屁こき音楽隊2話

リヴァテール王国。この平和な国では音楽が盛んだった。が、突如として女王の鶴の一声により楽器が禁止されてしまった。しかし、そんな状況の中、音楽を取り戻そうとする輩がいた。それはアリソン率いるアリソン音楽隊だ。かつてはリヴァテール一有名で彼らが演奏する会場には世界中の音楽家がその演奏を見に来た。楽器を取り上げられてしまった彼らが音楽を取り戻すその方法は・・・
アリソン:「いいか?クリアな発音をするためには、よく締めるだぞ!」
「息はよーく吸って、吐き出す力は強くだ!!!」
ベルとダンそしてシェルは丸出しのケツをこちらに突き出していた。
ダンの尻「シュウゥゥぅ・・・ブボッッッツ!!!!!」
ベルの尻「パアァァァァン!!!」
アリソン:「ダン!!!ケツ穴の締めが緩い!!!最初の音が出ていないぞ!!ベルは締めすぎだ!!破裂音で台無しだ!!」
シェルの尻「プォオオオオオオオン♪」
シェルの気持ちの良い音色は河川敷は愚か土手、町中に響き渡った。
そう、裸一貫で音楽を奏でる。これが僕たちアリソン音楽隊のやり方だ。
アリソン:「素晴らしい!!素晴らしいぞ!シェル!!って・・・くっせッ!」
ダン「トロンボーンと遜色ない匂いだが、さすがにこの音には慣れないな」
ベル「おい、ダン。大丈夫か?ショックで表現が逆だぞ」
シェル「そんな臭いですか?僕の屁」
ベル:「圧倒的に臭い。世界の生ごみを一か所に集めたレベルだ。見て見ろ。周りにいた人間は全員気絶してるぞ」
土手で泡吹いて倒れている人が4,5名
「ここまでとは・・・」
一こきで人を殺してしまいかねない自分が少し怖くなってベルに尋ねた。
「俺なんか変なの食っているんですかね」
アーノルド:「お前が聞いてどうする」
そんな問答をしているとアリソンが
「さ、練習は終わりだ。今後の未来について話をするぞ」
「え?これで練習していたのか?」とも思ったがチームの方針なので従うことにした。
アリソン:「我々には問題が多くある」
シェル:「問題以前の問題な気がしますけどね」
アリソン:「はい、口答え。へこきスクワット100回ね」
「なんなんですかその罰ゲームは!?」
ダン:「屁こきながらスクワットすることだ」
シェル:「普通のスクワットでいいでしょうが!」
ベル:「早くやれよ」
腰を鎮めるタイミングで屁をこく。10回5セットやったら次は腰を上げるタイミングで屁をこく。これを10回5セット。肛門括約筋が鍛えられ音の緩急を自在に出す練習としてアリソン音楽隊はこのトレーニングを取り入れている。
スクワット後、ぐったりしたシェルには構いなく、先ほどの話の続きをするアリソン。
「で問題のこと何だが・・・マジで人数が少なすぎる、これじゃあ、オーケストラもバンドも組めやしない」
アリソン:「なぜだ!こんなにも町中働きかけているというのに誰も集まらないんだ!!」
アリソン:「お前たちちゃんとやっているのか」と、他の4人に言った。
シェル:「ちゃんとやってるも何も・・・こんな音楽隊誰も入るわけないでしょうが」
シェル:「大体、音楽活動は禁止されているんですよ。どんな宣伝活動しているんですか」
アリソン:「それは・・・」
と隊長がおそらく町中に貼っているだろう、チラシのようなものを見せてきた
そのポスターのデザインはピンクの装飾が大半を覆っており、怪しいと妖艶を絵にかいたようないや、絵に描いているのだ。
そして、その題名は
「チュパチパビチャビチャ 音楽のない世界へ 新境地 アクメ ロディーを奏でてみませんか♡」
そしてその下に
ムッキムキのベルが全裸になり、仏壇返しでケツを向け、アナがこちらに向いている状態で股の間から顔をのぞかせ満面の笑みでこちらを除いている絵がでかでかと載っていた。
「なかなかいい出来具合だろう」
と満足げな制作陣(隊長とベルとダン(編集者))を
あほかー!!!と言いながらシェルはアラレちゃんキックをお見舞いする。
「こんなので誰が来るか!!!」
ベル:「なんだお前、完璧な宣伝だろ!!変態が集まる・・・」
シェル:「お前らはバカなんですか。(怒)変態集めてどうする?もっとまじめにお願いします(怒)」
コオオオオオと息が白く今でもこの世のすべてを破壊しかねない顔にビビった制作陣は
ダン「まてまて、分かった。分かった。それならばドエム変態までに我慢しよう。SMクラブ風にチラシをアレンジすれば」
「これ以上変態が増えたらどうなるか分かっているだろうな????」
「いや、それは・・・」
「まあ、まてよ。シェル。よくよく考えてみろ。この音楽隊に集まる人を論理的に考えてみろ」とアーノルド。
シェルの頭のなか
人が集まる➡へこき音楽隊だと分かる➡大半は逃げ出す➡残るのは変態のみ
「変態しか集まらなねえ・・・」
と口を手で覆い。悲しみを精一杯表現した。
ダン:「変態のエコーチェンバー(音響室現象)ってやつだな」
ベル:「その部屋にお前もいるってことがみそだな」
と満足げにへらへらと笑い出した変態2人。
「僕は監禁されてるだけです」と涙を流すシェル。
「ま、要するにここに常人が入る余地なんてないのさ」とアーノルド。
アーノルド:「そして、もし、人を集めすぎてもデメリットも大きい。俺たちは常に追われている身であることを忘れるな」
アーノルド:「ということで宣伝はなし。ここからは俺の怪しいコネや情報網を駆使してできるだけ変態且つ持っている自分の音を奏でられる奴を探し、スカウトの旅へ出かけようと思う。」
アリソン:「おお、やれたのか。流石名プロデューサー」
「まあねえ~」
とどや顔するアーノルド。
ベル:「どこにいたんだ?」
「それは・・・」
アーノルド:「リヴァテール東自治区、オスト市だ」
ベル「オスト地区か。山を越えていかないといけないな」
アーノルド:「そういうこと」
ダン「じゃ、無理だな」
ベル:「諦めよう。面倒くさい」
シェル:「ちょっと!!せっかく見つけた人材でしょうが!!」
ダン:「だってオスト山脈を越えていかなくてはいけないんだぜ」
ベル:「無理だろ」
シェル:「でも、せっかくアーノルドさんが見つけてきた人材ですよ!探しに行きましょうよ!」
アーノルド:「いや、シェル。俺も無理だと思う」
「ですよね。ってアーノルドさんまで!」
ダン:「知らないようだから教えてやる。あの山にはとてつもなく、恐ろしい魔物がいるって話よ」
シェル:「魔物?またまた、そんな非現実的なことを」
ベル:「最近その山に入っていった行方不明者30人、これは先月だ」
シェル:「うそでしょ・・・でも噂ですよね」
ダン:「いや、行方不明は事実だ」
ダン:「生還した人によると悪魔のささやきが、自分たちを囲っていた木々のあちらこちらから聞こえてきてその囁きを聞いた瞬間から意識がないそうだ。気づいたら一緒に居た仲間の姿はなかったという。どうやら、オストの“アレ”も絡んでるじゃないかって話よ」
ベル:「ああ。“アレ”な」
シェル:「あれ?」
ダン:「オストの汚物。チャエスト教団。その残党があの山に住み着いているって話よ」
聞いたことがある。確か何年か前のリヴァテール王暗殺未遂事件に絡んでるとかなんとか。
開いた口がふさがらないシェル。
ダン:「これで分かったっだろ?あの山を越えるのは簡単な話じゃないんだ」
ベル:「解ったらとっととこのチラシを町中に配ってこい。勿論フル珍な」
と自分の仏壇返しチラシを投げつけてきた。
アリソン:「ところでアーノルド。その人材ってのは勿論音楽に精通している奴だよな。俺は音楽性がない奴には興味ないぞ」
「ああ。勿論だ」
「どんな奴だ」
アーノルド:「おっぱいのデカイ森美女だ」
とサンズアップ。
ダン&ベル&アリソン「よし、いますぐ出発だ」
シェル:「いや、音楽関係ないでしょ!!!」
と、シェルのツッコミがさく裂間にも全員が旅の荷物と服装になっていた。
「って、支度早!!」どんどん先に行きリヴァテールの中心外へどんどん進んでいく一行。
シェル:「ちょっと待ってくださいよ。さっきの話は」
ダン:「さっきの話とはなんだ?」
シェル:「さっきの森に出てくる不可解な現象の話ですよ」
ダン:「バカやろおおおお!!!!」
と叫ばれながら頭をぶっ叩かれる。
ダン:「単なる噂話だろうが!!!!
ベル:「そんなものに踊らされてるのか!!!この玉無しめ!!!」
シェル:「えええええ!!さっきと言ってること違いうじゃないですか!!」
アリソン:「20秒で支度しろ。」
「あと20秒は?!」
こうして仲間を集める音楽行脚が始まった。

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