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山を歩く。その理由

初めてアルプスの尾根を歩いたあの日から10年以上がたち、今でも夏は仲間たちとそこへ向かう。何がそこへ向かわせているのか、考えてみた。

非日常かつ剥き出しの自然に曝される環境。

風が少し止んでくれたこと、雲から太陽がほんの少し顔を出してくれたこと、風が少し吹いてくれたこと、水が美味しいこと、山小屋の味噌汁が温かいこと、空がすごく青いこと、星が瞬いていること、太陽が昇ってくることに、いたく感動する。

「ありがとう」、「嬉しい」、「好き」、「感謝」、「美味しい」、「美しい」、「気持ちいい」とシンプルで素直な言葉が、何度も何度も、力強く、口から自然に出てくるのだ。

そんな素直な仲間たちと歩く山が好きだ。

生きる意味がわかる。大げさではない。

だから、一年に一度はこの人たちとここで過ごしたい。

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