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ピルグリメイジ(巡礼)Ⅱ

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目に映る景色から言葉が生まれてくる
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2017年6月の記事一覧

何も持ってないから自分を与える

自分のいた遠い海を想う

背伸びすれば少しだけ空に近づく

小さな窓から空を見上げて雨を待つ

時が両手で包んだ思いを解き放つ

空から舞い降りる翼に心を預ける

風に乗って夏の記憶が蘇る

手を伸ばせばいつでも空とつながる

この世界のこの瞬間にだけ奇跡が咲く

光のささやきに包まれて揺れる。