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『ゴースト・オブ・ツシマ』リリース1周年記念配信 トーク部分抄訳

『ツシマ』のリリースからちょうど1年がたった日本時間2021年7月18日(PSTでは17日)、境井仁役ダイスケ・ツジと典雄役アール・キムを司会進行役として、アニバーサリー配信「Love Letter To Tsushima」が行われた。豪華ゲストとともにファンからのメッセージやアートワークを紹介する特別イベントだったのだが、『ツシマ』組の和気あいあいぶりが大変印象的な配信にもなったのだった。以下、そのトーク部分を中心に抜粋する。配信アーカイブはこちら





◆驚愕のオープニング


配信が開始されると、ダイスケ・ツジとアール・キムの顔つきがあきらかに違う。始まったのは、「典雄之譚」結末部分の再現だった(しかもなんと、ゲーム内では見られない正面固定アングル)。

仁(ダイスケ・ツジ): ……典雄。憎しみで薙刀を振るうことはせぬと、申しておったはずではないか。

典雄(アール・キム): 冥人ならば為すであろうことを為したまで。おかげでハーチュは亡き者となりました。……もう杉寺へは戻りません。かような真似をしでかした後では……。

仁: 何処へ参ろうというのだ。

典雄: 何処であろうと良いのです。……火を付けた時、あやつにはまだ息がありました。悲鳴が聞こえると、私は喜びで満たされたのです。悔いはありません。私はもはや、僧ではなくなってしまった。

仁: 諦めてはならぬ。……この島に無念や果たされぬ約定を抱えておらぬ者がいようか。だが、お主は島になくてはならぬ者。杉寺最後の僧兵ぞ。

典雄:  元の自分に戻れと? 手を汚す前の私に。

仁: 元に戻れなどとは言うておらぬ。己が信義を貫き、前へ向かって歩んでもらいたいのだ。

典雄: かたじけのう存じます。境井様。

仁: かたじけない。典雄。



◆中の人に戻って

ダイスケ・ツジ、以下D: ……そして、ゴースティーのみんなありがとー!!

アール・キム、以下E: ゴースティーのみんなありがとおおお!!

D: 今のしくじったかな? (チャット欄の反応を確かめつつ) あ、いい感じにやれてたみたい(笑)。ヘーイ、みんな!

E: 一瞬見てもらえてなかったかと思っちゃった、よかったー! ふいい!(笑)

D: アールがすごいたっぷり劇的な間をとってたから、あっ僕か? 僕のセリフの番だったか? ってなってたよ(笑)。みんな調子はどう? イエーイ! ようこそようこそ、1周年記念配信へ!



◆ネイト・フォックス登場(怒ってはいません)

D: (ススキ野原にたたずむ仁のスクショを紹介しつつ) プレイヤーが駆け抜けるススキ野原ね。大部分の人にとってそうだろうけど、あの最初のパート、オープニングは本当に名場面。

E: 丁寧に作り込まれてるもん。ビデオゲームの醍醐味のひとつだよね、プレイヤーの経験がこう──何だろ、あの瞬間のためにとてつもない努力と配慮が注ぎ込まれてて、こう、「ここまでの経緯はこうなってます、ここからはもうゲームの世界です」っていうのが、何とも見事に、祝祭的な演出でまとめあげられてるんだよね。匠の技だと思う。

D: で、その演出を手がけたのはだーれだ?

E: たぶんネイト・フォックスじゃないのかなぁ〜?

D: そう、ネイト・フォックス。あの驚異的な名場面を演出した……(笑)

(ZOOM画面に堂々登場するクリエイティブ・ディレクター、ネイト・フォックス。非常に不機嫌そうな表情に見えるが、ご本人にとっては普通の顔である)

D: そのネイトが僕らをじっと見据えてて、何かもう、すごい圧を感じる(笑)

E: すんません、今のテイクやり直します(笑)

D: 勘弁して下さい(笑)

ネイト・フォックス、以下N: いや、君らが何を話してたのか、ひとっ言も聞こえてなかったんだけども。見えたのはアールがさかんにこう拍手してるとこだけで、何の話やらさっぱり。

E: ネイトの話をしてたんだって!(笑)

N: なんかすごい良いこと言ってんだろなって思ってた。

D&E: ハーイ、ネイト。

N: やあ。カリフォルニアは最近どんな感じ?

E: 元気にやってるよ。

D: 元気だよ、ちょっと暑いけど。

E: うん、ぬくいけどまあ、夏だしね。

D: 封鎖とかはしてないけど、屋内では今、またマスク着用しなきゃならなくなってる。

N: (両手でX文字を作り)デルタ変異株!

D: (真似して)デルタのサインってこういう仕草なんだっけ?

E: 厳密には三角形みたいなやつだよね。(※訳註: ギリシャ文字での表記は大文字が「Δ」、小文字が「δ」)


などという挨拶を挟んで、


N: とにかく誕生日おめでとう、『ゴースト・オブ・ツシマ』。君ら一年前の今日はどこにいた?

D: うち、ですけど(笑)。

E: (笑)うち!

N: 私は飛行機に乗ってた!

D: 僕も飛行機でセクソロジーしてました!(でまかせ)

N: 飛行機でセクソロジーしてるのが私だけじゃなくてよかったよ(笑)

E: 一年前はみんな飛行機でセクソロジーしてたわけか(笑)

D: そりゃそうだよ。飛行機で他にすること、何があるの(笑)。ってゴメン、何してたっけかな。最初にプレイしたのが配信した時で、それが20日だったんだよね。だから(17日は)Sucker Punchが送ってくれたコレクターズ・エディションの到着を待ってたところ。自宅でゲームがどんな仕上がりになってるのかなって落ち着きなくワクワクしたり、ナーバスになったりしながら、実物の入手を今か今かと待ち構えてたなぁ。

N: ダイス、じゃあ聞いときたいことがある。君はもう何年にもわたってこのゲームに取り組んでたわけだよな。

D: あなたと同じく。

N: 来る年も、また来る年も。なんかもう、高校行くより長くこのゲームの仕事してたわけだろ。

E: だよねぇ。

D: いやあ、高校出るまで何年かかるかにもよるけど。それより短くないです?

N: 4年以上はやってたって。

D: かな? 3年かと思ってた。3年半とか。4年?

E: ダイスは4年以上はやってたはずだよ。僕が3年だもん。

D: そう? ならそうかな。

N: とにかく、実時間の程度によらず、相当大きな時間投資をしてきたわけだ。我々が君をバカみたいに見せるんじゃないかってことは、どれくらい心配してた?

D: (笑) いやー、うん。友達が仁と狐のgifを送ってくれたんだけど。仁が狐を揺すってるやつ。その友達には、自分の、冥人のgifの中では一番好きくないgifだって答えたよ。あれは嫌なんだよね、本当に嫌。

N: 自分が狐をいじめてるから?

D: いじめてるし、仁の方もこんなだし──(舌出しでヘラヘラしてる様子再現)

E: 明らかに愉快な様子じゃないとか? 仁は楽しそうに見えるけどね。

D: ちょっと楽しみすぎだよ。

N: なるほどなるほど。我々が自分をアホみたいに見せるんじゃないかと心配してたか訊ねてみたら、君の反応は「というかネイト、例のgifなんだけど」になるわけか(笑)

D: (笑) ゲームは最高なんだけど。うん、問題はあのgif(笑)

E: 僕は僕のgif大好きだよ!

(典雄gifのネタ元になったジョナ・ヒルのモーションを再現するネイト)

D: 待って、僕からも質問。あの狐のgifは誰か、ミームとか別のgifなんかが元ネタになってるわけ? それともオリジナル?

N: 100%正直言うと、知らない。ビリーに聞いた方がいいな、彼の方が私よりポップカルチャーに詳しいから。今チャットにいるならコメントするんじゃ?

E: あれはミームだよね。昔からあるやつ、ネットが元ネタの。

D: あ、そうなんだ。そっか。

N: アールはどうなの? 自分のことバカみたいにされるんじゃないかって心配じゃなかった?

E: えー? 僕は日常的に自分で自分のことバカみたいに見せてるからなあ。だから、「やー、だとしても大丈夫よ?」って感じで(笑)

N: んなことないだろー。

D: 今は僕ら、配信者でもあるからねぇ。

N: 配信者もやってるからってさ、いつも全部をさらけ出してるような感じだったりするの? もう何も包み隠してないくらいに。

E: まさか。

D: そうはならないようにはしてるよね。

N: 四六時中、そんな感じのガチ配信だったりとか。

E: 配信者の前に俳優だもんね。そこはクリアにしてると思うし。

D: だよね。



◆ビリー・ハーパー登場&『怪盗スライ・クーパー』秘話

「ネイトがお父さんだとしたらお母さんにあたる人」(ツジ氏談)というビリー・ハーパーも、このあたりで合流。ZOOM画面におさまって、

ビリー・ハーパー、以下B: これで俺、リアルタイムに存在してるかな?

E: うん、じゃないかな。

N: おう、リアルな人間ぽく見えてるぞ。

D: うん、見えてる。

B: あ!! いいシャツだ!(ビリー、ネイト、ツジ氏は黒地に金の境井家紋Tシャツ着用)

D: みんなお揃いかな?(3人で胸元の家紋プリントを示しつつ)

E: 僕それ持ってないんだよな〜。

D: 持ってないの!? アールにも一着都合しないと。

E: 持ってなーい。持ってないのー。(と口を尖らせるアールは、自コミュニティのロゴT着用)

B: それいいね。

D: 僕らコミュニティのやつなんだよ。

B: 『七人の侍』っぽいスタイルと、『InFAMOUS Second Son』っぽい赤の色使いがいいじゃん。

E: 腕ききのデザイナーがいるんもんで〜(笑)

N: いいこと教えようか、『InFAMOUS』の世界では赤は悪、青は善の色ってことになってるんだよ。だから君らは(ツジ氏とアールの配信画面の背景は赤多め)悪の存在だな。

E: おおー。

D: イエーイ! 別に構わないよ(笑)。でも一応、リアルでの僕らはどっちも──まあ、強いて選ぶならだけど、

N: どっちも悪だろ。

D&E: (爆笑)

D: ところで最近アールがPS3を貸してくれて、『InFAMOUS』と『怪盗スライ・クーパー』を遊んでるんだよ。今まで未プレイだったから。

N: お、じゃあ聞きたいことがある。『スライ・クーパー』の全セリフって、私が執筆したんだけどさ。

D: えっそうだったの?(笑)

N: プレイしてみて、言葉遣いを「ああこれネイトっぽいな」って感じたりすることあった? オフィスに来た人から、キャラクターたちの世間話を聞いて「自由意志でそういう話し方してるのかと思ってたら、単に他の話し方を知らないだけだったんすね」って言われたことあって。

D&B: (笑)

E: (たじろぎつつ) 今なんておっしゃいました!?(笑)

N: (笑)私もちょっとムッとしたんだよ!「あくまでキャラクターなんだけどな、まーいいや」って。気づいてた?

D: まだないけど、今そうと知ったからねえ。あれネイトが脚本書いてたの?

N: そうだよ。

D: すごいなー。

N: なんでこうやって話をさせてもらえてると思う? すべて『スライ』、それから『InFAMOUS』のおかげなんだよ。






過去作の話の途中でネイトの回線が切れてしまったため、一同はツジ氏がかねてから不満を表明していた狐gifの元ネタについての話に移る。

B: ネイトを排除できたことだし、ほらこれ。(スマホ画面に元ネタ画像を示しつつ) これがそうだよ。

D: おおー! オーケー。

B: 元ネタはウィル・ファレルと共演した『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』でのザック・ガリフィアナキスね。

E: ほらね。

D: ああ、ザック・ガリフィアナキスだったんだ。なら心象良くなったよ。

B: 犯人は俺なんだよ、ぜったいこれで行こうって言い張った本人だから。

D: (笑)ミームだってあらかじめ知らずに見ると、何じゃこりゃってなるばっかりで──!!

(立ち上がったビリーが足元から何かを抱き抱える。白い巻毛のわんこが現れると、揃って息を呑む司会ふたり。わんこで狐gifの動きを再現するビリー)

E: ああー!!(手を叩いて大喜び)

D: これが僕に足りないものだなー。

E: お恵みだー。これぞ恵みのコンテンツだー(笑)

D: 僕も僕なりの狐を見つけとかないとだ。

B: 狐を手に入れちゃってくれよ。

D: わんこの名前は何なの?

B: ウィルソン。NFL随一のクォーターバックの名前だよ。(※訳註: シアトル・シーホークス所属のラッセル・ウィルソン)

E: ウィルソ〜〜ン。

D: ウィルソン。バレーボールじゃないんだ?

B: 違うね。ウィルソンって名前言うと、(『キャスト・アウェイ』のトム・ハンクスの真似で)「ウィルソ〜〜ン!!」ってやる人たくさんいるけど。

E: いま僕、文字通りそれやってた(笑)

B: 同時に?

E: ビリーがウィルソンって名前を言うやいなや「ウィルソ〜〜ン」ってやっちゃってた。

B: (笑)いまはウィルソン、デスクの下で「何がなんだかよくわからん」みたいな様子してるよ。

E: 「なんなの? なんでパパは僕を揺すったの?」って(笑)

D: (笑)心の傷負っちゃったな。

(そこでふと、ZOOM画面に戻ってきたネイト)

D: ハーイ、ビリー。じゃないネイト。

B: ネイト、いいとこ見逃したぞ!

N: なになに?

D: どこ行ってたの?

N: それがだな。コンピューター・ゲームに携わるようになってもう25年にもなる私なんだが、さっぱりわからないものがあるんだ。コンピューターだよ。

D&E: (笑)

N: 何がどうなってるのやら、いきなりシャットダウンした。




◆仁のアニメーションの表情統計


ファンからのメッセージつきフォトモードの紹介中、画像の仁の表情が「緊張(intense)」に指定されていることに気づいたビリーから、興味深い指摘が。

B: 「緊張」だ。あれね、ゲーム内の境井仁のアニメーションで一番よく使われてる表情なんだよ。

N: そうか、君は答えを知ってるわけだもんな。面白い統計。

E: おおー!!

D: 何の表情?

B: 「緊張」。

D: で、これが「緊張」なの?

B: そう。

D: そうなんだ、ワオ。狐が何度撫でられたかとかも明らかになってたけど、もしかしてサプライズ的な統計はあったりする?

E: チャットが「『接吻』顔が最多じゃないの?」って(笑)

D: (笑)

B: 俺、才能豊かなキャラクター・アーティストであるドリュー(・ハリソン)と一緒してたんだけど、彼女は尻が何回目撃されたかの統計をとりたがってたな。

E: 温泉がどれだけ繰り返し利用されてたか?(笑)

B: そう。それこそ人民のための統計だよ。

E: 確かに。

D: 何百万回とかじゃないっけ?

B: 間違いない。兆単位かもよ。




◆『ツシマ』発売後の知名度は?


N: ふと思いついたことがあるんだけどさ。誰もがいつも気になってはいても、実際聞いたら失礼にあたるから聞けないみたいなこと。でも私もわりと気になるんで、あえてそういう無礼者になって聞くぞ。ゲームが出て1年経って、世間一般の人たちにプレイしてもらったよな。仮に我々全員家に閉じこもり通しだったとしても、ごく最近は食料品店に出かける時、マスクを外したりしてたわけだ。君らの顔を見たり、声を聞いて気づく人はいた? 「ちょっと、あれに出てた人じゃ?」って。

E: 僕マスクはつけ続けてるよ? 食料の買い出しとかで公共の場に出るときは絶対。主にLAは事情がちょっと違う気がするからだけど、みんなにそう勧めるし。今は義務化されてるにしても。

N: うん、マスクなしで出歩けって主張するつもりはないよ。ただ誰かが、デジタル版の君らの姿から点と点をつなぎ合わせた瞬間があったりしたのかなと思って。で、もしあったとしたら、どんな感じだったのかなと。

E: オーケー。単にその人がイケてただけだと思うんで、確証はないんだけどね。たぶんあれそうだったんだろうなってことが一度、「Popeyes 」(※訳註: フライドチキンのチェーン店「Popeyes Louisiana Kitchen」。パンデミック前にチキンサンドの人気が加熱して銃撃事件まで発生し、日本でも話題になった)のドライブスルーであったんだよ。

B: 「Popeyes 」!!(ガッツポーズ)

E: でもとくには──ただすごいよくしてくれて、チキンテンダーをえらいドカ盛りにしてくれたんだよね。僕がオーダーした一人前の量から比べると、なんか箱入りでくれて、エーッてなって。その時応対してくれたお兄さん、たぶん歳の頃はティーンの終わりから20代初頭、もしくは半ばくらいだったんだけど、僕ね、ゲーマーは外見で見分けがつくんだよ仲間だから(笑)。あの子ビデオゲームで遊んでるな、わかるぞって。

D: (笑)

B: State Farmのジェイクみたいじゃん! 「はい追加分どうぞ!」(※訳註: ジェイクは「State Farmは良き隣人のようにあなたのそばにいます」という宣伝文句でお馴染みの保険会社State Farmの近年のCMキャラクター。ビリーが念頭に置いているCMは多分これ)

E: (笑)うん、でも確認のとりようがないから、どうだったのかな。僕はありがとって言って、向こうはいいんですよって返す感じのやりとりだった。オーケー、ありがとうって。支払いはクレジットカードで済ませたから、僕の名前が表示されてたはず。声でわかったとかじゃなければ、唯一の手がかりになりそうなのはソレかなーと。

N: 完璧な話だ。人気がチキンテンダーの数に反映されたわけだろ? そんな信頼のおけるポイントシステム、そうそうないぞ。

E: 成功ってことで言えば、変な感じだったよね。そっか、僕も人からチキンテンダーもらえるくらいの、ある程度のとこまで(笑)来たんだな、じゃあいただいちゃおって。

D: 僕が手短に話せるネタはふたつあるけど、ひとつはSONYのサンタモニカスタジオで仕事してた時。たくさんSONYの人がいた中のひとり、初対面の人が僕に気づいて、僕のこともゲームのこともすごく褒めてくれて。あれは素敵な出来事だったな。たまたまそのへんでバッタリ会った人からそういう風に話しかけられたのは、それ一度だったような。もうひとつの方は、場所は明かせないんだけど、あるところでアシュリー・バーチ、『Horizon Zero Dawn』でアーロイを演じた人を目撃したんですよ。友達と談笑中だった。で、僕は(笑)お互い自己紹介しやすくなるように、彼女か、せめてその友達のひとりが自分に気づいてもらえないかなってすごい思って(笑)。やあどうもーって。

E: お友達になりませんかーってね。

D: そう。そのうちコミコンか何かで会う機会があるんじゃないかとは思ってるんだけどね。すごくクールな、落ち着いた感じの人だった。

E: アシュリーが今なんのゲームプレイしてるのか知りたいなー。

B: なんか適当に、彼女に向かって「ノブ! 来いッ!!」とか叫べば良かったじゃん。

E: (爆笑)近くを通り過ぎながら!?

D: (笑)



◆コトゥン役パトリック・ギャラガー襲来

E: ゲストのみんなにここにいてもらう義務がある時間枠って20分か30分くらいだから、おうちの用とかあったら遠慮なく落ちてねー。

D: でもあと少し残っていたくなると思うよ、待機室にいるのがこの人だから。

(という紹介でZOOM画面に現れたのは、現在カナダでドラマ撮影中のパトリック。いっせいに歓声をあげる一同だが、屋外から繋いでいるらしく映像と音声が乱れ気味)

パトリック・ギャラガー、以下P: よう、みんなどうしてる?

D: やあ、ハーン。もしくはパトリック。こっちの方見えてます?

P: (音声途絶)……カルガリー・スタンピードに来てるんだ。めでたい節目を祝うために、時間をとって華々しい催しを抜けてきたぞ。

E: 電話入れてくれてありがとう。カルガリー・スタンピードだって、みんな。

D: だね、来てくれてありがとう。それって何?

P: 馬のカウンティー・フェアだよ。ロデオやったりとか、そんな感じのやつ。

D: へー! そうなんだ。

B: すごいな。

P: そっちはどう?

D: みんな元気、かな。

B: 調子は上々!

N: パトリック、スタンピードでは自分でも馬に乗ってたわけ?

P: いやいやいや、自分じゃ乗らないよ。そっちには誰がいるの? ビリーとネイト?

E:ビリーとネイト、あと僕とダイスだね。

D: です。今のところは。

P: やあ、元気? また会えて嬉しいよ。

N: こちらこそ。

P: ここまで何ともすごい道のりだったよな。おめでとう。

E: うちらの赤ちゃんが1歳だもんね。

B: うそみたい!

P: ああ、信じられないよ。俺なんか一度もオムツを替える必要もなくだぞ。

N: (笑)



◆徐々にあったまってくるパトリック

P: 今日は本当にめでたい日だよな。みんな今もゲームの出来に満足してるし、誇りも持ってるから。参加できただけで感動ものの作品だったよ。まだプレステ持ってなくて、プレイの仕方もわからないんだが。

E: パトリックに一台用意してあげないと。

N: ダイス(の配信)を見なよ。

E: (聴こえていなかった様子のパトリックに) 今、みんなでパトリックにPS4を融通しないとって話してたんですよ。いや、やっぱPS5かな。

P: まったくだ。姪っ子も、友達連中の子供らも大勢、俺を殺し終えてるんだぞ! 俺を殺して大きな喜びを感じてるらしい。

(一同笑い)

P: だから俺は、最後は仁がまぐれ当たりしただけだぞって言い聞かせてる。

D: まぐれ当たりって、首になの?(笑)

(一同笑い)

N: 統計的に言えば君の方が、仁が君を殺すより多く仁を殺してるけどな。

D: 本当にそう。

P: っていうかだな、最後、コトゥンは足滑らせただけだから。鳥に気をとられただけだから!

E: きれいな鳥が通り過ぎて、よそ見した?

B: よっしゃ、向こうに温泉あるぞ! って(笑)

なおこの後、コトゥンの敗因になった(とパトリックが主張する)鳥の話は再度蒸し返され、ツジ氏が「あのさ、パトリック。(仁の低音で)その鳥とは俺のことだぞ」と返す一幕もあった。



◆こちらツシマグッズ企画開発部

回線を切り替えるなどして通信が安定した後は、脚本の良さと演出陣の巧みなリード、イベントシーンの映画的な完成度の高さを真摯に賞賛していたパトリックだが、ネタ振りをされると即エンジンがかかる。

N: コトゥンが「降れ」って言うたびテキーラのショットをあおる飲酒ゲームにしたりした?

P: ハハ! やらないとな。で、最後俺が鳥に気を取られるたび「スリップ」になるやつ。(※訳註: slipには「足を滑らせる」と同時に「依存症で断酒や断薬などを試みている最中に再使用してしまうこと」も意味する)

D: (笑)

B: パトリックさ、作りたいって言ってたTシャツは手に入れたの? 「FRANKIE SAY RELAX(フランキーがリラックスしろて)」のかわりに「KHOTUN SAYS SURRENDER(コトゥンが降れって)」って書いてあるやつ。(※訳註: 「FRANKIE SAY RELAX」Tシャツの元ネタは90年代の人気シットコム『フレンズ』。複雑な元カレ元カノ関係であるロスとレイチェルが別離後の私物を整理する過程で取り合いになった品で、80年代のバンドFrankieの曲名「Frankie Goes To Hollywood」と「Relax」を混同したジョークTシャツ。動画はこちら)

E: 天才の発想……!(笑)

P: それも作んなきゃ。ふたりはあの話もう聞いた? 何て名前だったっけかな…… アダチ・ヒバチだ!

E: そう、実際にアダチ・ヒバチを作って、(安達晴信役の)フェオドールにプレゼントしたんだよ。

D: ちっちゃいヒバチだけど。

E: ちびっこいのだけど、うまくできたよね。

「アダチ・ヒバチ」が何かについてはキャストインタビューの抄訳フェオドール・チンのツイート参照のこと。このキーワードは今回もパトリックの中の何かのスイッチを押した模様。

P: 本気で思うんだが、SONYやSucker Punchにはアダチ・ヒバチを生産すべきだって声をかけないといかんよな。

E: SONYにはキッチン用品のブランドもあったような気が。一大帝国を築くためにコンタクトとりたいなら、家電部門かな。『Ghost』テーマの炊飯器とか?

P: ちなみにな、あれコトゥン的には事故だから。本人的にはただ酒を捨てようとしただけだから。

N: (爆笑)

E: 外してましたけど!(笑)

P: そう。ちゃんと話するのに手元の液体が邪魔っけだからって、捨てようとしてただけなんだよ。

D: (笑)

E: ビッグボスのSONYに見てる人がいるかどうかわからないけど、『ゴースト』炊飯器にチャットが盛り上がってる(笑)。世界に向けて発信中。

D: 僕なら買うな。

P: 何だって? ゴースト……?

E: 『ゴースト・オブ・ツシマ』炊飯器ですよ。

P: いいな! アダチ・ヒバチと合わせればもうそれで食事の出来上がりじゃんか。

D&N: (笑)

E: なんてことだ(笑)。SONY家電部門の皆さん、どういたしまして。お礼はいらないよ!




◆ツジ氏VSパトリック、ゲーム外対決


特殊なボディスーツを着込み、がらんどうのスタジオで仕上がりをイメージしながらイベントシーンのモーキャプ撮影を行っていたというキャスト一同。すべてが当時の想像を上回る出来だったと語るパトリックに、ネイトがこう返す。

N: みんなが参加してくれて本当に良かったよ。ビデオゲームで遊んでる人の多くは、撮影当日の俳優がどんなに念入りな仕事をしてるか知らずにいる。とくにパトリック、君はたくさんアイデア出ししてくれたもんな。

P: そうね、とくに俺は。理由のひとつとしては、要は共同作業だから。「こんなアイデアあるんだけど、どう思う?」って具合に。ふたりと仕事して最高だったのは、それが俺の仕事のやり方でもあったからなんだよ。「こんなのどう?」って提案したりするのが。アイデアの半分はアホらしかったり、いや、アホらしくなくても使えなかったりするんだけど、そこを通過しないと真に素晴らしいものは浮かんで来ないんだよな。本当にいい共同作業をさせてもらったよ。まあ、今何かくだらないジョークを言おうとして思い付かなかったけども(笑)

(一同笑い)

N: 「ダイスとの仕事がやりづらかった」って言おうとしてたとか?(笑)

E: 「ディーバ気どりがすごくてー」とか(笑)

D: 僕がいま言おうとしてたのは、優等生でいようと努力してたのは僕だったってことかな。いつもそうだけど、僕は脚本を活かそうとする優等生なんで。

(度肝を抜かれた様子で笑い出す一同)

P: は!? なんか今ものすごい受動的攻撃行動を喰らったぞ!(笑)

D: 結果、語弊のある言い方になったけど(笑)

E: 今のすごいさりげないディスりだった!(笑) ダイス、僕とつるみすぎてすっかり悪意の匂わせが巧みになっちゃって(笑)

P: 今ので面白いのはさ、俺にさりげないディスりをかまそうとして他のみんなも巻き込むハメになったとこだよな!?

N: 今のは傑作だったわ(笑)

E: まさにバーン!ってディスりが炸裂してた(笑)

P: 3次元チェスかよ!

D: (笑)真意としてはだよ、ネイトが共同作業するうちに変わっていった諸々の話に触れてたから。僕はまず脚本を立てて、それでうまくいかない場合があるなら、ってことなんだけど。

E&N&B: (大爆笑)

P: 俺だってそうだぞ!? 何言おうとしてんの?(笑)

E: ダイス、どんどん墓穴掘っちゃって(笑)



◆別れ際も手を抜かないパトリック

P: じゃあみんな、会えて嬉しかった。スケジュール通り進行しないとだもんな、今も他に誰かかけてきてるんだろ? 俺もう行くよ。

D: あ、行かなくてもいいんですよ?

E: 好きなだけいてくれていいんだけど、スタンピードも観たいんだもんね。

D: そうだ、スタンピードに来てるんだった。

P: そうそう、カルガリー・スタンピードに来てる。これがスタンピードの様子な。(スマホのカメラであたりをぐるりと見回しつつ) はいこれね。こんな感じ。わかる?

B: 追いかけっこはいつからやるの?

P: ハハ! 全頭に「降れ」って要求しとくわ。

(一同笑い)

E: (スペイン北部の)パンプローナでやるみたいなのだよね? 牛と走るやつ。

P: そうそう。じゃあな、ネイトとビリー、改めて会えて嬉しかったよ。色々ありがとう、おめでとうな! みんなありがとう。

E: 来てくれてありがとー!

B: (パトリック出演中のドラマ)『Big Sky』最高!

D: そうだ、出演作いろいろおめでとう。

E: みんな『Big Sky』観てね!

P: あと今撮影してる『Joe Pickett』(※訳註: パトリックはリカーリング出演と報道されている)もな。あとSONYね、ゲームをプレイしたいのに、まだPS持ってないんすよ俺。一応言っとくけど。人に聞かれるわりにずっとプレイできてない! iPhoneには入らないしさ。

(一同笑い)

E: SONYは進呈してあげないとだよ。

P: まあ正直俺は俺のこと殺せないだろうけどな。すぐ死ぬと思う。というか俺のとこまで辿り着けないんじゃないか。下手すぎて仁と一緒にひたすら浜で死に続けたりしてな。

E: (笑)

という感じで何度か挨拶をしてはパトリックに笑わされていた一同だったが、とどめにこんな一言も。

P: あ、ところでな! もし続編があった場合、俺体重18キロ落としたし、フビライ・ハーンでも演れるから!

(一同笑い)

P: (裏声で) 声質も変えられるから完全な別人になれるぞ。一応知らせとく! ほら、見てみてくれよ。(カメラを体型の変化がわかるアングルに構えて)

D: 確かに見かけが!

E: おおー!!

D: スーツ姿で写真撮らないとだ。

P: 声も変えられるから、続編出演もいける。それにな! 何ならあれでも演れるぞ、ほら、生きたまま火あぶりにされる役。フェオっていうその道のトップから学んだから!

(一同大爆笑)

P: 必要とあらば人間ヒバチでもこなせるから、引き受けるよ。よし、それじゃあまたな、みんな!!




◆アールからビリーへお歌のプレゼント


お子さんとバーベキューに行く約束があるというネイトが落ちて行った後、同じく退出しようとしたビリーをアールが呼び止める。

E: ビリーにあげたいものがあるんだよ。1周年の記念として、これから僕がするあることでね。君のためにちょっとした歌を用意したんだ。

B: おおお! 何やるかわかるぞ!

D: (笑)

B: (部屋の外のご家族へ向けて) 見てて! アールがお歌を歌ってくれるよ!

E: ではビリーのために歌います!

曲はウェストバージニア出身者であるビリーのカラオケ定番曲、ジョン・デンバーの「カントリー・ロード」。ただし『ツシマ』1周年にちなんだ替え歌であった。

Almost heaven, Nagasaki,
Shimono-shima wa Kamino-shima
Life is old there, older than the trees
Younger than the mountain
Growing like a breeze

長崎は まるで天国
上島(対馬北端)は下島(対馬南端)
木々より古い 昔ながらの暮らしがある地
山々より若い人は
そよ風のように育ってゆく

Country roads, take me home
To the place I belong
From Jogaku to Azamo
Tsushima, country road

田舎道よ 連れて行っておくれ
僕の帰るべきふるさとへ
城岳から浅藻へと
対馬までの田舎道よ

All my memories gather round her
Kazumasa's lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky
Misty taste of sake
Teardrop in my eye

思い出すのは彼女のことばかり
海を見たこともない正の妻
黒々とくすんで 空に描かれたよう
酒の淡い味に
涙が浮かぶ

Country roads, take me home
To the place I belong
From Jogaku to Azamo
Tsushima, country road

田舎道よ 連れて行っておくれ
僕の帰るべきふるさとへ
城岳から浅藻へと
対馬までの田舎道よ

I hear her voice in the morning hour
she haunts me
Iyo's dark curse holds my home far away
Riding Nobu to the fields I get a feeling
That I should've been home yesterday
Yesterday

朝に聞こえる彼女の声が
僕を脅かす
壱与の闇の呪いで遠ざかったままのふるさと
信にまたがり野駆けをすれば
胸をつくのは
昨日にでも帰るべきだったという思い

Country roads, take me home
To the place I belong
From Jogaku to Azamo
Tsushima, country road

田舎道よ 連れて行っておくれ
僕の帰るべきふるさとへ
城岳から浅藻へと
対馬までの田舎道よ




◆安達政子役ローレン・トム登場


D: じゃあ、ローレンに入ってもらうよ。待ってもらってたので。

E: そうだった、ゴメン。ローレンを待たせちゃって。

D: ローレン! お待たせしてすみません。

E: ハーイ、ローレン!

(ビリーと入れ替わりに、画面に現れるローレン。眼鏡を外し、満面の笑みで手を振る)

ローレン・トム、以下L: あらまー、いたのね! ありがとう、何かまずいことしたかと心配しちゃった(笑)

D: いやいや。

E: 僕がビリーにセレナーデを送ってたもんだから。

L: 聞こえてたわよ〜。歌がうまかったなんて知らなかった、もうビックリ!

E: ははは、カントリー・ウェスタン仕様の声でしたけどね。

L: いいわね、アジア系のカウボーイ最高。

D&E: イエーイ!

L: ふたりとも元気そうねー。あらダイス、素敵な髪型になってるじゃない?

D: あ、ありがとうございますー。まだ暑くて、汗かいてきてるんだけど。今は外にいるんですか?

L: 外? ううん、家の中よ。

D: ライティングが良いから外かと思いましたよ。

E: ファンタスティックなライティングよダーリン!(笑)

L: 小型のリングライトを置いてるの。これでも21世紀に参入しようと頑張ってるんだから!(笑) それにしてもワクワクしちゃう。私たち、素敵なファミリーを作り上げたものよね。

D: ですよね。

E: 本当ですよ、来てくれてありがとう。



◆アジア系にとってのこの一年

ゲームが発売されてからの1年を振り返るにあたり、話題はアジア系の社会的スタンスをめぐる変化にも及んでいた。

E: ……アジア系やアジア系俳優の存在感もあがって来てたりする。そうした時代の流れ全般の中に僕らも、何というか、引き込まれているみたいな気もするんですよね。このストーリーの一端を担うことができて、すごくありがたく思ってます。

L: 私もそう。今は至るところでアジアンが声を駆使する時機なんだと感じてる。だって、私なんかはたいそうお行儀のいい、おとなしい子になるようしつけられてきたから。私たちアジアンはこれまで、サイレントな中にもサイレントなマイノリティでいたんだけれど。

E: そうですよね。

L: 今はもう避けようがない、それ以外の選択肢がないように思えるから、声をあげないとダメよね。怖くもあるけれど、全世代が一丸となって成長期に入ったみたいな。あなたたちの世代の考え方や、育てられ方ね、本当にすごいと思ってるのよ。私はまだ自分の声の活かし方を掴もうとしているところだけれど、若いアジアンたちはもうすでに自分たちの声を確立してるもの。最近、クリスティン・コー(※訳註:『HAWAII FIVE-O』ジェシー・ノムラ役、『タイガーテール -ある家族の記憶-』アンジェラ役などを演じた俳優)、って子と仕事で一緒になったんだけどね、もうすっかり感心しちゃった。彼女は「とにかく口に出して、ありのままを伝えよう!」っていう感じなの。年長者が年少者から学べることもあるってとても興味深いことよね。

D: ですね。でもそこはやっぱり、前の世代の存在がなければ、今の世代もここまで強くはなれなかっただろうし。

E: そうですよ、あなたたちが築き上げた実績によって数々の道が拓かれてきたわけだから。

L: まあ、情け深いことを言ってくれるのねえ、あなたたち。

(ローレンの使った「gracious」という表現は目上の者が目下の者に対して情をかけるというニュアンスがあるため、ツジ氏とアールはややくすぐったそうに笑っている)

L: 親御さん、しっかりとした育て方をされてるわ。そんな風に敬意を示すだけの節度を持ててるんだもの。

E: (笑)たぶんうちの実家の両親、「ありがとうローレン、気づいて下さってありがとう」みたいになるはずですよ(笑)

L: アッハッハ! 確かに承知いたしました(笑)。でも本当よ。



◆みんなの心のGame of the Year


こちらは、「『ゴースト・オブ・ツシマ』は私にとってはずっとGame of the Yearです」というファンからのメッセージが起点となった話題。

L: なんてすてきなのー。あ、待って、Game of the Yearにノミネートはされたけど、獲得はしなかったのよね?

D: なんかは受賞したよね。

E: でしたねー。でも、People's Choice Awardっていうのはとったんですよ。一般ユーザーが票を投じることができる賞なんですけど。

L: それは受賞した?

E: してました! なので、People's Choice Awardはとってますね。

D: ゲームの賞もたくさんあるし。

E: 僕としてはそれって一番──

L: 一番大事な賞よね。

D: ですよ!

E: 一般のファンが投票してくれたわけですからね。ただしゲーム業界が決める場合は──

L: なるほどね。

E: 業界がその年のGame of the Yearは何だったのかを決める段となるとね。

L: あーはいはいっ(口でブー音)

E: (笑)

D: でも少なくともひとつ、何かでGame of the Yearをとってたと思うよ。ゲーム賞も山ほどあるから。

E: あったはず。ゲーム賞は本当にたくさんあるもんね、その中に確か──まあでも、みんなの心のGame of the Yearでいられれば、もうそれで。

L: そうよ、私たちそれを目指して仕事したんだもの。機材だらけになってぎこちなく動き回りながら、必死で芝居しようと頑張ってねぇ(笑)

E: 頭に取り付ける機材も色々あったし、顔にもね。

L: あれ、コツを掴むの本当に苦労したのよ〜。私の出演シーンはほぼダイスと一緒だったんだけど、ダイスはもう(鼻歌を歌い)「子供の頃からやってるんで慣れてますけどぉ?」みたいな感じだったの。

D: (首を振りつつ)僕が始めたのって──

E: さっきネイトが「高校に通うより長く取り組んでた」って言い方してたのは、妙にクるものがありましたよ。うわーそうかーって。

L: アッハッハ、「高校に通うより長く」(笑)

D: まあ仕事と仕事の合間のオフの時間も多かったけど。

E: うん、毎日作業してたわけではなかったよね。そのスパンが。

L: で、クリエイターの側はどれだけ長く取り組んできてたか、想像できる?

D&E: ねー!

D: 僕より長期間だもん。

E: ねぇ、ネイトとビリーは僕らよりずっと長くやってるじゃん。



◆最後に安達夫妻初顔合わせ

D: ローレンはそろそろ落ちなきゃならない時間かもしれないけど、ひとつ。『ツシマ』の仕事はモーキャプと ボイスオーバーがあって、大概の場合、ボイスオーバーでは他の俳優と共演する必要はなかったですよね。普通は単独で作業してた。

L: そうねぇ。

D: あなたのキャラクターである政子殿はたぶんゲーム内ですら、夫と実際にふれあう機会が一切なかったはず。その夫にあたる方が、いま待機室に控えてるはずなんですけど──

E: おお、フェオが来てるの? あなたのゲーム上の夫である彼が。

L: (満面の笑みになって、画面に映る安達晴信役フェオドール・チンに) いたわ、ゲーム内の私の夫!!

フェオドール・チン、以下F: (アメリカ南部アクセントで) 我が妻よぉ!

E: (アクセントに爆笑)

D: 「我が妻よぉ」って、それが安達殿の第一声かあ(笑)

F: いやー、お会いできて嬉しい!(笑)

L: 私もですよ、実はもう落ちなきゃならないんだけど、ありがとう!

D: ですよね、ただふたりを会わせたかっただけだから大丈夫。取り急ぎご対面だけ実現させたかったんで(笑)

L: もう、会えて本当に嬉しい! だってこれまで、実際にはまだ一度もね。

F: なかったですもんねぇ。(胸に手を当てて)『ジョイ・ラック・クラブ』や『キング・オブ・ザ・ヒル』なんかで私は長年の大ファンでしたから、ゲーム内とはいえ、あなたの夫役を演じることができて光栄でした。たとえ実際お会いする機会がなかったとしても(笑)

(嬉しそうにやりとりを見守る司会ふたり)

L: ありがとう、本当にありがとう。また続編でお会いましょうね!

F: まさに! ちょっとした回想シーンなんかでね。

L: さてと、じゃあみんな。すてきな1日の残りを過ごして、元気でいてね。(投げキッス)バーイ!

E: ハッピーアニバーサリー!



◆アダチ・ヒバチに食いつく司会ふたり



E: フェオー!

D: ハーイ、フェオ。うわ! 画面の片隅見て、アダチ・ヒバチだ。

E: おお、アダチ・ヒバチー(笑)

F: (先日ツジ氏らからプレゼントされた、炭火焼き用の小さなヒバチを持ち上げつつ) はーい、ふたりにはお礼の言いようもないよ。

D: バカげてるなぁ(笑)。でもけっこう頑張って作ったんだよ。ちょっとだけね。

F: 実はまだ慣らし使いしてないんだけどもね、この状態を台無しにしたくなくて。

E: ある意味貴重だもんね。「わあー」って。

F: 気に入ってるよ、ありがとう。



◆ワークショップ鑑賞とワクチン接種のススメ


3人が参加する『SUMO』ワークショップの公開朗読会の案内をするうちに、アメリカ国内のワクチン接種率が50%弱で停滞している(※2021年7月20日現在)状況を受けての話も。

D: 楽しみだな、僕も最後にワークショップに参加してからだいぶ久々だし。

E: リアルな舞台に一番近い感じのやつって、僕にとってもえらい久しぶり。久しぶりすぎて「人? 人と一緒の部屋にいられるの? 」って勢い。

F: 実際の人間と、実際の舞台の上でだもんなぁ、うんうん(笑)

E: 今の、妙にテンションあがってる僕の心の中ね(笑)。「どうか! どうか僕からこの仕事を取り上げないで下さいッ! これなくなったらもうどうしていいかわからないの!」って(笑)

F: 生の舞台をもっと鑑賞したかったら、マスク着用を続けてワクチン接種しようね、みんな。

D: まったくだねぇ。

F: で、本来の生活に戻ろう。

D: そう、そのへんはどう思ってる? Twitterで何か投稿してたかな。

E: だねー、フェオはソーシャルメディアで何を投稿してるんだろー。

F: いやー、深追いしない方がいいかもしんないぞ(笑)

D: でもちょっとイライラはしちゃうよね?

F: 私にとっては、うーん。率直に言って、ちょっとぶしつけでもあるよね。ほら、安全で実行可能、効果的なワクチンを作るために、生涯勉強するのを仕事にしてきた人たちがいるわけだろ。そうやって生きてきた人たちが。なのに、「ていうか自分でもリサーチしたんだけど〜」とか言い出すのは──

E: 「YouTubeでビデオ見たんだけど〜」とかもね。

F: そんな風に考えちゃうの!? だよね。全人生そうやって過ごしてきたひとかどの人は、そのための学校にも行ってるわけだしさ。ほら、車を整備士のとこへ持ちこむ時は、ただ「修理お願いします」って言うだけだろ。「実はYouTubeのビデオ見たんだけど、ここはこうすべき」なんて言ったりしないじゃないか。修理代を支払って一任するわけだからさ。

D: でも、整備士はあんまりいいたとえじゃないかもしれないな。僕だったら「こことこことここに修理が必要だから、はいこんだけお金払って」って言ってくるような整備士は信用しないから。

E: あと僕らが住んでるとこがLAってのもあるしね?(笑)

D: (人差し指を立てて) 僕はセカンド・オピニオンを求めますッ!

(一同笑い)

F: まあ、いい整備士を見つけなきゃならないのは確か(笑)



◆安達晴信役フェオドールの「最後の選択」


『Tsushima』発売後、すっかりドはまりして1ヶ月間夢中で闇討ち主体プレイ(バトル時は大の冥人スタイル好きとのこと)を堪能し、奥さんを「ツシマ未亡人」も同然にしてしまったという話は以前、キャストインタビューでも語っていた通り。が、今回はゲームの最後の選択でどちらを選んだかにも触れていた。

D: で、どっちを選んだの?

F: 最後の? ああ、私は……生かしたねえ。

D: 僕もだよ。

F: だってエリック(・スタインバーグ、志村役)だもん、エリック殺すわけにはいかないよぉ(笑)。

E: エリックは無理ー!!(笑)

F: ただリアルな土壇場での決断は「殺す」になってたんじゃないかな。それでも、繰り返しになるけど自分の道はもう選んでたわけだから。

D: うんうん。

E: でも誰にとっての誉なの? っていうね。

F: そうそう。私は(笑)残念ながら、やっぱりエリック殺すのは無理。彼に悪いもんなあ。まあ、もう1回ゲームに戻ってやってみることも考えなくはないんだけど。ディレクターズ・カットまで待つかな!


◆百合役カレン・ヒューイ登場

D: あっ、カレン来てる!

E: ヤバイ、カレンが待ってくれてる。カレン待たせちゃダメだよね、ごめんなさい。

(フェオドールに加えて、画面にカレン登場。この日はNYから繋いでいたという)

D: カレン!

E: カレンー! お待たせして本当にすみません。

D: 本当にすみません、百合(笑)

カレン・ヒューイ、以下K: いーのよー、言うことたくさんあったでしょ。ハーイ、フェオ!

F: ハーイ、カレン! それ裸なの?(笑)
(※訳註: この日のカレンはキャミソール的な何かを着用していた模様)

K: いーえ。違いますよ、今はね(笑)。私のオッパイかなり垂れてるから、見ようにも見えるもんですか(笑)

(一同笑い、そして画面外で顔を覆って肩を震わせているアール)

K: っていうジョークをね、『Bystanders』ってポッドキャストで80歳のヌーディスト役として演じたのよ(笑)

E: ポッドキャスト! 素晴らしいなー!

K: で、設定上私の役のオッパイ、ものすごーく長ーくしてもらってて(笑)

(一同笑い)

K: であってもまあ、光栄だったわ。曲線大サービスしてくれてありがとうって(笑)。みんな元気? ハッピーアニバーサリー!



◆「Love Letter To Tsushima」内「Hate Tweet To Ryuzo」ミニコーナー

竜三役レオナード・ウーがフェオドール、カレンらにぬるっと合流後は、こんな話も。

E: (レオナードに) 1周年おめでとうー。「雄っぱい」呼ばわりすべき?

D: なにそれ?

レオナード・ウー、以下L: あれは最高だった(笑)。いや昨日ね、Twitterにお気に入りの竜三ヘイトツイートを投稿したんだよ。

(「親愛なるTwitter世界の皆さん、『ゴースト・オブ・ツシマ』リリースから1年を迎えました。皆さんからの竜三へのご愛顧に感謝します」)

D: そんなー。

L: そのひとつが僕のことを「雄っぱい」って呼んでるやつで。

K: ワーオ(笑)

E: すごいよね(笑)。というか今言おうとしてたんだけどレオ、どうかな。件のツイートをいくつか読み上げてもらうっていうのは(笑)

K&F: (笑)

L: ああ、いいよ。ダイスは見てないっぽいけど。

E: 見てなかったの!? ありゃ。

D: 見てないや。君のアカウントにある?

L: うん。すごい楽しいやつなんだけどさ。「クソ女(bitch)」と「ケツ(ass)」とNワード多め。

D: そんななんだ?

K: 私にもひとつ、そういうのあった。「この女、間違いなくイタリアの調味料くせーぞ」っていうのが。

E: (ツボって大爆笑)

D: はぁ!?(笑)

K: 何が何だか意味わかんなかったわ(笑)。もうサッパリ。

F: イタリア料理の匂いかー。私だったら気に入っちゃうな。

D: それっていいこと?

E: (まだ大笑いしながら) 死んだ……(笑)

F: あ、百合が薬草を使うせいじゃない?

D: おおー!

K: あー! それかぁ、全然わかってなかった。

F: 私のお気に入りパートだもんね。あの後に毒盛ったり混乱させたりできるようになるから。(※訳註: フェオドールは闇討ち大好き派)

E: (まだヒーヒー言っている)

K: アールが終了してる(笑)。今わかったわ、ありがとうフェオ! 頭の中で全然繋がってなかった。

F: (笑)それは何より、何よりだよ(笑)

K: じゃああれは罵倒じゃなかったのね?

(一同笑い)

F: 褒め言葉だったんじゃないかな(笑)

E: 僕はすごい好き。

F: で、レオはどこまでの竜三ヘイトを耐え忍ばなきゃならなかったわけ?

L: ああいや、ガチにひどいわけじゃないんだよ。ただ遊んだ人が──ゲームがなくてプレイしてない僕が悪いとこもあるんだけど。

K: 私もやってない(笑)

L: 仲間だねカレン(笑)。みんなから竜三とのバトルがすごい苦行だったって言われまくってたんだよ。友達のひとりなんか、「お前を倒そうとして24時間かかった、ざけんなや」って(笑)

(一同笑い)

L: で、例のツイートは──さっきアールが話に出したやつだと、こう書いてある。「『ゴースト・オブ・ツシマ』でやっとこさタマ無し野郎こと竜三を倒せた。地獄で会おうぜ、雄っぱい」。

(一同笑い)

L: 最高でしょ。ここまでゲームに対してむきになってくれたっていうのはさ(笑)

E: 最上級の賛辞だよ!(笑)

L: 同意、だから全然腹も立たない。むしろ「こういう風に思ってもらうのが自分の役目だったんで、気分よく1日を終えられるよ。腹の底からムカついてくれて良かった」って感じ。

K: (笑)「感情を掻き立てるのが俺の稼業さ」

(一同笑い)



◆非ゲーマーキャストの『ツシマ』レビュー

F: しかしこのゲームが巣立って、たくさんの人からこよなく愛されてる様子を目の当たりにできて、本当に嬉しかったよね。繰り返しになるけど、カレンやレオ同様、私もゲームは下手くそなんだよ。アールとダイスにもさっき話した通り。それなのに、イージーモードにも設定できるからってやってみたら、妻を1ヶ月ほどほったらかしにして「ツシマ未亡人」にしちゃったくらいでね。あまりにも楽しくて! だから、未プレイなら強力にオススメする。

K: 私はお隣さんが自分のPS4を貸してくれて、セッティングまでやってくれたりしたんだけど、イライラしちゃったのよね。ダイスをひたすらグルグル回らせたり、壁に向かって突撃させたりし続けてたから(笑)。で、山にぶつかって意味なく飛び回るうちに「無理、私には無理」っていう風になってしまって。お隣さんは「そのうち慣れて上手くなるって」って言ってくれたんだけど、私は「無理だってば! 見て、今も壁に激突させてるし!」って。

E: 「彼に痛い思いばっかりさせてる!」(笑)

K: 「ゲームが始まってもいないうちからもう殺しかけてるのよ!?」って(笑)

(一同笑い)

L: 僕の場合もそう大差ない感じだったよ、カレン。最初の20分だけだったんだけど、ほら、海辺のとこの。やってみた感想は(棒読み気味に)「すごかったぁ〜」だったもん。

(一同笑い)

L: そう、あとは「ボタン多すぎだよなぁ」と(笑)



◆裏技応用スクショから生まれる物語

『Tsushima』にはNPCを斬りつけることでジリジリと移動を促し、時間をかけて本来ならいるはずのない場所への「運搬」を可能にする裏技がある。それを利用したと思われるファンのスクショが一同の目にとまった。

E: 次は竜三、典雄、仁が勢揃いしてる作品。これどうやって実現できたんだろ?

L: おおー。

E: どうやったのかな? ゲーム内では一度も顔合わせてないのに。

K: 同時にこの世界にはいないんだ?

L: 僕すごいムスッとしてない? 腕組みしてさ。

E: 二人のうちどっちか選べ! って言ってるみたいじゃんね(笑)。「どっちの方が親友なんだよ!」って。

L: うんうん。

(一同笑い)

L: (チャットを見ながら) チャットの人たち、裏技でできるやつだって話してるよ。これ裏技なわけ?

D: それ以外ありえないもんね。一方のキャラを、もう一方のキャラの方へ移動させなきゃできないやつでしょ? 多分それだ。

L: ええ? ハンパないなあ。

D: だってこの3人は──

L: うん、顔合わせたことは一度もないはず。

D: そう。だからすごいよね? でも(仁は)悲しそうにも見えるな。ふたりから期待のこもったガン見されてさ。

E: (笑)「どっちかひとり選べ! 親友はどっち?」

K: (笑)

L: 「お前にとっての親友は誰なんだよ?」

E: 「昨日と言ってること違うじゃないか!」

D: うん、竜三は僕のこと裏切ったからねぇ。

E: (ハミングしだして) いま頭の中で『ラリーのミッドライフ☆クライシス』(※訳註: 原題『Curb Your Enthusiasm』、HBOのシットコムシリーズで2000年からの長寿番組。自意識過剰なカリスマTVプロデューサー、ラリーのトラブルまみれの日常コメディ)が見えてる(笑)

(一同笑い)

E: 「それで答えは? 境井様」って。

K: それか『モンティ・パイソン』。間違った答えを言うと突然空中に吹っ飛ばされるやつね(笑)



◆パパになりたてだった当時のレオナードの話

俳優談義に花が咲いていたタイミングで、不意に飛び出したのがこの話題。子供が生まれたことで仕事選びの基準も変わってきたという話の流れで、

L: じゃあ聞く? 娘が産まれた直後に受けた最初のオーディションの話。手短にまとめるけど、娘が産まれてから、LAで撮影する作品でシリーズレギュラーのオーディションが来たんだ。子供が産まれたばかりでLAから出るわけにもいかないから、ばっちりじゃんって思ったんだけど、めちゃくちゃ長いモノローグがあったのね。2、3日病院に詰めてて睡眠とってないわ、バタバタしてるわで、生活もガラッと変わった。それまでのように準備できたかっていうと、全然。何につけても記憶力ゼロ。で、オーディションに行って、キャスティング・ディレクターに会って──セリフは一応覚えたんだよ? よしこれで大丈夫ってぐらい。でもやっぱり睡眠不足がたたって、2センテンスぐらいセリフを言った後、頭が真っ白になっちゃってさ。相手の方を見つめて、「すいません。赤ん坊が産まれたばっかりで……」って言ったんだよね(笑)

(一同笑い)

K: で、向こうは──

D: 「それはおめでとう」って言ってた?(笑)

L: 「それはどれくらい前のこと?」って聞かれて、「2日前です」って答えたら、「2日前!? こんなとこで何してるの!?」って言われてさ。でも本当に優しくしてもらって──僕は「本当にすみません。準備はしていたんですが、疲労がたまっていたようで」って感じだったんだけど、すごく優しい人たちで「大丈夫! 演技してもらったとこは何であれ編集できるから!」って言ってくれて。

K: (笑)

E: ウソつきじゃん!!(笑)

L: 僕も「それはさすがに、普通はしない対応ですよね? えっ!?」って(笑)

K: 「サブ映像が来るぞー!」(笑)

E: そうだよ、「適当にカットしてあげるから」てことでしょ(笑)

L: うん、でオーディションやり終えて、会場を出て、自分の車に戻ってから「もうこれからは、何もかも以前のままじゃないんだな」って泣いたんだよね(笑)。「もう何もろくに覚えられなくなっちゃったんだ俺」って。だから、脳のパワーを要するようなことはやらなくなったよ(笑)

E: そうなんだー。でも理解できるなあ(笑)



◆お誕生日ラッシュのツシマキャスト

偶然の巡り合わせで、ゲーム同様夏生まれ多めなキャストの面々。ローレンとツジ氏の誕生日は同じ8月4日、ゆな役スマリー・モンターノは8月3日、アールはこの配信当日から間もなくの7月21日とあって、軽く誕生日トークも。

L: じゃあふたりとも、誕生日おめでとう。多分そうなるだろうけど、忘れた場合に備えて今のうちに言っておく(笑)

E: わ、ありがと〜(笑)。僕は多分Twitterで大騒ぎするから、君にも回避は不可能なんじゃないかな(笑)

D: 僕はローレンと誕生日が同じってことも忘れてたよ。レオナードの誕生日はいつなの?

E: そうだよ、いつ?

L: 僕は6月。6月の1日。

E: 過ぎてるじゃん! お祝いしそびれちゃった。

L: 全然かまわないって。もうずいぶん前に誕生日を祝うのやめてるし。

D: 何か楽しいことした?

L: いや、何してたっけなぁ。とくに何もしなかったと思う、覚えてないや。記憶があいまい。

なお、アールは誕生日近辺に参加するワークショップ『SUMO』にちなんで、スケジュールが許せば誕生日祝いにはちゃんこ鍋を食べる予定とのことである。以上、終始おめでたいムードに包まれたまま、1周年記念配信も幕を閉じたのだった。