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【宣言】わたしは、「VRただの人」になりたい。

タイトルで言い切ってしまってこの後がもはや蛇足でしかないけど、唐突にそう思ったのでここに宣言します。

わたしは給付金を元手にVRに移住するのです

例の10万円ですね。申請は送ったので振り込まれるのを待ってます。
10万円が手に入ったら、お部屋をきれいにしてVRのできる環境を作りたいです。それと並行して、現在使用している3DモデルをFBXとVRMに変換してもらい、VR環境においても同じ姿でいられるように準備を整えます。

ポイントはこの変換作業や(可能なら)アバターアップロード作業に至るまでを「技術を持つ第三者」に委託して進めたいのです。現在何人かの方に目星をつけているので元手が入り次第依頼を送ろうと思います。

なんでそうしようかと思ったかというと、「技術のある人しかVR世界で『自分のあるべき姿を獲得して生活できない』という時期はもう終わりにしてもいいんじゃないか」と感じたからです。

お出かけ用の服が欲しいと言ったら布とミシンを渡されて「がんばってね」と言われるような状態が、今の「VR世界に自分のアバターを持っていく作業」の現在です。作りたい人はそれでいいでしょう。作りたいのですから。ですがわたしはどっちかといえば「お出かけがしたい」のであって「服を作りたい」わけではないのです。買って済ませられるならお金で解決したい。

なので、自力で技術を習得することを放棄しました。

できるだけ、イッパンピーポー。

現在のVRSNSの平和は、おそらくこの「技術的参入障壁の高さ」によって守られている部分はあるかと思います。ある程度の技術に通じた一種の「ギーク」たちしかいないので、だいたい近しい性質の人々でできたコミュニティだからこその和気あいあい。海外のことはわからないのでわたしの観測範囲での「VRChat日本人コミュニティ」の様子をTwitterやYouTubeから眺めた印象としてはそのように見えます。
わたしのような考え方は、その平和を崩す蟻の一穴になりうるかもしれませんが、でも技術もなにもない人間が入ってこれなければVR世界はこれ以上の広がりは望めない規模になりつつあるのではないでしょうか?

VRChatがサービス開始して約三年半。これを「まだ」と見るか「もう」と見るかは個人差があるかと思います。わたしは「もう三年も経ってる」と見ています。ここまでをアーリーアクセスと考えて、新しいものに飛びついてくれるアーリーアダプター層にはあらかた普及し終えたのではないでしょうか。そしてその先のアーリーマジョリティ、レイトマジョリティ層には超えられない壁として「Unity」が立ちはだかっています。

Twitterで何度も言っていますが「ゲームを遊ぶのにゲーム開発ツールの使い方を習得しなきゃいけない状態はおかしい」(それこそ前述の「お出かけしたいのに服を作らされる」の話です)と思うのです。

※(VRChatは「ゲーム」なのか?という疑問はあるかと思いますが、わたしは「Steamというゲーム販売プラットフォームに出してる以上ゲームだ」という認識でいます)

だからもう一度言いますが、わたしは自力で技術を習得してその壁を越えることをあえて諦めました。

がんばれば越えられなくはないでしょう。先人の努力で三年前より壁の高さはものすごく低くなっているはずです。ですがそうしてしまえばわたしはもう「普通」ではなくなってしまう…
わたしはあえて、技術もなにもない「ただの人」としてVR世界に移住したいのです。

ただの人がそこにいてもいい

VRChatのちょっとした有名人に「VRCなにもしない人」という方がいます。

「なにもしない」だけであって自身のアバターもあるので「なにもできない人」ではないわけです。さまざまな依頼をこなすだけの能力があります。
ご本人が書いてるnote記事では「何もできない」と書かれておりますが少なくとも自分でUnity使ってアバターのアップロードくらいはできているわけです。わたしから見ればそれは「何もできない」とは言わない)

この人とジャンル被りを起こさないためにという配慮も考えて、わたしは「VRにいるだけのただの人」になりたい宣言をここに記すわけです。
ほんとに今VRChatはあまりにも尖った人だらけで、なにかできないと存在できないのではないか?という思い込みで踏み込めない人もいるんじゃないかと思うことさえあります。

↑上記の図だとわたしは「Vtuber」の棘に属してしまうけど、実態として「ただの人」でいたいです。「うにてぃ」の黒い領域でなく、余白に。

そしてわたしは「ただの人がいくらかのお金でVRへ移住できるノウハウ」をnoteで共有して、「ただそこにいてもいい人」を増やしたい。それがもう少しVR世界の拡大につながってほしいなと考えています。

もしかしたらVRChatという場でそれを成すのは無理があるのかもしれません。今後も技術を持つ人々の高級サロンであり続けるのもまたいいことかもしれません。まだVRSNSはどこが覇権を握るのかのレースすら始まっていない状況です。もっとカジュアルにアバターを作って交流できる場所ができたらそこにこそ「ただの人」の居場所が生まれるかもしれない。(個人的には日本独自のコミュニティがあると嬉しいのでバーチャルキャストやClusterには多大な期待を寄せています。VRMが使えるのでVRChatよりもアバターアップロードの壁は低いですし)

ミライのさいしょのいっぽ

今回の記事を書くきっかけはこのツイートでした。

今だったら「アバターを着て存在する」だけでも十分人類史的な意味を持つのです。いずれはみんなそうなるのですから。(人類美少女化計画の信奉者のごく当たり前の思考)

ですが、だからこそ、「技術もなにもないただの人としての先駆者」もいなければならないと思うのです。そのためにわたしは動き出します。

ただの人としてVR世界の大地に立つために。

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