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文芸部誌「うわごと」
2020年7月31日 18:34
液晶画面の時刻と信号の赤色を交互に睨みつけた。気休めにと踏み出せない足を前後に小さく蹴り上げるも、はやる気持ちは変わらない。『もう一本早い汽車で行くべきだった』 心の中で毒づくも時間は容赦なく刻まれる。SNSで紹介されていた好みの世界観の作品が遠のく気がした。なぜうちの地元はミニシアターの映画になると三ヶ月遅れになるんだ。さらに言えば放映期間も上映回数も短い。タイミングを逃せば観ることす