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喜多ちゃんの「友達」とライブの集客

ぼっちざろっく、いいよね。
見てる間は「わーいぼっちちゃんかわいーおもしろーい」といった調子で
脳を1ミリも使わずに楽しんでますが、今日はお仕事がヒマになった時間に
「ライブの集客」のことを考えていました。

バンドのライブの集客って、とっても大変です。上記ツイートのように友達が多い人がメンバーに居る、というのは結構なアドバンテージになります。
ぼっち・ざ・ろっく作中でぼっちちゃんが参加してる「結束バンド」で友達が多いといえばキラキラ陽キャオーラを出せるボーカルの喜多ちゃんですが、現時点(アニメ10話まで)でその友達の多さが一切集客に結びついていないという事実を見てなにかこう、思うところがあったのです。わたしもイベントの主催なんてのをやってたこともありますからね!

8話では台風直撃というアクシデントで来るはずだった友達が軒並みキャンセルしてきます。これはまあ、仕方ないですよね。
その悪条件にもかかわらずぼっちちゃんがチケットを売ったファン1号2号と廣井きくりさんは来てくれたわけですが、これは基本的なモチベーションの差なんだと思います。彼女たちは7話での路上ライブを見てぼっちちゃんの演奏と結束バンドの曲に惹かれたので期待感を持って行くだけの意志につながったからこそ台風さえ越えてこれた。一方喜多ちゃんの友達付き合いと結束バンドの活動はまるっきりリンクしていません。
で、友達にとってはこの「仲良しの喜多ちゃんがやってるバンドのライブを見に行く」って、普段の遊びの誘いとはちょっと勝手が違うのではないでしょうか?

・よく知らない「ライブハウス」という場所(スターリー)
・違うクラスの全然知らない子(ぼっちちゃん)
・まったく知らない他校の先輩(虹夏、リョウ)
・知らない歌(結束バンドオリジナル曲)

楽しめるかどうかわからない要素がこれだけあるわけです。
もしかしたら友達等は台風が来て「行かなくて済んだ」とホッとしてる可能性さえあるような気がします。
とはいえ決して安くはないお金を払ってるので台風さえなければ来てたかもしれませんが、上に挙げた不安要素をのりこえて楽しめたかは微妙なセンだったかもしれません。(余談ですがスターリーのチケット代は良心的な価格ですよね。「おにころ5本分」こと1500円。昨今のライブハウスのチケット代が2500円にプラスしてドリンクワンオーダー500円くらいで合計3000円はかかるのが相場と考えると、星歌さん経営大丈夫?と心配になります)

「友達」に「お金」がからむととても面倒なことになります。
場合によっては関係が壊れてしまう原因にもなります。
結果的に喜多ちゃんは台風に救われました。
もともと友達のいないぼっちちゃんは自力で集客できたことで大きなプラス、喜多ちゃんは精神的には微マイナスくらいでしょうか。
呼んでた友達が来なかった、という事実は変わりませんが「台風だからしかたないよね」と双方が思っているからまた何か別の遊びに「誘う→行く」で埋め合わせにもなりますし。(事実9話では喜多ちゃんは夏休み中ぼっちちゃんをどこにも誘う余裕が無いほど友達との予定が入っていました)
さて、
次のライブは彼女とぼっちちゃんの通う学校の文化祭に決まりました。
これは大ラッキーです!

未知のものに「お金を払ってもらう」のは本当に難しいことです。
なのでバンドは「まず見てもらう」ために無料でライブする、動画サイトに動画をアップする、などの方法で集客の足がかりにするのは基本です。
ぼっちちゃんもきくりさんの提案で路上ライブをやったことでファンを得ましたしね。

そしてここで文化祭ライブです。先に挙げた「未知の要素」がかなり解消されるのです。

・知らないライブハウス→いつもの学校
・よく知らない他のクラスの子→多分喜多ちゃんの友達なんだろう
・他校の先輩→でも一緒にバンドやってるくらいだから仲いいんだろう
・知らない歌を歌う→でもまあ文化祭だし多分楽しい!

そして最大のアドバンテージが「無料」「移動なし」です。
心理的ハードルがとことんまで下がっています。なんならちょっと期待値が上がりすらするでしょう。
「文化祭で」「友達が」「なんかやる」これだけプラス要素を積めばささいな「未知」はのりこえてくれます。

人間、基本楽なことが好きです。移動というのは意外にかったるいものです。思い出してください、ぼっちちゃんは10話で駅の人混みに遭遇しただけで帰ろうとしていたではないですか。
あれは極端としても、移動が長いと気分が冷めがちになるのは否めないのです。特に未知の要素が絡む場合。

逆に楽しいとわかっていること、期待しているものに向かう場合は移動すらテンションを上げる要素になり得るのですが、このへんの心理差も7話ライブにおけるぼっちファン1号2号ちゃんと喜多ちゃんの友達の違いだったのかもしれませんね。

で、文化祭です。お祭り騒ぎです。喜多ちゃんの友達は喜多ちゃん同様陽キャです。文化祭を楽しんじゃうタイプの人間です。
ぼっちちゃんがいちばん苦手とする人種ですねw

移動もない、お金も払わなくていい、楽しいお祭りの追加要素としての
「友達のライブ」
これは千載一遇の大チャンスです!ここでいいライブをすれば次は、「お金を払って、能動的に見に行きたい」というファンになってくれます!
逆にここでやらかすとかなり大変です。誘ってもなんだかんだ理由をつけてやんわり断られちゃうかもしれません。

次回11話が文化祭ライブの回になりますが、ぼっちちゃん以上に喜多ちゃんにとっても正念場のライブになるのでわくわくして待ちましょう。

これだけ喜多ちゃんについて熱く語りましたが、一番好きなキャラはぼっちちゃんですwカップリングは「ぼ喜多」派です。


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