSが2人になることでシッテムの箱の出力自体が上がってる説や、プラナは先生を失った経験から限界を超えた力を出せた説など、ここについては解釈の余地はありそう。
③シロコの経験
最終編でのシロコ*テラーは「連邦生徒会の秘密金庫」という今のシロコが知らない事柄について零していた。
これをまだ経験していないということは、プレナパテスが意識不明となった事件はもっと未来の出来事なのでは?という推測ができる。
もちろんプレナパテスが意識不明になった後に秘密金庫の話があったのでは、と考えることもできるが、これはシロコから目出し帽を貰った際のセリフであり、文脈的には幸せな思い出として語っていることから、事件後の出来事だとするとやや不自然に思える。
以上が違和感のある点となる。自分が思いついたのはこの3点だったが、精査すればまだありそう。
個人的には、最終編での一連の出来事はおそらくプレナパテス世界線では起きていないし、その時点で分岐点なんてものはとっくに過ぎ去っているのでは?と考えている。
色々言ったが、この辺の違和感を解決したうえで、本当に分岐点だったということが示されたらめちゃくちゃに気持ちいいので、それに期待している。