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【ライブレポ】STILL MORE BOUNCE2

2024/1/13 STILL MORE BOUNCE2@SHIBUYA O-eastに参戦。
出演者公表前に速攻でチケット買ってたので整番2桁でO-eastの2階席陣取って朝までメインステージ堪能できた。
最っ高の満足度、ライブ終わってそのまま帰るなんて余裕で不可能で、居酒屋行って朝8時まで感想戦。余裕で夜を使い果たして、朝も使い果たしかけた。

他のサブ会場でやす子やSTUTS、VavaちゃんがDJしてたり、ザコシがネタやったりしてたので、そっちも見たかったけど、本当に良いイベントは何かしら見逃さざるを得ないので仕方ないか。

藤井健太郎が作る『現場』

STILL MORE BOUNCE2は『水曜日のダウンタウン』や『クイズ正解は1年後』の総合演出を務める藤井健太郎が主催するイベント。
2019年に第1回がUNITであって、そっちも参戦してたのでいつか書きたい。音楽あり笑いありのとんでもないイベントで、またやるのを心待ちにしてた。

2019年のSTILL MORE BOUNCEのフライヤー。やべえだろこれ。

今回も出演者公表前の販売で脳死で購入。前回の評判があまりにも良かったから出演者公表前でも即完してた。あぶねー。

で、まあこの藤井健太郎の天才さはバラエティ好きなら当然知ってる。
産業化したテレビ業界で唯一無二、圧倒的な創作性。
だがその真価はクローズドイベントでこそ発揮されると思っている。
制約なし、しがらみなし、全開放の藤井健太郎が見せつけてくるイベントは完全に他のイベントと一線画してる(藤井✕さらばもヤバかった)。

イベントなんて箱借りて人集めて段取り整えれば一応形になるし、藤井健太郎が集められるメンツならそれだけでもアツいイベントになる。
けどそれじゃ絶対終わらせない。藤井健太郎がやる意味を絶対に乗せてくる。その現場でしか見れない光景、得れない感覚が絶対にある。
それをワンマンライブで出来るのはまだ分かるが、イベントで出来るのは天才の所業だわ。
前回みたいに藤井健太郎がステージに立ったわけではないから、今回のイベントにどんな関与をしてたのかは分からんが、まあ他ではあり得ないなというイベントだった。

今回のフライヤー。芸人色強くねと思ったが結果ヤバかった。

で今回の出演者がコレね。いやー今見てもメインステージ以外もアツいな。
メインステージはHIPHOP関係だと
D.O
THE LOVE-MACHINESのゲストボーカルの1人でAwich
PUNPEE vs BIM
BAD HOP (SECRET GUEST!!!がそうだった)
が出てきた。
んでまあ全部良かったんだけど、PUNPEE vs BIMが流石に圧倒的過ぎたので他は軽く触れるだけで。

D.O、相変わらずライブがうめえ。個人的にはI-DeAの『SWEET HELL』に収録されてた『DeA Boyz』を初めて生で聞けたのが最高だった。D.Oの曲で一番好きなので。みんな聞いて。
THE LOVE-MACHINESのゲストボーカルのAwichは、うん、あんま、声が出てな。次行こう。
BAD HOPはパブロ不在だったが、O-eastくらいの会場で有名曲ぶち込みまくれる尺はそりゃ完全ロック出来るわな。めっちゃアガりました。

最強のPUNPEEへのオファーの仕方

で、PUNPEE vs BIMですよ。
こんなんどっちかのファンならぶっ飛びますわって光景の連続。

お互い持ち寄った曲を交互にかけて対決という方式。
んでその曲の大半がDUBで、初っ端のBIMから『PSG現る DUB』GAPPER、完全に今回のためだけのリリックという。
ただ始まった時はあんま事態を飲み込めてなかったね。
あーオープニング豪華だなー凝ってんなーくらい笑

で、そっからさ
PUNPEE『Theme Song DUB』 in-d*
BIM『現実feelin' on my mind DUB』Vava*
PUNPEE『Presence DUB』PUNPEE
BIM『BUDDY』みなみかわ夫妻
PUNPEE『ODD TAXI』PUNPEE feat.鈴木もぐら
BIM『NIGHT RIDER』PUNPEE&BIM
PUNPEE『Renaissance スター名鑑OPRemix』PUNPEE
BIM『Intelligent Bad Bwoy』BIM
PUNPEE『Team TOMODACHI Remix』チバユウキ*feat 5lack*, PUNPEE
BIM『夜を使い果たして』STUTS
PUNPEE『Bonita DUB』PES*
BIM『DOSHABURI、Teenage Vibe』kZm
PUNPEE『水星 水ダウOPRemix』tofubeats*
*は収録。逆に言えば他はライブ笑

え、俺一曲一曲なぞってるライブレポ嫌いなんだけど全部話して良い?やべえだろこれ。DUBとか全部リリック今回のためだけに書き下ろされてるからね。
文字じゃ伝わりきりませんわ、敗北宣言。Xに多分動画転がってるから探してくれ。

いや、PUNPEEはHOPEでHIPHOPクラシック全繋げのイカれたRemixライブしたわけじゃん。たぶん凝ったことやってくれって言われたわけでもないのに。そのPUNPEEになんかDUBとか作ってそれでライブしてくださいって言った結果これよ。ダメだろ。

BIMが「PUNPEEと対決する気持ち考えたことある?やべーんだよ!」みたいなこと言ってたけど、わからんわ、やばすぎて。
BIMも十分すぎるほど良かったよ。他の人じゃ対決相手努まらんかったたぶん。
『夜を使い果たして』はBIMがMPC叩いて、STUTSがラップするとかどうなってんだよ。

で、今回のためだけのリリックが多いから藤井健太郎の番組に関連させてたり、時事ネタ絡めてたりで本当に最高なのよ。
PUNPEE『Presence DUB』では2週間前の震災踏まえて「今日の稼ぎなら全部寄付に」。
BIM『夜を使い果たして』STUTSでは「PDiddyとJLoなんて夢があるじゃん」を「PUNPEEさんと才加さんなんて夢があるじゃん」に。あと「ジジイ」の部分をSTUTSは「おじいさん」って言ってた。育ちの良さ笑。
PUNPEE『水星 水ダウOP Remix』では「めくるめくタイムマシン乗って水星でにも旅に出ようか、STILL MORE BOUNCEに何があるというの」という。

伏線とか、隠し要素とかそういうのが大好きなオタクっぽさ、それを混ぜ込んでも全く落ちないクオリティ。そして別にそれらをドヤ顔することもなく、本人が一番楽しんでる姿勢。
これこそ俺が思うPUNPEE。気付いてくれる人がいたら嬉しいけど、気付かせて「すげえ」とか言って欲しいわけじゃなく、ひたすらの遊び心でどんどん作り込んで、世界観が広がってく感じ。
もちろん藤井健太郎のオファーだから気合い入れたってのはあると思うけど、それでもたった一夜にこの体重乗せられるのは凄すぎる。

やらなくてもいいけどやる

もしかしたらここまでやらなくても、誰も気付かないのかもしれない、自分だけしか気にしてないのかもしれない、けど妥協しない、自分が満足しないものを作りたくないからとことんやる。
藤井健太郎もPUNPEEも根幹はその姿勢な気がする。
仮にオファーされた仕事であっても他人からの合格点を超えるのなんて当たり前、自分の合格点は遥か先のところにある感じ。

別に今回のSTILL MORE BOUNCEだって開催しなくたって藤井健太郎困らないし、やるとしても普通にラッパーと芸人集めてステージでワチャワチャさせるのでも良いわけじゃん(芸人バンドはそんな感じだったし)。けどここまでやるんだよね。
俺が理想とする表現者のあり方だった。そしてそれをある程度他人に委ねざるを得ないイベントで達成できる藤井健太郎はまじで意味がわからない。

ここまでわーわーやばかったやばかった言ってるけど、これメインステージだけの話だからね。やす子もVavaもSTUTSもザコシもめっちゃ良かったみたいだからマジでイカれたイベント。

また5年後くらいに開催したい的なことを藤井健太郎が呟いてたので、オールナイト耐えられる体力維持に努めます。
以上。

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