【詩】ありがとうを君に

【詩】ありがとうを君に

一緒に歩いた並木道
数えた自販機のジュース
転げ回った公園
追いかけっこの森
どれもこれもいつかの君と共に
築いてきた奇跡だった

こんな奴でごめんと謝った木陰で
君は泣いていたね

いつか
いつの日か
君を一番大事にしてくれる男が
現れたらどうしようと
僕は怖かった

明日の権利はないよ
君を独り占めする権利は
僕はもうすぐ旅立つ
このベッドの上から上空へ

君を連れて行きたいけど
それはできないね

だから最後に言うよ

ありがとう

今まで長い間
僕の勇気になってくれて

ありがとう

気づきをくれて
僕という人間を理解してくれて

感謝しても仕切れない言葉
「ありがとう」を君に⋯⋯

記事がいいなと思ったら、サポートしてもらえると嬉しいです。いただいたサポートは、詩集作成に使わせてもらいます。