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ラマナ・アシュラム:4日目-寺院巡礼

6:00にオールドホールで瞑想。朝食後はスカンダ・アシュラムで瞑想。お昼の後、部屋に戻り、15:00にオールドホールで瞑想。16:00に食堂に行き、チャイをいただく。昨日と同じパターンで過ごす。

今日はチャイの時間の後、ギリプラダクシナに行くことになった。ギリプラダクシナとは、アルナーチャラ山麓の周回道路上、八方向に寺院があり、そこを巡礼していくことだ。

この日、シリウスさんがギリプラダクシナをする予定だったので、ご一緒させていただくことにした。私は昨年に引き続き2回めだ。アルナーチャラ山一周は約14km、時間にして4時間くらいかかる。結構な距離だ。

前回はビーチサンダルで歩いて足に豆を作ったり、筋肉痛になったりでつらい目に会ったので、多分もう二度としないだろうと思っていた。でもなぜか行きたくなった。

16:20にラマナ・アシュラムの門を出発。日中は暑いので夕方からの出発になる。靴をはく気になれず今回もビーチサンダル。しかも壊れかけている。壊れたら裸足で歩けばいいという安易な考えに従った。夕方とはいえ暑いので熱中症にならないように水分は必要だ。道路上には売店があるので、不足したらそこで買うことができる。

基本的に道路は左側を歩く。右側は目に見えない人たち!が巡礼しているので邪魔をしないようにするという暗黙の約束事がある。歩道があるところはいいが、路肩を歩くときには車に気をつけなければならない。道路を横切るところもあり、しっかり車を確認して渡る。

アルナーチャラ山は複雑な山の形をしている。そのため方角によってその姿が変わって見える。歩きながら形を変える山を見て楽しむ。

アルナーチャラ山はヒンズー教のシヴァ神そのものだと言われている。とても神聖な山なのだ。ラマナはこの山の頂に登ることよりも、山麓を一周するこのギリプラダクシナを勧めたそうだ。歩いていると、いつも傍らにはアルナーチャラ山があって、私たちは神様と一緒なのだと感じる。

日も暮れた頃、葬式の列とすれ違った。遺体を載せた荷車の周りに10人位の人がいて、数人はトランス状態のようになって踊っている。そんな一団が向こうから近づいてきた。道路の反対側にいる人が、危ないから避けろと言っているようだった。よく分からずそのまま進んだ。

花びらを巻きながら、踊り狂った男たちを先頭に一団が進んでくる。そのまま通り過ぎるはずだったが、突然踊り狂った男の一人が体当たりをしてきた。大事には至らなかったがびっくりした。後ろの人が「ソーリー、ソーリー」といって申し訳なさそうに手を合わせていた。

ティルバンナマライの町にあるビッグテンプルに着くと、巡礼の旅も終盤だ。ここで私のサンダルが完全にダメになる前に購入することにした。街を歩きながら靴屋を探し、新しいサンダルを買い求める。190ルピーだった。店の人にギリプラダクシナかと聞かれ、そうだと答えると、おおっという顔をされた。なんとなく尊敬に満ちた眼差しで見られた。

最後の30分がなかなか長い。足も痛いし、歩きながらアシュラムはまだかと目で探してしまう。20:40にラマナ・アシュラムに到着。休憩時間も含めて4時間。今回も何とか歩ききる。心地よい疲労感が襲ってきて、終わったという安心感で幸せな気分になった。

もう二度としないと思っても、またここに来れば行く気になってしまうのだろう。ギリプラダクシナには不思議な魅力がある。

夕食はアシュラムで取ることができなかったので、スーパーで果物を買って部屋に戻った。

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