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JJProject “VERSE2” 聖地巡礼レポ in北海道 ③あたしたちサンクチュアリ芸人 の巻


さて前回の散歩と旅行の話をまた引っ張り出してきます。


JBはなんでもない街を放浪するのが好きみたいですね。JBのようなカメラ好きは、その時々の気分まかせに、そして、特別な場所は選ばない。きっと北海道も、あぁこんな広くて自然がいっぱいあって、寂しいけど懐かしい所に来ちゃったな、ぐらいに思っているのでは? VERSE2のフォトエッセイはミッションのように、実験みたいにあれこれシャッターを押してみては、それっぽいポエムを引っ張り出して付属させていたけれど、多分場所はあまり関係なくて、ふと物思いに浸るのは一人きりの作業室や自室、一人で来たバーのカウンターで…とかなんじゃないかな?と思うよ。作曲者に対する固定観念かな…北海道で思い出した気持ちなんて、きっと常日頃から胸にあるものでしょ、って思っちゃいますね。ジェボム(本名)のエモーショナルな気持ちなんてずっと彼の胸の中に存在していて、それも全部自覚済みで…、どこか初めて訪れた町でふと寂しくなったり切なくなったり、懐かしくなったりしても、大して驚いたりしないんだろうな。

対してジニョンは登山が好きと聞いたけど(本当か?)、自分と向き合う為の場所選びや、読む本の種類、トレーニングの仕方なんかが特別にありそうな気がする。北海道では標識を見ても、分かれ道を見ても、いつも自分の人生をそこに照らし合わせてる。自分探し中のジニョンはありとあらゆる物たちに自分の面影や思い出を探しては、作詞における比喩表現のトレーニングをしている。真面目だな… 自分を空っぽのグラスと例えていた時があったけれど、最近のジニョンはすごく楽しそう。自分探しに慣れてきて、何にでも挑戦できるし、やってみたらやってみただけ形に現れてすごく新鮮で、更にはファンも喜んでくれる。

今までは、

「これはこうじゃん」「こうでしょ?」「アガセの皆さんが悲しむからやめな」「皆さんが喜ぶなら…」「常識的に考えて~…」

とか、こんなニュアンスが多めだったジニョンが、

「僕ならこう思うかもしれない」「個人的には~…」

って感じになって、最近は

「僕はこう思ったからこう“した”んだ!」「楽しいからやってみた!」

ってな感じでだんだん脳筋ぎみに(石を投げないで下さい)なってきて、殴れば殴るだけ腕が太くなるみたいな…、こうして現ジニョンのむちむちマッチョボディは出来上がったんだなと(…) 私はちょっと、いやかなり悔しいかな…。怖いもの知らずのジニョン、羨ましい。私は毎日人の目を気にしてはくよくよ、イライラしながら生きてますが…。ちぇっジニョンはいちぬけぴかよ どうする?ヨンジェ(突然のヨンジェ)



二人の性質をこうして冷静になって書き連ねていったら意外と淡々と書けたけど、VERSE2がリリースされた当時はそれはもう錯乱した。

二人の虚無が…二人が…二人だけが内包する寂しさが…北海道に…散って…四魂の欠片を…集めに行かなきゃ…(犬夜叉)

みたいな感じだったと思う笑

は!?標識日本じゃん!行かなきゃ、確かめなきゃ、みたいな…。

実際、北海道には、二人の面影など何も残ってなかったように思う。私とまよちさん(>>>突然の新キャラ<<<)はただただ聖地巡礼を楽しんだ。北海道は広くて綺麗で寂しくて美しくて寂しくて広い場所で、すごい虚無で楽しかった。ね、ハム太郎


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【登場人物】

私(そら):お散歩大好きマン。関東平野で育ったので田んぼや川が特別好き。孤独に育ったのでTwitter長文連投が趣味。

まよちさん:JJP芸人。最近はスクショリプライ芸人でもある。言わずもがなペンピク界の女神。神対応。出会いはせぶちの現場(笑) いつもそらの精神安定のためにあれこれ世話を焼いてくれている。

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私たち二人はJJPの欠片を探しに北海道へ飛んだ。2017年9月のシルバーウィークのことだった。あわよくばその場所で、二人が何を考えたのかななんて感じ取れれば儲けもの!って感じだったけれど、そんなのはもちろん不可能で、ただ控えめにはしゃぎながら北海道を満喫した私はそのままレポも書けぬまま、とりあえずひと月悶々と過ごした。

そしてなんとかまとめたレポ絵がこれ

頑張った…。えらい


今回の旅の記録はnoteではもう少し細かく、本当に自分のための備忘録として書きたい! と思っていたので、ようやくこうしてまとめられてひとまずは良かった… 何を書いても彼らに関しては憶測に過ぎないから無粋だなと思っていて、レポに書けるものが何もないと諦め続けて1年半。最近また元気に活動している彼らを見ていたらあれこれ考えるようになって、結論が出た。

二人は全然違う。

全然違う二人が、全然違う思考をしながら同じ場所に来て、共有の思い出を作った。

そして、過去を振り返りながら互いにねぎらい合って、これからもその二人だけの、特別な記憶を頼りに歩いてゆける。

…ただし、“そこに留まってはいられない。”


それが全てなんだと思い知らされたのであった。

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