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淡い月に見とれてしまった

まただ。他の人を好きになってしまいそう。というか、かれこれ3日間ずっと、その人のことばかり考えている…。

タイトルは夜明けと蛍という曲の冒頭だ。
「 淡い月に見とれてしまうから
     暗い足元も見えずに 」
この歌詞の意味が、浮気心を表しているように感じるくらいには、もう手遅れの所まで来ているのかもしれない。
というわけで、浮ついた心を書き留めることで清算できればいいなと。

淡い月であるKには4日前くらいに会った。職場では何度も会っていたはずなのに、初めて至近距離で彼を見たような気がして、心を奪われてしまった。その日、私はKの家にいた。私は例の如く、時間軸の記憶の整合性がとれないくらいに酔っ払ってしまっていた。断片的に思い出せるのは、Kと誰かと3人でコンビニに行ったとき、Kと腕を組んだかあるいは手を繋いだこと(憶えていない)。そしてKではない男に後ろから抱きしめられたこと。疲れ果ててKの布団で寝ようとしたとき、Kが乗っかってきて(なんで?)、その手を掴んだこと。いやもう、思い出せる断片が最低すぎて萎えている、、
でもまあ、酔っ払った私がキスも体の関係も起こさなかったというのは奇跡ではある。

こんな醜態を晒したにもかかわらず、Kと連絡を取り、会いたいと思っているわけだ。今まではなんとなくいい感じの人だなーくらいの感覚で、個人的な話は一切したことがなかった。4日前のあの日も、話したのは1時間くらいで、その後の記憶は曖昧。その曖昧な記憶の中で彼に惹かれている。とてつもない力で。

今度会えたら、お酒なんてものは一切飲まずに話したい。そして彼について知りたい。なぜここまで惹かれてしまうのだろう。ただの肉欲なのかもしれない。けれど、私は好きな人にしか欲が湧かない。

あの日、朝起きて、ひどく頭が痛かったが、彼の視線、話し声を覚えている。意外とよく話すんだなあとか、スマホをいじる私への視線を感じていた。あの朝はまだ心を奪われていなかったと思うけれど。

まだずっと、彼に会えたらとかそんなことばかり考えている。にこにこしながら話している姿、一緒にいるとなんだか落ち着く雰囲気。もう一度ふれてみたい。Kは、淡い月だ。私にとって彼は澄んだ空に浮かぶ満月ではないのだろう。それでもいい。どうせ1ヶ月後には彼は遠いところに引っ越してしまう。
それまで、一緒に落ちてほしい。

満月の空は見たふりをして、淡い月をみつづけていたい。

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