先行アライズハート型幻影マザースパイダーデッキ紹介(2024/5/31執筆)執筆
デッキ紹介
はじめに
お世話になっております。讃岐と申します。今回は、割と前から使ってはいるものの、デッキの性質上あまり使えていなかったマザースパイダーデッキを、ちょっと前に《終末の騎士》が帰ってきたのもあり、ご紹介したいと思います。《召煌女クインクエリ》の登場等、地味にうっすらと強化が来ているマザースパイダー。ちょっと変わった角度からその可能性を探って見たので、良ければご覧下さい。
デッキ理念
《分裂するマザー・スパイダー》の安定供給と、先行である程度強力な妨害を敷けるだけのリソースの確保の両立と、継戦能力の高さをコンセプトに組んでおります。単体で回しやすい幻影騎士団と組み合わせることで安定性を強化しつつ、《終末の騎士》の採用による変則的な《分裂するマザースパイダー》のサーチを可能にしているギミックは我ながら気に入って使っています。普段あまり見ない装備カード2種類を採用できているのも個人的なお気に入りポイントです。
デッキレシピ・動かし方
デッキレシピ
基本は幻影騎士団を含む戦士族のデッキになります。メインはエクシーズ召喚になるのですが、利用するランクは3・4・5・7、それにイレギュラーで10・12・13とやや幅があります。ですので同ランク帯で状況に応じてモンスターを使い分けるよりかは、ルート毎に着地点が変わっていくイメージです。デッキ名の通り、メインパーツは《分裂するマザー・スパイダー》ですが、特殊召喚モンスターの関係でサーチに《ピリ・レイスの地図》が使えないので、ややサーチが難しい所があります。今回は、《終末の騎士》経由で《ストーンヘンジ》で蘇生する動きや、古のカードである《孵化》で、ある程度カバーしています。基本的には幻影騎士団を絡めて《聖騎士の追想イゾルデ》から装備魔法をサーチする動きを使用しますが、《分裂するマザー・スパイダー》を引けない場合は《ストーンヘンジ》、引けている場合は《闇竜族の爪》と、適宜使い分けができる点は使いやすいですね。後ほど記載しますが、先行で《クシャトリラ・アライズハート》を立てるのが理想の展開となります。メインにレベル7モンスターを採用せずに無理なく立てる事ができるのは面白い点かと思います。
《分裂するマザー・スパイダー》
このデッキのメインギミックです。リリースで小蜘蛛である《ベビー・スパイダー》を任意の数、レベル5扱いでデッキから呼び出す事ができます。効果の発動後エクシーズ以外が出来ない制限がかかるので、ランク5エクシーズを立てるのが基本路線で、後述する《ベビー・スパイダー》の効果でランク10エクシーズを立てるのも、想定された動きです。今回はこの効果で特殊召喚した《ベビー・スパイダー》で《クシャトリラ・アライズハート》を先行で立てる動きをメインにデッキを構築しています。その為、素引き、墓地を介した間接的なサーチ、《孵化》によるデッキからのリクルートと、あらゆる手段を使って特殊召喚していきましょう。
《ベビー・スパイダー》
子蜘蛛です。《分裂するマザー・スパイダー》の効果でレベル5として登場し、エクシーズをする事がメインのお仕事。場の闇属性エクシーズモンスターの素材を使うことで墓地の闇属性モンスターを蘇生する効果も普通に強いです。この効果があるので、仮に《クシャトリラ・アライズハート》を除去されても容易に蘇生が可能なのもオイシイ所。この手のカードによくあるデッキからのみ特殊召喚可能などという事はなく、しっかりと手札からの特殊召喚にも対応しているのも嬉しいポイントです。また、《クシャトリラ・アライズハート》を出す際に《ゾンビキャリア》を使うので、デッキに戻すカードを《ベビー・スパイダー》にすると無駄がなくてGOODです。
《終末の騎士》
祝無制限!ということでメインで使っています。《幻影騎士団サイレントブーツ》を落として《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》をサーチし、《聖騎士の追想イゾルデ》に繋げたり、《分裂するマザー・スパイダー》を落として《ストーンヘンジ》で蘇生したり、さらには《孵化》で直接《分裂するマザー・スパイダー》を呼び出したりと、いい感じに融通が利きます。以前は《ダーク・グレファー》を採用していたのですが、ハンド消費を抑える為にこちらを厚めに積んでおります。とはいえ稀にハンドを能動的に切りたい場面もある為、《ダーク・グレファー》もピンで採用してます。
《クシャトリラ・アライズハート》
先行着地を狙うモンスター筆頭です。墓地利用を強烈に咎める除外効果と、盤面に干渉する除外効果を併せ持つエースモンスターであり、効果を使って除外された幻影騎士団や《ベビー・スパイダー》を再び墓地へ戻すリソース回復手段であり、後述する《ネクロフェイス》によるデッキ破壊を行うサブ勝利プランでもあります。単体の火力が十分に高く、《闇竜族の爪》装備下では3600という打点に加えて効果破壊耐性を付与され、なかなかの硬さを持ってくれます。《ベビー・スパイダー》で蘇生しても自身の効果でエクシーズ素材を補給できるので、適宜《厄災の星ティ・フォン》や《天霆號アーゼウス》に切り替えて墓地に幻影騎士団等を戻し、蘇生して蓋をしていきましょう。
《ネクロフェイス》コンボ
《クシャトリラ・アライズハート》展開後に出来る強力なデッキデスの動きです。《クシャトリラ・アライズハート》効果適用下で《終末の騎士》等で《ネクロフェイス》を落とす事で、《ネクロフェイス》が除外→効果発動にチェーンしてアライズハート効果→アライズハートのX素材になった後ネクロフェイス効果で5枚除外→アライズハート効果で1枚X素材に、という動きになり、お互いのターン事にデッキを5枚除外するという強力な動きが出来るようになります。相手のキーカードを飛ばしつつアライズハートでクロックを刻み、仮に破壊された際にも、X素材に抱え込んだ幻影騎士団等を墓地に供給でき、立て直しもスムーズに行うことができます。場合によっては自ら《天霆號アーゼウス》等に変える事で一時的に除外を解除し、蘇生で改めてロック、なんて動きも面白いです。
その他のカード
《厄災の星ティ・フォン》は、後手番で幻影騎士団一体から展開できる返し札として中々に優秀です。ティフォン+幻影霧剣で構えてもそこそこに硬く、お茶を濁す意味でも強いです。そして幻影騎士団を採用しているデッキに許された、《RUM-幻影騎士団ラウンチ》を使ったティフォン→《RR-ライイジング・リベリオン・ファルコン》という強力な動きが決められると、より相手に対して圧をかける事ができます。アライズハートでチ=ノリを得た後は、隙を見つけてアークリベリオンワンパン狙うのもアリです。その辺りは割とフレキシブルで大丈夫です。
基本ルート(分裂するマザースパイダー+イゾルデを作れるハンド)
マザースパイダーSS→イゾルデをLS→効果で終末の騎士をサーチ
イゾルデ効果で闇竜族の爪を落としてリナルドSS→リナルド効果で闇竜族の爪サーチ。イゾルデとリナルドでスプライトスプリンドLS→効果でゾンビキャリアを墓地へ。マザースパイダー効果でリリースしてベビースパイダー3体SS→ゾンビキャリア効果でハンドを1枚戻して蘇生→ベビースパイダー効果でゾンビキャリアをリリースしてベビースパイダーのレベルを7に
3体のベビースパイダーでクシャトリラ・アライズハートXS
アライズハートに闇竜族の爪を装備
最終盤面:クシャトリラ・アライズハート(闇竜族の爪装備)+スプライトスプリンド+α
アライズハートを立てるのを基本として、イゾルデを作る過程で霧剣を構えられるとなかなか強いです。装備によって素の打点も上がり、死ににくくはなっているので意外と場持ちは良いです。生き残った返しのターンでは、イゾルデでサーチした終末の騎士からネクロフェイスを除外し、除外ギミックに繋げていきます。相手のデッキに合わせてロックを続けるか、ネクロフェイスの除外ギミックで勝つか、ライジングリベリオンファルコンで殴り勝つかetc…決まり手を相手に合わせて変えていきましょう。
終わりに
最後までお付き合いいただきありがとうございました。普段見ないカードをいくつか入れる事も出来、レベル7モンスターを使わずにアライズハートを出すという変わったルートも採用できたので、中々回して楽しいデッキになったのかな、と思います。もし興味を持って頂けたならビルダー冥利に尽きます。ギミックが皆さんの創作意欲を少しでも刺激することができれば嬉しい限りです。不定期ですが、こうやって記事を書いていければと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。以上、讃岐でした。
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