ふりかえり:2

中学1年生の後半からは、繊細キャラで過ごした。
ある程度の話は母親も知っていたので、欠席する事に対して寛容だった。
「気分転換も必要だよね」と。
担任も理解を示してくれて決して無理強いなどはなかった。
行けば普通に過ごして帰る。マイペース。

年度が替わり、クラスも担任も新しくなった。学校全体の雰囲気もだいぶ穏やかになった。
明るくガハガハ笑う担任に引っ張られるように、にぎやかでアットホームなクラスになっていった。
休んだらもったいないと思えるくらい楽しかった。多少具合が悪くても行ってみよう、と欠席も減り充実した学校生活。純粋に楽しめていた。
この頃も、【誰とでも仲良くできるキャラ】で通っていた。
担任からは「男子より女子にモテている、この年頃の女子には珍しい」と表現されたらしい。

仲間外れにされるよりはいいかもしれないけど…違和感。みんな名前で呼び合ってるのに私はいつからか【ちゃんづけ】で呼ばれる事が増えた。何かしたっけ?
微妙に感じる距離。そして、何狙い?と歪んだ疑問を抱く。
カッコイイ幼なじみも、人気のある先輩と仲のいいお兄ちゃんもいない。
お金持ちの娘でもない。怖い人の娘でもない。
え、なぜ?知らないところで変な噂でもあるのか?
不安と疑いの心を抱きながらもニコニコしてたと思う。けど…
グループから外された女子が居場所をなくして気まずそうな姿を目にする事もあって、あーなんかめんどくさ…と思い始める。
気にしてしまう癖で、いろんな事を考え、疲れてギブアップ。
体調にも影響する。
休んだら大げさに心配される。それが嫌でさらに休む。さらに心配される。結果【病弱女子】認定。

そしてこの頃【女子】という括りに苦手意識が芽生えた。
仲良くしなきゃいけない、悪口を言ってはいけない(言ってたけど)
人を嫌いになってはいけない…などなど自分の中に思い込みがたくさんあって、でもその事には気付いていない。だから知らない間にモヤモヤドロドロを溜めこんで自分が苦しくなる。
「何か悩みがある?」と聞いてくれる人がいても、答え方も伝え方もわからなかった。
みんなハツラツと楽しそうにしてて、自分だけ考え方がおかしいんだ…と考えるようになった。





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