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日記 #No.27人の長所短所を見つけること

「#私のお気に入り100」を前回書いた時に特に思い入れの強かったものに焦点を当ててみようと思う。

(↑長文注意、こじらせ注意)


人の長所や短所を見つけるのが好きなのは、私が警戒心の強い人間だからだろう。話したことのない人のことはまず先に観察をして、どんな人かを見極める。

「この人はこんな人なんだー」と勝手に解釈して偏見を持つ。話したことのない人がいつの間にか大嫌いな人に変わっていたりもする。


もとはといえば、人を好きになりたくて始めたことだ。
人と接していればその人の嫌な部分だけが後味として残ってしまって、人が嫌いだった。でも自分は一人で生きていくなんてできなくて誰かに頼ってばかりだから、人を嫌いなままではこの世界生きづらすぎたのだ。人を好きになれたらどんなに楽だろうとも思った。

人を好きになりたいのなら、その人のこんな所が好きと言えるくらいの好きな所を見つけるべきだと思った。必ずしも長所が相手の好きな所になり得るとは限らない。
けれど長所しかわからないのならそれを見つけるしかないと思った。

人の長所なんてそこら中に散らばっている。すごいな、尊敬できるなと思える人もたくさんいる。もうこの世の中いい人しかいないのではないか、とも思う。



長所を見つけることを特技として会得した私は、この先に生きやすい未来が待っていると信じていた。本来であればそうなるはずだった。私がひねくれたやつじゃなかったら。

長所を見つけることを特技として会得した私は、私の生活する世界の範囲内にはいい人しか存在しないことを知ってしまった。長所と同時に短所を見つけても、その短所を愛せない自分を責めるようになってしまった。こんなにいい人を嫌っている自分がさらに嫌いになってしまった。さらに生きづらい世界を作り上げてしまった。


今はそれなりに割り切って生きているから大丈夫。

「人の長所短所を見つけること」で得られたものは予想と違っていたけれど、人間観察は楽しくて好きだ。人に興味はあるし、尊敬する人が増えるのは嬉しい。

やっぱり私のお気に入り。

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