見出し画像

ラマナ・アシュラム:3日目-スカンダ・アシュラム

7:00に朝食を済ませたあと、スカンダ。アシュラムに行くことにする。ここは前回来たとき、お気に入りの場所になった。ラマナ・アシュラムの裏にアルナーチャラ山がある。その中腹にあるのがスカンダ・アシュラムだ。

アシュラムの裏にある扉を抜けると、そこはもうアルナーチャラ山。目の前にはスカンダ・アシュラムに向かう道が続いている。道は石がきれいに並べられて整備されている。裸足で登って行くこともできる。私は裸足だと小石が足裏に刺さるので、サンダルを履いて登った。

スカンダ・アシュラムは8:30からオープンなので、ゆっくりと登っていく。途中には見晴らしのいい場所があり、そこでたっぷりと時間を使って休憩する。森を抜ける風が爽やかで気持ちいい。大きな石に腰掛けて目をつぶると、瞑想している感覚に引き込まれる。ここが何処だか分からなくなるほどだ。

道の途中にはいくつか露天商がいて、石で作った置物やアクセサリーを売っている。必ず声をかけてくるが、それほどしつこくはない。気さくなお兄さんたちだ。結局、最終日にここで小さなオムのアクセサリーを買った。

スカンダ・アシュラムに着くと、また一段と増した静寂を感じる。ティルバンナマライの町の喧騒がかすかに聞こえるのだが、それも静寂の中の出来事のようだ。

サンダルを脱いで、アシュラムの中に入る。スカンダ・アシュラムは小さな建物だ。奥は洞窟のようになっていて、4人ほどしか座れない。すでに数人が瞑想していて、そこには座れなかった。外側の部屋で瞑想して空くのを待つことにする。

アシュラムに来ている人は、圧倒的にインド人が多いのだが、欧米人やアジア人も見かける。みんな同じように瞑想をする。そこで「私は誰か」を探す。その誰かは、誰にとっても同じで、答えはひとつだ。みんながそのひとつに向かっている。人種も年齢も性別も超えて、そのひつとつになろうとしている。

ようやく奥の部屋が空いたので移動する。小さなオイルランプが灯り、むっとした熱気を感じる。それが不快というわけではない。それにも増して、静寂の心地よさが支配している場所だ。ようやくここに帰ってこれたという感覚が沸き上がってきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?