2023年聴いてよかったオーディオブック
このnoteは、オーディオブックアドベントカレンダー(オーディオブックの思ひ出(2023年))に参加しています!
育児中は手が離せないので、オーディオブックを楽しむ時間が増えてきました。特に明かりをつけにくい寝かしつけのお供には、音声コンテンツが最強だな〜と感じています。
というわけで、2023年に聴いてよかったオーディオブックを紹介します。
神・時短術
一冊目は「インプット大全」「アウトプット大全」で知られる、精神科医の樺沢紫苑先生が自ら実践する「自分の24時間を2倍に増やす最強メソッド」が紹介された本です。
樺沢紫苑の著作はどれも好きで読んでおり、その執筆ペースと文筆業以外の活動量の多さに「樺沢先生っていつ寝てるんだろう……」とずっとずっと思っていたので、この本の説得力には間違いがなさそうだ、と手にとりました。
朝昼晩・仕事中・自由な時間など、日常の様々なシーンに沿って「脳をその気にさせる行動」が多数紹介されています。
手帳やスマホアプリによる時間管理術、ながら時間を利用方法、家事や仕事の効率化など、多数のハックが存在し活用したいという心意気もあるのに、「どうもやる気にならん」という最大の壁が目の前を阻むことがある。やる気がでないので、もうどうしようもない。
しかし、どうやらやる気というものは、頭で考えて出すものではなく、あの手この手で「自分自身をその気にさせる」もの。人間の体内時計、交感神経と副交感神経など、普段意識しづらい機能に働きかけることで、無理なく自然とイキイキ行動できるようにしよう!というのが「樺沢流時短術」。
年齢、職種(夜勤の人はそのままの踏襲は若干難しいかもしれない)に関わらず試せる内容が多いのも嬉しい。
聴き進めているうちに「そんなこと言われても、朝運動するのちょっとなあ……」と怠惰な自分が顔を出すが、「そこは頑張りましょう」とナレーターさんがビシッと圧強く語ってくれます。
ほどよいプレッシャーを感じられ、紙の書籍よりも実践に向けて動きやすい………かもしれません。
世界「失敗」製品図鑑
アップル、グーグル、任天堂といった国内外の企業20社の「失敗」事例の解説本。
トヨタの「パブリカ」といった高度成長期の事例から、Google+など比較的最近のものまで、多種多様なしくじりと、作者によるその原因への見解が紹介されています。
出てくる事例がすべて大企業のものばかりなのもあり、とにかく失敗による損失の大きさがエグい。数百億が一瞬で溶けていく様子を聴いていると、自分が日々くよくよしている内容が小さすぎて、恥ずかしくなるくらい。
もちろん、どの企業もその失敗を失敗で終わらせてはいない。どう受け止めて、どのように改善していったかについても記載されている。(もちろん解雇された人はたくさんいるだろうけど…)
失敗は怖いし恥ずかしいけれど、やはりそこから学ぶことが最も多いし、目を背けてはいけないのだと痛感させられる。
あーやっちゃったな……、と落ち込んだ時に聴くと「私の失敗なんてまだまだ些細なものだし、ちゃんと取り返していこうな」と、元気をもらえる一冊だ。
13歳からの地政学
寄付等以外にできることがあまりに少なく、また自分はお恥ずかしながら、いい年した大人にも関わらず、世界情勢に非常に疎い。
せめてもっと知識をつけたいと思って手にとったのが、こちらの作品。
国際政治を地理的な条件から分析・考察する地政学。どのようにして地理が各国の戦略に影響を与えるようになったのか。貿易の歴史から紐解く形で丁寧に説明されることで、アメリカの立ち位置、中国やロシアの思惑、アフリカの貧困、韓国、そして日本がどう世界に見られているか、などの解説が、するすると頭に入っていきます。
もちろんこの一冊で全てを網羅することは到底できないが、こちらを読んでから他の書籍やニュースの解説などに触れると、自分の理解度が飛躍的に高まったことを感じた。「地政学、興味はあるけどなんか難しそう……」と尻込みしている私のようなタイプの方には、ぜひおすすめしたいです。
また、本書の構成は高校生と中学生の兄妹と、謎めいた男「カイゾク」とのやりとりで展開されていく形になっている。
彼らのいる空間にこっそりお邪魔するような気持ちで聴けるので、この作品はオーディオブックの方が親しみやすいかも。
来年も楽しいオーディオブックにたくさん出会えますように!
読んでくださいましてありがとうございます〜