無念の免許更新②

写真撮影

視力検査もまさかのクリア。いい感じ。
天は味方した。
勝負の時は来た！
ここからだ。いや、ここだ！
今後5年間サラッと身分証明書としても提示できる写真を頼みます。
一回限りのチャンスだ（撮り直しって可能なの？）
呼ばれた。
BGMはダダン・ダン・ダダン♪　
ターミネータのテーマソング♪

落ち着け～落ち着け～

『はーい、まず暗証番号4桁を続けて二つ入力してください』
『はい』
『間違いなければこちらにバーコードスキャンしてください』
『はい』
『マスクを外して、お荷物そちらへどうぞ、目線こちらです』
『はい』と同時のシャッター音！！
えっ⁈って私と、ニコッと微笑む職員・・・・。
ねえ、ねえ、顔の準備は？私まだ準備中！
『次の講習でお呼びしますのでそちらでおまちください』
『はい』
終わったぁ・・・。
平常心でスマホを見つめる私を誰か抱きしめておくれ。

講習

『〇〇さん！』私だ。呼ばれてる。
ほら、シャッター早く切りすぎてちゃんと写真撮れてなかったんだ。
撮り直しなんでしょ。

そんな訳もなく、講習の部屋に一番に呼んでいただけました。
大人しく着席、何人かまとめての講習なのでしばらく待つことに。
正面のスクリーンにはデーモン閣下と怒りんぼの主婦が
『横断歩行者等妨害等違反』のやり取りをする映像が何回も繰り返し
流されている。なぜ、デーモン閣下なのか？
ここまでキャラ強い人の必要性は？
閣下は警察と組んで人間界で何をする気だ？
など少し考えたりした。今年、デーモン閣下は1万60歳だそうです。
流石でございます。

女性の職員がビデオ眠くなりますがと仰って部屋から出ていかれた直後から
押し寄せる睡魔の波と戦い。講習は終わりました。
安全運転、交通ルールを守って運転しようと心に誓う50代がいました。

新免許

一番に講習の部屋へ呼ばれた私は一番に新免許を渡されました。
間違いなければそのままお帰り頂いて・・・・

間違ってる！
私じゃない！
別人じゃないですか？
としばらく正視した後、静かに席を立ち
警察署を後にするのでした。

ここからまた、私の新たな戦いがはじまりました。
何事もなければ5年後、またこの場で起こるであろう勝負の日に向けて
視力の維持とお肌の調子を整えることを忘れず過ごそうと思う。
さらば、警察署・・

思ったこと

目線はこちらです。ご準備できたら教えてくださいね。
はい。撮ります。カシャ。
こんな感じが良かったな。
マイナンバーカード作るの渋っていたけど
今ならマイナポイントも間に合うし、申請しようかな？
身分証明として・・・

そして、実は薄々気づいてもいるのです。
どんなに納得いく撮影のタイミングでも出来上がり写真はこれよね
これが、わたしよね

歳は取りたくないですね。