虚夢十行 〜新聞の夢〜

新聞の夢

 苦味も酸味も感じられないコーヒーに似たものを喉へと流し込む。新聞紙に似た机サイズの灰色の紙をめくれば、『は』が脈打ち、『事』が滲み霞んだ。読めるようで頭に入らず、読めないようで飲み込める。空白は通気孔。大きく取り上げられた記事より隅の写真が瞬く。かぶりをふり、次のページ。読み取れない記事へと目をやれば、見知らぬ大通りと人だかりに放り込まれていた。さて、あの記事は何について取り上げられていただろうか。

 最近糠漬けにはまりました。
 ぬか混ぜ混ぜ楽しいです。
 ねるねるねるねより先に混ぜ混ぜ漬物デビュー。       

              (執筆者:すいか)