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【詩】遙かなる轟音の彼方へ

これ以上何をしたらいいのだろう
仰け反ったような空に向かうこの両の手が
背後に引き攣って
歩くたびに音がする
それは轟音のような漣のような
理解不能な音
わたしはわたしらしく
ただ存在したいだけなのに
誰も許してはくれない
いつだったか
母が歌った子守唄
それを心に留めて生きている
優しい響きのその歌声には
愛が詰まっていた
ありがとうも全てが詰まっていた
今でも変わらない
でも感謝することには違いないけど
それは生き甲斐ではないのかもしれない
さよならと言いたくても言えない思い出なのかもしれない


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