十人十色? 楽曲の制作順序

 ライブに出演させて戴く際、よく聞かれるのが
「どうやって曲を作っていますか?」という質問なのですが、
習慣的に曲を作り続けているとルーティンとか意識せずに
曲ができている感は否めず、、、

とはいえこれから曲作りを頑張りたいという方々へ、
こんな方法もあるよ。というのを紹介したいと思います。
最初は色んなパターンを試してみて
自分に合いそうな方法を見つけてもらうのがベストかな、と思います。
※この記事は筆者の主観ベースです。言い切る様な表現は避けますが
あくまで参考程度にお考えください。

楽曲制作のパターン①

よく言われるのが「詩先」「曲先」(同義で似たような言葉然り)
などという所謂「詩が先」か「曲が先」かの順序立てです。
1曲分の詩を先に書いて、その後にメロディーをつけるか、その逆か。

これについてはどっちが得意か?によっても分かれるところなのかも
しれませんね。個人的な所見でそれぞれの長所/短所を上げていきます。

<詩先のメリット>
・Aメロ~サビ、1番2番の繋がりやストーリー性を意識しやすい

<詩先のデメリット>
・メロディーを付けた際に母音の扱いなどで歌詞が頭に入りにくい
構成になることがある。

<曲先のメリット>
・コードなどによる曲の盛り上げピークを意識しながら作成できる

<曲先のデメリット>
・メロディーに依存しすぎると歌詞の中身が繋がらなかったり希薄に
なってしまうことがある。

こんなところでしょうか。
他にも長所は各々たくさんあると思います。

楽曲制作のパターン②

ここで少し、私の制作パターンを紹介したいと思います。
その前に今のスタイルになった生い立ちを、、、

私は最初、ギターが全然弾けなかったので歌詞を1曲分ズラッとかいてから
当時ゲームで曲が作れるソフトがあったのでそれを使い作成していました笑
中学生時代はラップトップも持っていなかったので、ゲームソフトで作るので限界でしたが、所謂「詩先」からはじめました。

時期にギターのコードが弾ける様になると、ギターを弾くのが楽しすぎて
早くも「曲先」に転向。
何曲か書いている内に、あることに気づきます。

ーなんか全部同じ感じの曲だな。

そうなんです、知らず知らずに手癖がつき
コード進行やメロディーの納めが慣れた仕上がりになっていったのです。
詩を考えてからメロディーをつけていた頃はこんなの誰が弾けるんだ?
といった無謀なリフやメロディーでこそありましたが、
いろんなバリエーションで曲を書けていた様な気がしました。

そこで間もなく思いついたのが
歌詞を1番分書いてメロディーをつけて、2番以降は出来たメロディに
ハマる歌詞を考えるという「どっちつかず作成法」です。

これじゃ歌詞の繋がりが希薄になるではないか!
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実はそうでもなく
1番の歌詞とメロディーの起伏を踏襲して2番が書けること、
メロディーも出来ているので、「これだと字余り/字足らずだ」と
いう現象も起きにくいメリットがあります。

2番の歌詞を書いている時に1番のサビ、ちょっと弱いなと感じれば
一度戻って修正して、曲全体を仕上げていく。
至ってシンプルですが、これが丁度良く今でもこの方法で制作しています。

忙しい日が続いて1番だけの歌詞カードばかり溜まっていくとボイスメモを発掘したりはたまた残っていなかったり、結果的にお蔵入りになる曲が
多いのは私だけのデメリット?でしょうか。笑

思い立った時に作るべし

一番やりやすいのはきっと、「あ、これいい!」と思った時にボイスメモに吹き込むことだったり、歌詞のフレーズをメモに書き記したり。。。
そんなことが実は一番大事だったりするのかな、とも思います。
(私はシャワーを浴びているときや車を運転している時に良く浮かぶので
歌詞だろうがメロディーだろうがひとまず記憶勝負!手が空いた時に
ボイスメモに吹き込みます。笑)

ガッツリ今日は作るぞ!と意気込んだ時、
どうやって作るの?と冷静さが意欲を削がないように
なんとなくルーティンパターンを知っておくと良いかもしれません。

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