ダイスケ・ツジ『Ghost of Tsushima Director's Cut』発売記念「壱岐之譚」12時間配信抄訳 前半
日本時間で2021年8月30日、境井仁役ダイスケ・ツジの配信チャンネルにて『Ghost of Tsushima Director's Cut』および「壱岐之譚」のリリースを記念し、初の長時間配信が敢行された。ひとまず12時間を目安に、「壱岐之譚」冒頭からクリアまでを1日で完走しようという試みだったのだが、終わってみれば何と総計14時間と想定以上の大ボリューム。以下、その模様を時系列順に抜粋して邦訳する。動画アーカイブはこちらから。当然ながら「壱岐之譚」完全ネタバレあり(ゲーム内台詞等の大部分は、日本語版ママで引用するとツジ氏のコメントとの整合性がとりづらくなるため、筆者が原語から翻訳したことをお断りしておく)。
◆開幕テキスト
「さて、えー……
12時間配信です、いぇーい……
よく聞いて
仁に壱岐島のことを話してみたところ……
どうも本人は父親の死も含め、壱岐での全出来事を記憶から抹消してしまったみたいです
今は、名もなき島にただ『バカンス』に行くつもりになってます
そんなわけなので『壱岐』とか、『父親』『お父さん』『パパ』といった関連の話はしないであげて下さい
そのうち我にかえります。それしかない
だってバカンスであろうがなかろうが
壱岐には行くんだから!!
12時間配信!!
行くぞぉおぉお!!」
◆Jynn Sekoi と書いてジン・サカイと読む(略)登場
そして表示されるゲーム中画面。さっきから聞こえていた鼻歌は、対馬の隠れ家にいる仁が荷造りしながら歌っていたものだったらしい。
「いざゆかん バカンスへ♪
一切合財心配無用♪
何となれば島には♪
蒙古兵も トラウマもありはせぬ♪ イェーイ♪
ふーむ、詰め込み過ぎたか。いくらかコンマリせねばなるまい。よし、冥人の鎧は要るか? いやいやいや、バカンスだというに冥人になる必要もあるまい。では蒙古の鎧は? いやいや、本日参る先には蒙古などおらんではないか、はっはっは。うむ、褌はと……左様、ひと泳ぎするのであれば、真っ裸のすっぽんぽんで参ることにしよう。ゆえに褌は無用。して鉢巻類は──112本も要るものか、それが問題よな……。
むう! 何奴ッ! 何奴かッ!(背後に気配を感じて飛びのき) 友か、仲間か──ああ、お主らかゴースティーズ! イェーイ! イェーイ、よう来た、よう来たではないかー。あ、すまん。すまんな、散らかしておって。客人を迎えるのなら、多少なりとも掃除をしておくべきであった。まあ蝋燭は見栄えが良いが、思い出の品などを飾り付けておけば良かったやも知れぬ。俺はな、今よりバカンスに出かけるところなのだ! お主らも一緒にどうだ? 行き先はだな、えーー…………ここより南東にある近場の島だ。名前は、えーー…………すまん、頭が真っ白になってしもうた。まるでその情報を脳が受け付けないかのような塩梅でなぁ。何ゆえかは知らぬが。えーー…………カズ島とか、マサ島とか(※訳注: 境井正の名は、オリジナルの英語版では「Kazumasa」である)呼びたいような。お父さん島なぞという名がついていれば面白い。何ゆえのことか、お父さん島という名だったような気がするのだ。本当にそんな名かもしれんぞ、お父さんたちがたむろする島とかなんではないか? 試しにお父さん衆のトライアウトにでも──まあともかく、アクティビティ豊富な島らしくてな。どうもバードウォッチングが盛んなようなのだ。オオタカが巷の評判になっておるゆえな。鷹がわんさか生息する中に、1羽巨大なやつがおるとかなんではないか? 俺もオオタカの噂はちょくちょく小耳に挟んでおるぞ。それに尺八レッスンもあるという話だし、新曲を習いたい。現状4曲しか吹けぬでな、レパートリーを広げねば。現地には海賊もおる由、ということはつまり、ディズニーランドのような場所なのであろう。そら、『カリブの海賊』とかあるではないか。ただしカリブではなく『お父さん島の海賊』だな、島の本当の名は知らぬし、どうしても思い出せぬのだが、ともかく楽しみにしておるのだ! イェーイ。ちょうど休みが欲しかったところゆえ。お主らもつい最近目にしたであろうが、仔細あってな……殺生からはしばし解放されたい。ここんところ人を殺めどおしでな。そうだ、壱岐(※訳註: 言ってた)へ出かける前にお主らの時代にタイムトラベルして、ダイスケ・ツジの配信で挨拶するというのはどうだ? よし、そうしよう。こちらはタイムトラベル馬の信だ。1.21ギガワットの馬力を生むためには時速142kmで駆けねばならん。では参るぞ!!」
そういえばデロリアンと色味が同じな芦毛の信を走らせる画面から、バカンス気分満載の配信画面に切り替わり。著作権上の理由により、ゲーム内の境井仁とは別人であることをその都度お断りせねばならないJynn Sekoi登場。
「宴の時が参ったぞ!! いかがしておった? Yと2つのN、EとOが入るJynn Sekoiだ。皆の者、変わりはないか。無沙汰であった、俺の誕生日以来だな。楽の音はどうだ、大きすぎるか? しかしな、宴を催しておるのだから、音量大きめにもなろうというものぞ。イェーイ。俺の言っておることはちゃんと聞こえておるな? よし。12時間のバカンスであるからには、宴の幕開けは華々しく参りたいもの。さっそくビールの一気飲みだ! おお、宴らしくギフトサブやハイプがどうとかいうものがレベル3まで。チャットの衆はchug、chug、chugのかけ声を頼むぞ。では参ろう──いやぁ、この時間(※訳註: LAは午前9時)からビールを呑んだとて構うまい? 何だ、変な目で見るでない。良いか、LAが午前9時なら日本では夜中1時なのだぞ。ではchug、chug──やはり日本語で言ってみることにしよう。日本では『イッキ、イッキ』と言ってな、ようは最後まで飲み切るという意味なのだ。チャットに『イッキ』と書き込んでくれ。さあ皆の衆! イッキ、イッキ、イッキ、イ……キ……? 壱岐……島……壱岐島。壱岐島か! 左様、それが島の名であったな! 思い出したぞ、何故失念しておったのだろう? 覚えていない方がおかしいではないか。何せあそこはわが父がはかなくなられた島ぞ。(と口に出したとたんフラッシュバックに襲われ、顔色を変える) 違う……違うのだ……俺はほんの幼な子で、身動きがとれず……お許しください父上、何も出来ずじまいだった私を……! それとも、あれこそが俺の望みであったのか。みすみす父上を見殺しにすることが──そのような! 俺はモンスターではないか! モンスターの父親に育てられ、自らはモンスターになりたくなかったというに。下手人が処刑されたは承知の上、なれどまだまだ未解決の諸問題を引きずっておるのです父上ぇえぇ。ああ、何故先立たれてしまったのですか。私はひとりぼっちだ。父上の期待を裏切り、伯父上の期待を裏切り、たかの期待も裏切って──あっでも忠実なる愛馬・信の期待は裏切っておらぬな。(一瞬スンッとなるものの、すぐに顔をしかめ) 俺は出来損ないだぁあ!! かような者に生きる資格などない。俺は冥人(ghost)なのだ、父さながらに。父も亡くなっておるから亡霊(ghost)だしな。俺は冥人(ghost)なのだ、中身が死んでおるゆえ。何たることか、ああ父上ぇえぇ。ファザコンだ俺は、俺はファザコンだぁあぁ! 父上、ああ父上、父上ぇ゛えぇ!! うっうっ……」
◆ダイスケ・ツジ登場
嗚咽しながら画面外へ沈んでいった仁のかわりに、困惑顔のダイスケ・ツジ登場。
「はい。失礼しますよ。ごめん、ちょっと向こうよけて。僕のデスクから向こうに。そう、あっち行って。差し支えないようなら1274年の対馬に戻りな? 僕の配信なんで。よし。またゲームん中で会おう。 (涙声の仁から「心得た」と返事が) オーケー、よかった。じゃあまたね。はいみんな調子はどう? 背景のビーチいいでしょ。チャンネルに立ち寄ってくれてありがとうね、今はコーヒータイムでーす。あるいはコーヒートーク。イントロへの参加もありがとう。僕ね、イントロはいつも──まあ、いつもはあそこまでしないけど(笑)。みんなと楽しいことがしたかったんで。12時間配信へようこそ! (寝たふり、そしてハッと目覚めたふり)いま起きた! 夜はよく寝たから、大丈夫なんじゃないかな。いまLAは午前9時。 君はあとで飲むからね、10時間後ぐらいに。また会おう。(片手のビールに別れを告げ、足元にしまう) すぐ隣にクーラー用意しといたんだ。朝食も済ませて、昼は簡単なランチをとって、モクバン動画の真似でもしよっかな(笑)。わからないけど。モクバンのおすすめがある人、後で配信中に聞くかもなのでよろしく。3時にはおやつタイムもやるよ、ってゲームの話すらせずにいつ何を食べるかばっか話してるな(笑)。ディナーにはデリバリーをとるんで、みんなも一緒に何か頼んでもいいかも。何頼むかアドバイスもらうとかもアリかもね、僕優柔不断になるだろうから」
ジャパニーズマーケットで12時間配信用のおやつも調達してきたというツジ氏。
「ジャンクフード買う時って、人間いろいろと自分に言い訳するもんだよね。僕も12時間配信やるからって全種類買い込む気になって、チョコとグミとせんべいと、って思ってたんだけど、1回の配信なんだし、一日でこれだけの量は食べ切れないな? って考え直して(笑)厳選しました」
という経緯で選んだおやつは、見た目ふつうのラングドシャクッキーで、商品名が「Couque D'asses」。フランス語風(?)ではあるのだが、語感的に英語の「cock(ち○こ)」そして「asses(ケツの複数形)」のようにも聞こえ、ほぼそのインパクトだけで選んだ品らしい。
「僕はこういう、思春期特有のジョークの発想でおかしを買う程度に底の浅い人間なのか。その答えが目の前にあるよね。買っちゃってるんで」
という内省的なコメントを真顔でする一方、『Tsushima』DC版「壱岐之譚」リリースから1週間、プレイを我慢して今日の配信を迎えた心境についての話も。
「壱岐、本当に楽しみにしてたんだよ。ゲームのこのセクションは未プレイだし、初プレイなんだもん。知らない人がいるといけないから念のため言うけど。この1週間はDC版の新しいセーブで本編を始めて、ちょっとね、かなり進めすぎた(笑)。配信者の仕事をやり切った健闘を称えて、自分の肩を叩いてやりたい。僕の仁、またもやすごい強くなったんで、壱岐でも問題ないでしょ。本編の守之段、破之段の内容はほぼ終わらせたよ」
プレイヤーとしてのツジ氏は、本編をNew Game+も含めて3度クリア(うち一度は万死)、トロコン済み、通しプレイは今回で4度目というのが配信当日の状況。難易度はハードに設定してあるとのこと。
◆最初のメインクエスト『彼の地へ』
「いやー、この時を1週間待ってた!」と、いよいよ壱岐之譚攻略にとりかかるツジ氏。以下、ゲーム中の発言をところどころ、時系列順に抜粋(話が前後する部分などは割愛している場合あり)。
「(対馬内の目的地に近づき、NPCのセリフが聞こえて来たところで喜色満面)!! あっ何が起こってるんだろ、何あの紫、何が起きてんの!? わかんないー、初めてプレイするんだもんー。紫の天幕初めて見た! 紫! んんー! あたらしーい」
「みんな、今回は僕、たぶんずっとオタク丸出しで行くから。でこういう声出すから。(オオタカの部族の蒙古兵より「サムライ!」と呼びかけられて) はーい、僕でーす。紫だ!(祈祷師の歌に合わせて、『ライオン・キング』の曲を口ずさむ) 」
「(蒙古の祈祷師のチュートリアルを読んで) えっズルイじゃん。ズルイよ。(バフのかかった蒙古兵の猛攻を受けて) うお、やば! あーなるほど、そういうことね。(あえなく死亡)いい滑り出しだなー(笑)。これくらいは受けきれるでしょって思ってたら無理だったらしい(笑)。シャーマンを最初に倒せってことか」
「(バトル終了後) 生き残った蒙古のシャーマンを尋問せよ、か。まだ生きてるのってどいつ? 皆殺しにしちゃったけど。……あ、いた。オオタカって名前を聞くたびにタカの鳴き真似しよっかな」
「(壱岐へ渡るにあたり、境井家の鎧の紋が秘匿される展開に釈然としない顔) えっウソ。でも、えっ? あの家紋の印だよ? 『鑓川の仁』か。まあね、鎧の形が変わるとかじゃなく、紋だもんね。いや待って、どんな見かけになんだろ。境井家の鎧はっと……(装備欄を覗いて) あ、でも家紋入りの鉢巻はまだしてるんだ? へっへっへ、笑えるー」
「(船頭との会話中) よっし、行こ。これから長い物語が始まります、か。Yes!! 始めよう。躊躇はない、行くぞー! ノブも一緒だ。(船旅のイベントシーン開始) きれい。映画みたいだー。そして僕は主演スター。ノブー! ノブって泳げるよね。泳げるよね?」
「(壱岐へ到着) いーね、いーねぇ。きれーい。見てよ。なんかこれ、何て言うんだっけ。あ、そうだね、ノブ無事だといいよね。なるほど、ケガしてて走れないのか。お、あれ鯨の骨? いいなぁ。……あ、疲れたのかな? いいぞ、気力回復。回復した、もう大丈夫。かっこいい。密輸業者の隠れ家か。海賊の洞窟に入るみたい! 今にも海賊が出てきそう」
「(壱岐の民にあてたオオタカの布告を読んで) 気色悪いなあ。人に自己紹介する時にさ、自分を潜在的なパパとママだよって言うのやめた方がよくない? ようこそ! あなたのママやパパになってもいいですか? なんて。返事は大抵Noでしょ、頼んでもいないのに」
「(洞窟を抜けた先に広がる壱岐の浜辺を見て) あっ何、どんな景色を目にするんだろ? わー、壱岐島だ。おぉー。あ、すぐ霧が出るんだ。……壱岐島を探索せよ、ってどんな島なんだろ?(マップを開いて息を呑む) おおー。おー。お前のこと探索しまくってやっかんな。あ、冥人の噂が新しくなってる! 僕ちっちゃい子なんだ? うわ、もうハテナマークがある(笑)」
◆メインクエスト『友の行方』
「ノブを取り戻すクエストか、『オオタカの呼び声』のどっちかに行けるわけか。でもゲームはノブのを先にしてもらいたがってる気がするな、こっちのが近場だし」
「さっそく!?(徒歩で駆け出すが、以前から楽しみにしていた要素のひとつであるおさるを発見して満面笑顔に。ノブそっちのけ、かつ中腰で追跡開始) ちょっとぉ。ちょっとすいませーん。どうして僕から逃げちゃうんですか。んにぃ。どうしてナデナデさせてくれないんですか。すいません、おしり見えてますよー。ちょっと。あ、おさる隠れた。行っちゃった」
「(船の残骸のそばで、仁が愛馬の足跡を発見。が、怪訝な顔になり) えっ仁、蹄の跡でノブだってわかるの? すっげ。仁ってめちゃくちゃ友達思いなんだ。いい友達なんだなあ」
「(愛馬の痕跡から情報収集しつつ) なんかノブのこと色々学んでるよねえ。ノブがこんなにかしこいなんて知らなかったよ。蛇も殺したりとかさ」
「突撃ー! (初の騎馬突撃を操作して、口をあんぐり) 『騎馬突撃は時間経過で気力を消費します。気力が尽きると馬も突撃を停止します』、なるほどぉ。よし。(蒙古兵を)轢いといて、と。あ、もっと来たイェーイ。はいー!(もう一度突撃) なるほどぉ、これは爽快感あるや」
「『モーキャプも自分でやったんですか』、うん、モーキャプもやりました。制作中の詳しいことは多分話しちゃいけないことになってて、ってどうなんだろな。自分が話していいこと、ダメなことがよくわかってないかも。でもちょっと考えればわかるよね。
ゲーム自体去年の7月、パンデミック中に出たわけでしょ。で、パンデミックはまだ収束してないから、Director's Cutもその最中に撮影したって道理になる。想像つくだろうけど、やっぱり諸々、輪をかけて大変にはなったよ。同じスペースで2人以上は作業できなかったりして。何せパンデミックだもんね。だから中には──ゲーム本編のモーキャプはもちろん、僕が全部やりましたって言えるんだけど、今回の新コンテンツに関してはそのへん前よりトリッキーになってますね。僕に言えるのはここまでかな」
(※訳註: 日本のGameSparkによる開発者インタビューでネイト・フォックスが語っていたところによると、壱岐之譚の制作中は「役者の自宅にモーキャプのキットを送り、顔の表情などをキャプチャーしてもらった」とのことである)
◆メインクエスト『オオタカの呼び声』
「(境井砦近辺での蒙古とのバトルに敗れ、直でオオタカの天幕へ移動、クエスト開始。最初のイベントシーン終了後、) ゆなはいつも助けに来てくれるんだなぁ。装備変えようかな。ストーリーテリング上、子供の頃の格好した方が良くないかな、みたいなね。それとも──オーケー、境井家の鎧のまんまにしとこ。その方が象徴的だから」
「(ゆなに導かれた先で父親の幻覚を見、息を呑む)父上! わ、顔見たのって初めてだ。……僕がやりたかったのはこの手のトリップじゃないぞ!(父親の死のトラウマを利用したオオタカの勧誘を聞いて) というか僕自身も、向きわなきゃならない問題がちょっとあるよなって感じてるのは確かだもんね。ただ、それも自分流のやり方でってことにはなるけど」
「(続いて幻覚パート2)あ、僕子供なんだ。反対に行こ。うわあ。これ、夢の中で見るやつだ。走ってるつもりなのにどこにも着かない、みたいな。(正の影が仁について「あれの振る舞いは、もののふと申すより歌詠みよ」と論評するのを聞いて) 歌詠みの何がいけないんですか父上! うわ。うわあ。やばい」
「(ヽ蔵登場シーンまで来て) 新しい友達ー。いやあ、今までんとこすごく……何て言葉だったっけかな、『予兆的』じゃないけど。わかるよね。(オオタカの霊薬を飲まされたわりに、まだ仁との会話が成立することに驚きを見せたヽ蔵へ) 気力がいっぱいあるからね」
「そう、僕は鑓川の仁。オーケー、進もう。さてみんな、どうしてるかな──(と、ここでオオタカのランダム幻覚発生) 大変だ! ……いやーひどいバカンスだなぁ。オオタカのこの幻覚、彼女なりの助け方がさ、もし本当に仁の気が楽になるようなのだったらどうだっただろ。腰を落ち着けて、ひたすら悩みを聞いてくれるとかさ。だったら境井仁もかなりうろたえてたかもね。『これは確かに気が軽くなるな、わが悩みを残らず聞いてもらって礼を言うぞ』って」
◆休憩時間その①
配信開始から1時間を過ぎたところで、休憩を入れるツジ氏。
「今回は休憩たくさん入れます。僕自身は調子いいんだけど、ほら。やっぱり12時間も配信するからね。急がずゆ〜っくり、の〜んびりやってきます」
とのこと。休憩時間の項では、その後のトーク部分を抜粋して紹介する。
「(新規の視聴者も多かったため、チャンネルポイントリクエスト「ランダルビンタ」を、連続ビンタ受けながら解説中) ここにいるランダルはビンタが大好き。これは○○、これは××からのリクエスト分。今のは単に楽しいから、今のはおしおき。なんでビンタ続けてるんだかわかんないけど。いや、やってもいいんだけどさ、チャンネルポイント使ってもらってやるのが本来の形だからね。タダで振る舞うのはちょっと。ただビンタを楽しんでる時もあるランダルです。いや、いつもか。いつも楽しんでます。配信の間中もっとやることになるんじゃないかな(笑)。ビンタのリクエストが何回来たか記録しとくといいかも。今ので2回、と」
(ところで日本語で「amazing game」は「神ゲー」にあたるというチャットとのやりとりがあった時、「ゲー」が何を指すのかわからなかったツジ氏に対し、チャット欄にいた典雄役アール・キムがいちはやく「おお、『神のようなゲーム』ね? ゲーはゲームの略。日本の混成語大好きなんだよー」と日本のサブカルに強いとこを見せていたのを記録しておきたい)
◆蒙古の拠点「片山の市」
「片山の市か。オーケー、とりあえずやってみなきゃ始まらないよね。やっちゃおう。壱岐島の掃除だ、仁だったらそうするだろう通りに。彼はストーリーの流れなんて気にしてないもんね」
「(が、火槍や蒙古の連携攻撃が激しく初回トライは失敗。2度目は忍び入ってから櫓の上へ登り、) 火槍だ、撃っちゃお。あ。だめじゃん。全然使えない(笑)。(火槍の射角が拠点内をカバーしていなかったため、バトル開始。対馬とは違う蒙古兵の警笛の音を聞き、)何この音。怖いんだけど!」
「(新たな兵種の敵の戦闘スタイルを見て) 新しい動きだ! あっちいけー。あ、後ろにいるのか。やー、最高だねこれ! 対馬でのバトルはもう歯応えなくなってきてたから、(と言いかけたところで死にかけて) 願い事は慎重にしとけってことかな(笑)。でも気に入った」
「(火薬樽などのギミック、各種暗具、各種構えを瞬間的に駆使する冥人らしいスタイルで、敵をあらかた掃討し) まだいるのかな? あ、いっぱいいるじゃん! マジかー。えーどうしよかな、よしこいつだ。(煙玉使用で闇討ち連発) はい殺す。どうも。殺せるやつどこ? 殺させてくださーい。(警笛の)この音ヤダなあ。あ、コイツ! コイツきらい! この新顔。(複数の兵種を兼ねる蒙古兵からは距離をとり、弓で射殺) 誰か何か言った? はいいた。これで冥人の型使えるー。(が、そこでクリア) ふーむぅ?(笑) いやあ、でもいつもより歯応えあったなあ。まだ戦い慣れてない敵だったから。最高。(何かをもぐもぐしながらご機嫌な様子)この配信最初のおやつは、いつもの通りブルーベリーでーす。提供は食料品店。うん、シャーマン野郎を最初に倒すは必須だね。はじめは倒さなくても他の敵片付けられるんじゃって思ってたけど無理。ハードでプレイしてきてやり甲斐が欲しいと思ってたから、ファンの多くの要望のひとつも同じだったんじゃないのかな。まさに求めてたものが来たって感じ」
◆父との記憶「苦悩の記憶」
「お、また旗印かな? なんだろここ。……フラッシュバックだ。(イベントシーン開始。たいまつを持った安達殿を発見して息を呑む) 安達殿だー! でも安達殿、いつも火に囲まれてるんだなぁ。うわあ、時間を遡ってくのか。僕こんな頃からもう鎧着てたんだ」
「(安達殿から「勝ち戦の後味というものはな、常に晴れ晴れとした心地でなくとも構わぬのよ」と言い聞かせられて) うん、でも負け戦も晴れ晴れした気分じゃないもんね。とくに生きながら火あぶりにされた場合は」
「(戦闘員ではない百姓たちを撫で斬りにした経緯をたどりながら、終始神妙な顔だったツジ氏) 後味悪いなぁ。(回想終了後、白鹿が逃げて行くのを見て) あっ、おーい。白い鹿か。何を象徴してるんだろ?(という呟きに、チャット欄にいたSucker Punchの撮影監督ビリー・ハーパーが一言、「悔恨だよ」と反応していた。制作チームの公式見解なのか、個人的な意見なのかは不明)」
◆初の「猫の霊地」へ
「(白鹿に逃げられた直後、馬に乗っていたら壱岐の猫の姿を初確認) !! あれ何、何! ノーー! 逃げないで。ネコチャン、ネコチャンネコチャン。これ多分、習うとこだよね? おっ。この猫、僕について来て欲しがってる。はっきり要求してるわけじゃないけど。猫って時々、こっちを振り向いて『私のことナデナデしないのぉ?』みたいなことやってくるよね」
「(敵を一掃した後、いよいよ初チャレンジ。ちょっと距離をおいて控える猫の姿を見て歓喜) 『笛の調べに合わせてコントローラーを上げ下げしろ』? え? うお。わ、ノォー!!(初見は失敗) もっかいお願いします。コントローラーを上下ね、よし。ああ、尺八吹いてる体なんだ。……ふぁあ、もう1匹ネコチャンがぁ!(無事クリア) イエーース。あっなんかチミチミかじってる。何かじってんだろ」
「(護符を獲得した後、立ち上がると猫のそばにまだR2表示が出ているのに気づき) ハッ!! ネコチャン。ネコチャーン。この甘噛みなんだろ? イエース。モッフモフだね。体もけっこうおっきいな、この猫たちってヤマネコ? なら凶暴になったりもするのかも。あとこう、爪が鋭かったり、すごい機敏だったりしてさ。まあ、僕は境井仁なんで大丈夫か。(まだまだ表示されるR2)……無限ナデナデできるだとぉ!? こんなの出されたら、このゲームで何ひとつやり遂げられなくなっちゃうじゃん……」
なお、ここでビリー・ハーパーより「この猫たちはツシマヤマネコをベースにしてます」というコメントがあったことも追記しておく(Twitchのタイムスタンプでは12時間配信・1本目の動画の01:40:00あたり)
「ナデナデ中のオプションが10通りくらいあればいいのになー。キツネのナデナデに2通りのバージョンがあるのは知ってるんだけど。もう動物ナデナデのバージョン、100通りはあって欲しい(笑)。もしくは僕がリアルで猫を飼い始めるかだな」
(※訳註: ご本人の以前の話によると、ツジ氏は昔から猫派だったそうである。18年間ともに暮らしたかつての愛猫ボギーは、2015年に亡くなっているようだ)
◆初の「弓の修練場」
「弓の修練場」に初遭遇。が、的の遠近の差が激しめの難しい修練場にあたったようだ。初回は忠頼の鎧装備、自動照準なし、集中不使用でチャレンジ。
「あっ始まってるんだ。……(笑)ああー。くそ。間に合わないかも。いけるかな。……赤銅かー。黄金は7秒なの!? だからか。もっかいやろ。黄金までは狙えないけど、このままってのもねぇ。しかし7秒って。(再トライの結果は白銀) 7秒かー。できるんかな。無理だよ──あ、集中が使えるの!? 本当に?(3度目挑戦の結果は、最後の的に手間どり赤銅) まあ今は、赤銅でよしとしとこう(笑)」
◆壱岐の和歌「白滝の歌」
壱岐の初和歌ポイントでは、歌を詠み終わったあとにハプニングが。
「うん。うん、うーん。どーいう意味?(配信用の「Jynn's Haiku Corner」ジングルを流したところで、突如始まる百合の幻覚) しまった(笑)。まさかこんなとこで(笑)。いいとこ邪魔してゴメン。百合ここで何してんの!(「力はわたくしどもの周りにあるのです」という、本編百合クエストの台詞を聞いて) ははぁ。あれ? もしあのクエ済ませてなかったら、ここではどんな幻覚見てたんだろ? (とどめに、「成人されてもまだ、まともにじっと座ってもいられないのですね」という台詞が) うわ、不気味過ぎるー。で、完了済みクエストになってなかったらどうなってたんだろ? きっと違う幻覚になってたんだよね? もしかすると政子殿とか。どうなんだろ。事前の実体験じゃなきゃ、予知ってことになるの? ……うん、もうやり終えてるとこ準拠なんだろね。次に壱岐へ行く機会には、破之段のクエストに一切手をつけずにやってみようかな。細かいとこまで全部知りたいもん」
◆メインクエスト『海賊の帰還』
「(ヽ蔵と合流し、海賊の拠点へ入る前の会話で「お前の仲間の方を心配しろ」選択) 今日はヤな奴で行きます。(旅人の装束を装備していたのに、拠点の第一海賊たちに一目で侍と看破され) なんで侍だってわかるんだろ? 見た目一介の旅人じゃんね。違う? 刀のせいかな」
「(海賊の頭領ふかとの初対面にて) 言い忘れてたけど、ヽ蔵役はグレッグ・チャン(本編では鑓川氏政、丈志など担当) 、ふか役はジュディ(・アリス・リー、本編では弓師役なども担当)です」
「(最初のイベントシーンを見終わり) いいね! 新キャラのヽ蔵とふか、この場所もかっこいい。(ここで「噂が広まる」。仁のステイタスが一段階アップ) この仁、まだ子供だよね〜。壱岐島ではもう一回子供に戻るんだなあ。で、成長しなおさなきゃいけない」
「(素足丸出しの海賊NPCに)ズボンの後の部分はどこいったの? それにこの人の髪型見て! サイヤ人みたい。ここのキャラクターたちの見かけいいなあ、対馬島のとは全然違っててさ」
◆休憩時間その②
2度目の休憩中には、おさるのハンドパペット(として配信のマスコットキャラ的に使われている)ランダルの起源について新しい情報が。
「前にも話したことあったけど、ランダルってどっかの工場製なんだよね。だから巷には他にもランダルたちがいるはず。どこで買ったのかはもう覚えてないな。確かIKEAかどっか。検索しようっていっても、どうもしようもないかも。ランダル、ハンドパペットが本来の用途だったかもわからないんだよね。引っかけるフックがついてるから、パペット兼料理のとき使うキッチン用品? どうだろ、ただのパペットかもしれないけど(笑)。どこ製なのか見てみるね。……えーと……『弱水流で洗濯機洗い可』。ランダル洗ってあげてないや、洗わなきゃ(笑)。『Made in Thailand』だって、手がかりになるかわかんないけど。製造元の名前も何もないねぇ。ランダルどこで作られたの? どの会社で? なんとも言えないな。そだね、オーブン用のミットが何かだったのかも」
「もうそろそろ開始から3時間か。いつもの配信時間がそれくらいだから、どうなるんかなぁ。時計の針がきっかり3時間目を指したら僕、シャットダウンしたりするんかな(笑)。コカインが抜ける時ってそんななんだよね、って冗談です。クスリに手出しちゃいけないよ、子供たち」
◆メインクエスト『鑓川の仁』
「(最初のイベントシーンにて。ヽ蔵からの「鑓川の仁」という呼びかけ方に対し) まるで僕が名乗った名前を信じてないみたいに言うじゃないかよー。鑓川の仁だぞ!(と目を泳がせたところでタイトル『鑓川の仁』表示) あ(笑) クエストのタイトルになってたんだ。いや知ってたよ?」
「(乗っ取り目的で蒙古の軍船内バトル中) あの警笛の音、ほんと不気味なんだよなぁ。冥人の型使お。ハーイ。恐れるがいいー。僕を恐れろー。はいコワイコワイー。(梯子の上から落ちてきた敵を倒して) なんか落ちてきた(笑)」
「(別の軍船の襲撃中、甲板上で冥人の型発動。双刃の槍を振り回す剛兵に攻撃) お! こいつ、冥人の型食らってもまだ戦うんだ? へー、デカブツにはしっかり敬意を表してやろ」
「(クエスト冒頭から仁に対して何が含むところがあるような態度だったヽ蔵が、ついに仁に対して「境井殿」と呼びかける)!! 俺の名を言ってみるがいい。……急に(ヽ蔵の)個人的な話になってきたな。(ある種の共犯関係が成立したところで) 秘密。秘密ができたねー」
◆サブクエスト「隠れ家の刀競べ」
「よし、これで刀競べ開放されたな。待って、決闘場に入りたいんですけど。この人に話せばいいのかな? 違うか、なんか偉い人に見えるぞ。お坊さんだ。(といったん近づいた相手は破戒僧・応安。決闘場の周囲をぐるぐるしつつ、飛び跳ねる) 決闘場ー。中入れて! 入れてぇ! 刀競べしたいんですけどー」
「(主催者の海賊から説明を受ける中、すばやく反応したのが「報酬はたんまり出るぞ」部分。食い気味に) 乗った」
「(そんなこんなで初戦の相手は海賊のかい。まずは装備画面を開き)たんま。鉢巻はもうこれじゃないね。もうヽ蔵に正体ばれてるから、境井家の鉢巻にしよ。(仁が2本先取したところで一本とられて) なるほど。なるほどね、これはやり甲斐あるな。あ、ちくしょー。完璧に後の先決めたと思ったけど、だめだったみたい。(あと1本とられれば負けというところで、同点に追いつき満面笑顔) 4-4! ぶちかますぞー。よし、やった!(見事勝利。かいから「まぐれ勝ちだ」と負け惜しみを吐かれるが) んーまあちょっとはあったかもね(笑)。でもよく観察して、(仁の声音で)貴様の動きは見切った」
「(次なる対戦相手はたけ。「あたしに勝たせておくれよ」という懇願は一蹴するものの、身の上話を聞いて) え。あ。そうなんだぁ。……ん? 嘘ついてんな?(笑) (子供の数が減ったのを受けて) もう忘れるんだ(笑)。ウソが下手くそだなあ。『頼むよぉ、うちの6人の子どもらを助けとくれ。10人も子どもらがいてどうすりゃいい?』(笑) よし行こ。一戦一戦違うんだよね。……あ、これはいいぞ。受け流しの極意が決まればOKじゃ? だといいけど。(だが、3本先取されると、戦法を変えて一切打ち込んでこなくなるたけ) どうしたどうした。12人の子どもらを救わなきゃならないんだろ?(カウンターで反撃され、1本とられる) ちくしょー! オーケー。彼女は辛坊強いぞ、こっちの打ち込みを待ってる。うお! 突きはブロックが難しいよなぁ。 来いってばー。お願い、攻撃してきてください(笑)。くそーまた待ちに入ってるな。(3-3で膠着状態に。誉なき煽り作戦へ移行するツジ氏)この刀競べの最中、あんたの6人の子が腹を減らしてきてるぞー。こうして話してる間にも、3人の子が腹ペコで死にそうに。かかって来ーい、こんにゃろ!(と向かって行ったら一本とられ、) しまった、釣られてるぅ(笑)。勝てるかな、突きを受け流ししたいんだけどムズいんだよね。来いって。配信中全部彼女になっちゃうよ。(4-4まで来たものの敗北) あーー! あっち行けーもう。彼女一番大変な対戦相手じゃ?」
「(3番目の対戦相手は応安) 血に飢えた僧侶か。別の友達を思い出さずにはいられないぞー。キックとパンチはやってもいいんだ。(決闘の時)キックとパンチってやったことないな。キック繰り出してみたい。あ、向こうもキックしてくるんだ? (が、キックを後の先で避けても、その後の突きを回避され、カウンターでキックを食らってしまう) えっ何!? はや! キックが1本のうちに入らなくて良かったよ。うお。(1本取られる) オーケー、なるほど。キックキックの連続のあと攻撃してくるわけか。動きはっや。攻撃が当たらない(笑)。どーやって当てればいいのこれ。なんだよー! (2本目をとられ)うわ。すごいどんくさ、僕どんくさ(笑)。何かやりようはあるはずなんだけどなぁ。あ、型を変えられるのか。なんで思いつかなかったんだろ? これ1本にカウントされるのかな。(それまでの風の型から月の型へ。キック同様ポイントにはならないものの、回転切りを当ててよろめかせ1本) 上手くいってる! この戦法でいこ。なんでこれを、ってまあ今はわかってるからまあいいか。(よろめく相手に後ろから攻撃) はいコツン(笑)。笑える感じになってきたぞ。で、コツン。よし! 型の使い分けもわかったし。(勝利。応安が後ろを向いたまま一礼する)えっお尻向けるのかよ。礼を欠くにもほどがあるぞー、ひどい坊さんだなっ」
たけとの再戦では、前半は水の型(「子供たちのことを考えろ!」って言いながら流麗の伍連出してたの笑った)で簡単に突破できていたのだが、後半の様子見→カウンターで突きコンボに苦戦。その後トライを重ね、「ウソつきらしい戦い方」に対して最初の3本までは受け流し、残り2本は流麗の伍連を当てて勝利していた。
「(最後の対戦相手は、真紅の染物屋みさお。仁と自分の死んだ息子を重ねている様子に) お。けっこう年いってんだ。そうは見えないけど。……ひどいな。ひどいな? だからこの人の服赤いわけ? 返り血で。よし、やってみよ。どの型が効くんかな。(地面をえぐって砂を撒き散らす相手の戦法に)こいつもこういうことする奴か。キック! キックあるのみ(笑)。(1-1。加えて相手がクナイ的なものを投げてくるのを見て) 何してんのあれ? その動きはみんなに嫌われるやつだぞ!(2本目、3本目をとり、)後の先が決まる護符が効いてるなあ。じゃなきゃここまで来れなかった。でも、相手もズルしてるもんね。だからいいんだ。いて!(今度は1本とられて) ひどいズル! キーック! うわ。(3-3に。4本目を先取して) よし! 来い、汚い手ぇ使いやがってー。えー! ブロックしたじゃん!(4-4で同点に。が、砂かけ回転切りの後の隙に打ち込みが決まり、勝利) よっしゃあ! 後の先、受け流し、後の先、受け流し、後の先、受け流しね。つかんだ! 悪くなかったよね。あ、久々にトロフィー来た! ツシマでトロフィー久しぶり」
クリア報酬の刀装具『木之衷心』は、仁のリングネーム(原語版ではBokuto、つまり木刀)そのままの見かけで「カッコいい! シンプルさの妙だね、すごく気に入った」と喜んでいた。
◆休憩時間その③
「シリアルにバナナでごく簡単なランチとりまーす」と休憩に入ったツジ氏。食事の準備を整えてからのチャンネルリクエスト「イゴールへの貢物」がらみで、これまた興味深い裏話が。
「そういや、イゴールの名前関連でちょっと注釈がある。ご新規さん向けに補足すると、僕の配信には時々イゴールっていう猫が登場するんですよ。名前は『シルク・ド・ソレイユ』時代の友達にちなんでつけたんだけど、こないだその本人からFacebook経由でメッセージが来まして。『よー、Twitchでフォローしてるぞ。名前忘れちゃったけど、みんなでよく非ポリコレな冗談言い合ったよな』って。で、メッセージの中で『ネットで俺のこと晒したりしないでよー?』って言うから、僕も『そっちも変なこと言ったりするなよなー。昔よく言ってたような類のジョーク言ったら、うちのモデレーターに一発でBANされるぞ』って返しといた(笑)。そんなわけでイゴール、もし見てるんなら、会えて嬉しいよ。というか見に来てくれて嬉しい、かな」
そして猫の方の「イゴールへの貢ぎ物」(という名のネタフリ)の本題では、「イゴールによるオオタカ評」が飛び出す流れに。
イゴール「(おもむろに猫耳装着)ハイ。ここからもうボク、イゴールです。12時間配信とか出たくないよぉ、グッタリしちゃいそう。まあ12時間配信、ボクがやるなら余裕だけどね。だって寝てるとこ見てもらうだけだもん、猫だから。君たち見るでしょ。というかぜったい経験あるでしょ。ただボーっと猫が寝てるの眺めるの。でしょ? そうさぁ、ニンゲンはボクたちの下僕だからー。さて貢ぎ物はぁ、『オオタカ』?……これってもう死んだやつ? それとも生きたまま? 鳥の方のオオタカなの? だってボク知ってるよ、ゲームの中の方のオオタカっておばさんでしょ。あの人だったらいらなーい。見た感じ猫派じゃん! ボクはね、猫おばさんに絡んでくタイプの猫じゃないんだよ。オオタカがいっぱい猫飼ってそうなの、わかるでしょ。ボクが言ってるのは、彼女は孤独なヒトってこと。猫おばさんならそうってワケでもないし、孤独がいけないってワケでもないけど、なんかニンゲン的に問題ありすぎだから近寄りたくナイ。死んだ後のオオタカだったらいいよ。喜んでいただいちゃう。あと鳥の方のオオタカなら大歓迎。メタメタにしてやろ。ありがとー」
というようなことをやってるうちに、すっかりふやけてしまったシリアル(輪切りバナナ入り)を食べつつ、視聴者プレゼントの抽選やら、モクバン動画の検索やらで大忙しであった。
「『モータルコンバット 』のキャラのゴローみたいに、4つの手と4本の腕があればいいのになって思うのはこんな時だねぇ。今ならすごい便利だろうな」
ちなみに食事中チャレンジしてみるつもりだったモクバンネタは、参考動画を見ながら「うわ。何これ、こんなのみんな楽しんでるの?」「そりゃ彼はたしかにイケメンだけど、それでなんか違ってきたりするわけ?」「わー目ぇ合わせてくる! いたたまれない」「咀嚼音が気持ち悪いよー!」と衝撃を受けていた(「この人はカメラと食べ物を同時に相手どって、愛を営んでるみたいな感じだなぁ。スキルがなきゃできないことだよ。あとマイクともね」とパフォーマンスの一種として分析もしつつ)のだが、一応真似はしてみていた。
◆伝承クエスト『黒手の陸』
「(馬で目的地へ向かいつつ) あの鎧欲しい。とくにおさる絡みだからそれだけでプラス。見つけるの難しいのかなあ」
「ジャパニーズマーケットでビールやお酒たくさん買ってきちゃったよ。12時間配信やるからって自分に言い訳して、おかしを買いまくるつもりでいてさ。結局おかしは制限したけど、酒は買いまくった(笑)。自分を止められなかった(笑)」
「(みなとから話を聞きつつ) おさるがおしり掻いてる! (囁き声で)そかー、かゆいんだねぇ」
「(光る海を探しに行く道すがら)おさるー! おさるおさるおさるー。温泉見つけて、おさるたちがお湯に入ったりするのか、早く確かめてみたいな。そうなりますように。一緒に温泉入りたい」
「(光る海に入ったら入ったで) きれい! ケミカル物質でも廃棄されてんのかな。……おさるが毛繕いしあってるー!(笑) ハーイ。あ、人懐こいおさるたちなの? いや、なんか信用ならない。しかしクールなとこだな、思ったより広々してる」
「声の収録する時にはもちろん、(出演シーンが)どんな見かけになるかわかってないからね。だから初めて見るのって本当にクール。想像をめぐらしたりはするけどね。ここは想像よりずっと大がかりで広々してるし、開けてる。それにずっときれいだ」
「(探索中、仁のセリフを途中でキャンセルしてしまい)ありゃ。僕のこと喋らせてやればよかったかな(笑)。自分の仕事ぶりはチェックしないとだよね。でも……まあ大丈夫でしょ。僕の仕事は問題ないはず。いいはず。最高なはず」
「(洞窟でおどろおどろしい音楽が流れはじめる。構えた火矢を懐中電灯がわりに掲げてあたりを見回すと、盗品らしき仏像群が浮かび上がり) こっわぁ〜(笑)。あと暗闇の中におさるいるんだね。おさる、暗いの好き? 夜行性の猿なのかな。ありゃ、騒いでるぞ。落ち着きな、おさるたち。何も心配いらないよー、僕はおともだち。黒手の陸だけが君らの友達じゃなくたっていいだろ」
「(ついに洞窟の最深部へ)こんなきれいに仕上げるまで、セッティングには相当長い時間がかかったに違いないよなぁ。あ! おさる!(おさるに近づいたら陸とのイベントシーン開始)」
「(決闘開始直前、装備画面へ)はい待ってね。見た目もこだわろ。ふーむぅ? 向こうは強力な鎧を持ってる気がするから対抗しよう。えーと、新しい鎧は……あんま強そうじゃないね。じゃあ吾作の鎧で。相手が『黒手』だから、僕は黒以外にしてと。……光明VS幽闇(dark)! まぬけ(dork)。虹の色だ」
「(黒手の陸は思わぬ動きに驚いたりはしつつも、余裕の一発クリア) 鎧を拾う! これで僕のー。『難しい』VS『万死』、楽しんでるよ。今のは『万死』だったら死んでたね。『万死』はミスったら死ぬから。『難しい』は最悪ミスしても、回復して戻ってこれる。楽しかった!(さっそく鎧を装備して) おお、頭にお椀が乗ってる」
「(鎧の性能をチェックして)いーねぇー。僕がやってきたバトルのスタイルというか、好みのスタイル、この鎧にけっこう合ってるし。すごいワクワクする。で、もうおさるはみんな僕の友達になったんでしょ? どうやってここ出るのかな。出口教えて、おさるたち」
「(洞窟から出ると、語り手の柏が待ち構えている) あー。利用されてたかぁ。(仁のセリフに調子を合わせて) そー、もう僕の! 僕がもらう。(続く戦闘は、猿神の鎧のちょうどいい試運転。受け流しの極意、後の先を決めまくるツジ氏。コメント欄のビリー・ハーパーも「簡単そうにやってのけるなー!」と驚いた様子) 楽しい! いやーいいね、いいね」
「(とはいえ直後死にそうになったので、煙玉からの連殺と火矢で仕上げ。ちなみにビリーによると、連続闇討ちの最後の一撃部分のアニメーションを担当したのは彼だそうである。猿神の鎧の力に驚く仁に対して、) うんまあ、僕がヘタこかない限りはね(笑)。その限りでは最高」
◆父との記憶「愁嘆の記憶」
「(移動中、オオタカの幻覚が。「哀れな壊れた幼な子よ、我がおのれを作り替えてやろう」という呼びかけに) こいつ母親ぶりたがるんだよなぁ。母親だったら最悪じゃん。子供を変えようとし続けてるんだし。待って、これ何するとこ? あ! また別の記憶だ。思い出そう」
「……初めての酒ってこの時いくつだったんだろ? って、今ってお酒呑むには早すぎるかな。(昼の)1時27分なんだけど(笑)」
「(お酒の話が出たところで、本日用意したお酒紹介ミニコーナーが開催。別アングルのワイプ画面を用意して、ゲーム画面上の酒甕が置いてある位置の上に設置) ここに酒があるから、上に重ねとこ。さっき配信中にもう見せたけど、おやつはCoque D'assesでフランス語のcock of the assess(ただし英語話者視点)って意味。笑っちゃうようものやおかしなものってつい買っちゃう。で、これは『鬼ごろし』。日本語の鬼がdemonって意味なのはみんなわかってるよね。『ごろし』の方は殺すって意味で、だからたぶん、鬼を殺す酒? ってことになるのかな。で、こっちは『酔鯨』、たぶん酔っ払ったクジラのこと。海賊も出る壱岐に行くんなら、うってつけだと思ってさ。これは面頬が描いてあったやつ。何のだろ、鬼かな? 名前は死界、いや黄泉かも。純米吟醸です。特別純米かな? どれも美味しいと思うんで、どれから呑むか決めるの手伝ってもらおうかな。(アンケートの結果、『酔鯨』に決定。ちなみにアンケート回答待ちの間に視聴者から配信用カメラに関する質問あり。ワイプ用がロジクールのBRIO、ツジ氏の姿を映しているメインカメラはキヤノンのRebel SL3だそう)」
「(正との最初で最後の酒盛りとなる回想シーンで) あっそうだ、正と呑むつもりだったんだった(笑)。(ここだけ子供時代の仁の声音で) ベッロベロに酔っ払いますか、 父上。『Ghost of Tsushima Director's Cut』の勝利に!(と乾杯。「郎党とは距離を置くものだ。馴れ合いは規律の欠如を生む」という正の話を聞いて) おー。僕もみんなとじゃなく1人呑みするべきか。……同意するなあ、ここのチャットにも規律はないもん(笑)」
「(正が亡き妻・千代の話をしだしたあたりで) ふたりが親子の絆育んでる、絆を育んでるよー。(さらに「笛を聞かせてくれ」と頼まれると) おぉ……!? 父上は、僕が笛なんか吹くから軟弱になると思ってたんじゃ? 母上は千代っていう名前だったんだなぁ……」
「(イベント終了後、またも白い鹿がいることに気付いて) またあの鹿だ。あれ父上なんじゃ? 父上、あなたなんですか」
◆メインクエスト『大風の雷光の如く』
「(マップ画面で壱岐の地図の上3分の1が探検済になっているのに気づいて)わー、マジか。なんかもう半分近く、3分の1は埋まってきてない? そんなぁ。もっと、もっと壱岐下さいぃ。もっとサイドクエストがあっていいような気もするけど、そのうち現れるかな」
「(ふかの隠れ家に移動すると、通りすがりの海賊から腰の刀を褒められて)は? 『いい刀だな』? なんかあの人、僕のこと誘ってる? そんな気がする」
「(甲冑師のところでさっそく猿神の鎧を強化しつつ) おおう。(兜の) おさるがどんどん高い位置になってくんだ。全部のデザインをじっくり楽しめるよう、強化はちょっとずつ、一度に一回ずつやってくことにしよ。一回強化しちゃうとどうしても──見てよ、カッコいい! 頭部分が伸びてるから、ちょっとおバカな見かけだな。でもてっぺんにおさるがついてて、ってちょっと待ってね。(スクショで記念写真) おおー! 猿神みたいな。猿の鬼って感じでヤバイ。いいね! 我こそはましらの王なるぞー」
「知ってる人もいるかも。僕は昔、『Monkey Madness』っていう長編劇を1本書いたことがあるんですよ。色んな動物とたくさん、色んな形で繋がりをもってきたけど、猿も間違いなくそのひとつ。おさる大好きなんだ。ひたすら楽しい動物だし」
「(冒頭のふかとの会話中) なんでそんな(笑)、僕に何か言うたびいちいち『鑓川の』ってつけなくてもいいのよ?(笑) ……そう、『鑓川の仁』って呼ばれると、あ、鑓川の出って言ったの信じてもらえてないんです? 鑓川出身ですってば。僕ぁウソが上手いんで、って気持ちになるんだよね。鑓川大好き」
「夕焼けの景色を楽しみたいな。見てよ。これがあるから、このゲームではお花摘みもそう悪くないなって思──(道端で蒙古と捕虜に遭遇) ちょっとこの人助けちゃうね、なんか情報もらえるように」
「(途中で猿の霊地を発見し、蒙古を一掃。檻から猿を解放してやり) 哀れなおさるたちよ、そなたらの曲を献じよう。(コントローラーと一緒に顔を上げ下げしながら笛演奏) 僕の尺八演奏、絶対こんな感じ。よーし。近う寄りなさーい。よーしよし、おあがり……って何あげてんだろこれ? 何か梨みたいなやつ? (護符の説明を読んだ後も、もちろんふれあいタイム続行。毛繕い中のおさるのもとへ) カキカキしてる! おいでー。はい、お食べ。おにぎりかな、もしかして。いい子いい子。まだ貰ってない子はどこかな? はい、君はもう貰ったような気がするけどいい子ー。おさる、肩に乗って欲しいなぁ。乗せられるかな? ……まあすべてを求めるのは無理か」
「(「半分僕のラストネーム」な岳ノ辻を探索しつつ、チャット欄を見て) おっ、 ビリーがコーヒー飲んでるー。イェルバ・マテ茶にするのも楽だけど、僕もコーヒーのおかわりしなきゃかもな。ていうのも……まあ、ファンの中には、これが僕の普段のコーヒーの淹れ方でーす、っていうのをシェアされてあげてもいいですよって人いるかもだし。そういうcameoビデオ作ったことあるしね。あ、僕のコーヒーの淹れ方なんて知りたいんだ? って。そんなん別にどーでもいいわって人もいるはずだけど、どんな作り方するのかな? って人もいるかも。それなら、コーヒー淹れてみよかな。うん、僕の淹れ方はpour-over(※訳註: ハンドドリップの一種)」
「(そのうちに、尺八演奏の立て札を発見) お? 尺八吹くとこだ! オーケー。(すると雷鳴が轟き、いきなり落雷。眼下の草地から火の手が上がるのを見て) げー、僕のせいだ! ごめん、森林火災の火元になっちゃった。なんてことだー。これ、カリフォルニアでは見たいようなもんじゃないよねぇ。何かもう、僕のジェンダーリビール・パーティーじゃん(笑)。カリフォルニアの内輪ネタ。知らない人に説明すると、ジェンダーリビール・パーティー(※訳註: 妊娠中の女性がお腹の中の子供の性別を配偶者や家族に発表するパーティーのこと)はカリフォルニアの森林火災の主な原因になってるものでしてぇ(笑)、って主かどうかは知らないけどさ。少なくとも2、3度は原因になってて、バカバカしいったらないんだよね。なんでそうなんの?(笑) ジェンダーリビール・パーティーで爆発物ぶっぱなすってどんな奴なの? それにジェンダーはノンバイナリー(※訳註: 性別を男女等に限定しない考え方のこと)でしょ。だったらさ、んー、やんなくていいんじゃ? パーティーやるほどのことじゃないんじゃ? っていうね。どうだっていいじゃん、なくていいやつだよ。子供のそのまんまを受け入れればいいんだしさ。子供のその、器官に応じてじゃなく」
「(チャットのビリーたちからの指摘を読み上げて)雷が落ちたとこを見てみろって? おっ、ヒントくれるんだ。許しましょう、じゃなきゃどうしていいかわからなかったろうから。ジェンダーリビール・パーティー全般への怒りをぶちまける僕、『いやいやいや、立て札あったとこ行ってみて。さっきなんかやったとこ。なんか見つかるかもよ』って言われるの巻。(落雷現場に向かって飛び降りたところ、高すぎて死亡) 行ってみたら見つけたのは死でした、ありがと。もっかいやり直しかな? うん、そうみたい。何があるんだろ? いやいや、お辞儀じゃなく。(落雷跡が消えたため、尺八演奏からやり直し。ふたたび大音響とともに雷が落ちるのに合わせて)『お腹の子は男の子でーす!』……(火が消えたのを確認し、おもむろに落雷ポイントへ) うわー! 文字通り、神々からの授かり物じゃない!? これソーのハンマー? 物資と……それに、海賊の兜だぁ!! 神々はなんで僕にこれを? おっ。こんな見かけになるからかー。ふーん、クジラみたい」
「(境井砦の門を開けると同時、「父を救えなんだおのれが、父の砦を救えるとでも?」というオオタカの幻覚が) もう大人だもん!!」
「(ボス・クンビシュとの対決手前の幻覚では「父が腹を空かせた野盗どもを、仕置きとして木に縛りつけた夜を覚えておるか? 我らと何が違うのだ」と言われ) ふぇえ(泣)、んがー! 違う! 全然違う……」
「(ボスからオオタカのシャーマンになれと言われ) っていってもあの人らみたいに歌えるかわかんないし。僕にあんな歌唱力あるかなぁ? 確かにカラオケなら好きだけど。(蒙古のシャーマンの歌真似開始)ォア゛─〜〜、あっ。けっこーいけるな?」
「(撃破後、逃亡したクンビシュの後を追いつつ) えーどこ行ったんだあいつ。あ、この上かな? そうだー。この場面の収録覚えてたからね(笑)。あいつ確か何か、城の上に登って行ったよなって。あ、こっちじゃないや。(追い詰められたクンビシュの「オオタカからの心づくしを無碍にするとは」という台詞に) 心づくしなんかいらん、送り主に返送! お。砦を燃やしちゃうのかな……? いや違う、テントだけだ。境井砦をものにしたね。『大風の雷光の如く』。最高最高最高ー。これでどの辺りまで来たのかな? 境井砦、奪還しましたー」
◆休憩時間その④
「(休憩中画面の向こう、境井仁がもごもごと喋っている) よくぞ戻った。今俺は、うでたまごを1個口の中に押し込んでおるかもしれぬし、押し込んでないかもしれぬ。冥人やっておると、早食いせねばならぬこともあるのだ。是非もなし」
雑談部分では「今までで一番好きなゲームは何ですか?」という質問が。
「『Tsushima』以外でその質問への僕の鉄板解答は『KOTOR』、『Star Wars: Knights of the Old Republic』。ストーリー的には指折りのすごいゲームだと思う。ゲームプレイも楽しかったし。他には『The Witcher 3』と……何があるかな? あ、ビリーは『ワンダと巨像』なの、今までで一番のゲームが? えー、なら僕もやろっかな。名作のひとつでサブスク分に入ってたと思うから、タダでできるし。それと『FF7』の最初のゲームも外せない。ただ、ストーリー的には『6』がシリーズ随一の出来らしいよね? これまでやる機会がなかったけど、ずっと気になってるんだ」
また、「シルク・ド・ソレイユで仕事するのはどんな経験でしたか?」という質問も。
「はい、言わせてもらいましょうー。もう最高、素晴らしかったです。いつも使ってる言い方だけど、ローラーコースターみたいで。ツアー生活って本当に過酷で、でも本当に面白いんだよね。シングルの人の方がやりやすいっていうのはあるかもしれないけど、そうであってもやっぱりすごく過酷(笑)。絶えずあちこち移動して回るからね。家族と一緒にツアー回ってる人たちもいて、それもいい手だったかも。だって家族って選べないものでしょ? でもツアー生活だと同じホテルに泊まったりするから、みんなが自分の家族みたいになってくるんだよ。で、シルク・ド・ソレイユもそんな感じ。僕も自分の家族が大好きです。でもまあ中には距離が近くなりすぎた人たちもいて──だいたいはすごくいい人ばっかだったよ。だからシルク・ド・ソレイユのファミリーは大好き。ってことで、詳しくは話さないけど、人間色々起こるもんだからねー。実に色んなことが(笑)」
◆おはな摘みモチベ↑↑
「今全っ然花がないんだよな〜……(境井砦の万屋の品揃えを物色中。旅人の装束用の『海人』染色を発見して) 何これ!! 旅人の装束!? (大きく息を呑み) 絶対欲しい!! 絶対に!! 欲すぃ欲すぃ欲すぃい! 失礼、あーー、花探しに行かないと。(そして猿神の鎧の新たな染色も発見) あれ金じゃん!! 金だよみんな、金!! おさるみたい!! (鼻息荒く馬に飛び乗って)やるぜおはな摘み!! みんな景色楽しも!?」
ということで以下しばらく、花追い人と化したツジ氏がランダムに遭遇したあれこれをアラカルト的に列記する。
◆境井仁の壱岐レポート
「(チャンネルポイントリクエストにより、しばらく仁として配信するはずだったことを思い出して) ゴメン、あんま境井仁のキャラに入らずにマスクつけてるだけになってたね。ちょっと待って。(咳払い) 我が名は境井仁、壱岐島に参っておる。目下、史上最悪のバカンス中だ。偏頭痛に悩まされておるし、ドラッグもやってしまった。真面目な話、無理矢理飲まされてな。あまりといえばあまりなパーティーぞ……。そんなわけで今、幻覚にも悩まされておる。これがイケてる幻覚であれば良かったのだが、俺が見るのは──(通りかかった先に、胴と首が離れ離れになった死体が。近寄りR2を押すと、たかの最期の幻覚登場) ──南無三、こんな幻覚ばかりなのだ! ゲームよ、何ゆえ俺にかような仕打ちを!! (不意に素に戻り) なるほどなぁ。これってまるで、って待て、俺は境井仁なのであった。何ということだ、なぜ追体験させる。最近起こったばかりの出来事ぞ! あのテッド・ラッソ(※訳註: Apple TV+の人気スポーツドラマ『テッド・ラッソ』の主人公。LAに時間旅行中の仁は、ツジ氏宅でけっこうテレビを見ているらしい)ですらセラピーにかからねばならんのだぞ、俺にもセラピーを受けさせんか。なのに1274年の日本にはセラピストがおらぬ。南無三。(号泣しながら目敏くおはなを見つけ、漏れなく摘み続ける仁。素に戻り、) ……というようなわけで、彼は時々おはな摘みに行かなきゃならなくなるんだよね。心の痛みのせい」
◆壱岐の和歌「丘の歌」
「(『丘の歌』ポイントへ到着。最初の選択肢に鹿が映り込んでいるのに気づき) あ。なんかちっちゃな鹿がいる。……『運命の受容を思って』。俺が向き合わねばならぬ課題ではないかー。『岩岸や』、『葉の音に』……『錦馬』でいこう。おっ、ノブがいるやつなの? なんと。『草食む友を見やるれば』、『つぼみ白らに微笑みて』、『木立は誰も疑はず』。動物テーマなのは間違いないなこりゃ。3番目の動物がいるはず。この鳥たちがそうなのかな? 『萎るる蔓もなほ命あり』……(と、猫の鳴き声を聞きつけて) あっネコチャン! ネコチャンだ! はいネコチャン、君に決まりネコチャン! 『入日の後は朝日来るなり』か。でこれは何? 何なんだろ? 『猫はゆるりと横たはるかな』。はいネコチャンのアップ来た! もう写真撮るっきゃないっしょ。んーネコチャン、モッフモフだなあ。(出来上がった歌は『錦馬 草食む友を見やるれば 猫はゆるりと横たはるかな』)……ハハハ! まさに『運命の受容』の歌だ。猫がゆっくり横になってるのを眺めるなんて。人生そういう心構えで生きるってことね。くつろぐ猫を眺めてさ」
◆父との記憶「予兆の記憶」
「(仁モードで) 酒タイムだ。呑まねばやっておれん。この『酔鯨』が俺のセラピーで、セラピストよ。(仁を迎えに来た武士を見て)父上、ではないか。よし、パパタイムだ」
「(将官クラスの部下へ50もの首級ノルマを課す正に) なんと、とてつもない数だな。私も提出しなければなりませんか。人間の首以外は不可? 動物の首は受け付けてます?(正から鎧を着て参ったか、と言われ) はい、どこかおかしいでしょうか。色を変えた方が?」
「(正が鎧のフィット具合をしっかり確認してくれた上、気後れする息子を励ます様を見て) おぉ。父上は俺のことを慈しんで下さっていたようだな。俺を大切に思って下さっていたのか。こういった思い出を振り返るのもよいものだ。己の願望が反映される形で思い返しているのやも知れんが」
◆彼方の祠「死灰の祠」
「(お花探しの途中、祠と謎かけの暗号を熟読。ちなみに原語版、和歌を「haiku」で通しているわりに、この謎かけは「tanka」と明記しているのが興味深い) 『死灰に覆われた短歌』だって。短歌は5-7-5-7-7のやつね。多分。うっわ、ずいぶんクッキリした手形だな(笑)。元ネタは一体何なのやら〜?(『God of War』の)クレイトスってさ、やらないと思うけど、日本の神道の神々とかアジアの神々と闘うことになったら面白いのにね。それだったら僕、ってあれ? ここで何かやるべきだったりするのかな。そんなことないよね、見つけて終わりじゃ?(普通にノブに乗って立ち去ろうとしていたツジ氏、チャットのアールと他多数からの『も ど っ て』というコメントに気づく) 戻って? あ、何かやんのね? お辞儀かな。えーと……どうにか謎解きしてみる(笑)。何かをするのか。『未完了』になってるってことは、何かを探す? 『答えは謎々の中』か、ありがとう。(文面を見直して) うーん。謎々、得意だったためしがない!(笑) ってことはー、木に何があるとか?(謎解きをする間、ヒントだけ出そうとする視聴者、ズバリ答えをネタバレしてしまう視聴者のコメントに埋め尽くされるチャット) あ、ヒントはもういらな……ああ、ありがと。答え出されちゃったよ! くそー。(無事コラボ染色を入手するも、大変くやしそう) 手助けしてくれてありがとう、でも謎解きって配信との相性最悪かもね。なんか、『助けはいらんッ!! どうやったら解けるのか一切わかってないが助けはいらんッ!! 』みたいな感じ。もしかして配信ではやらない方がいいのかも。自分の時間でやることにするよ(笑)」
◆ランダム幻覚・竜三
「(菅笠の幻覚ポイントで、『他にどうしようもなかったんだよ。仲間を食わせてやらにゃ』と語りかける竜三出現) あー。もうトラウマ・アイランドって呼ぶべき。……この幻覚、ゲームの進行具合によって記憶が変わるのか、それとも記憶が出てくるとこが少なくなるのか気になるなあ」
◆「境井襲来」言い換え表現
「(おはなを追ううち、船座の津の野営にたどり着いたツジ氏。民の話に出てきた『境井襲来』という用語にひっかかりを感じた模様) 『襲来』、うぅーん? 『境井襲来』っていうよりは、えーと……他の言い方考えようとすると頭真っ白になるなぁ。境井……『境井パーティー』? 『境井入植』……(チャットからは『境井ご近所訪問』『境井スマッシュ』なる案も出ていた)」
◆伝承クエスト『境井正の形見』
「(ちょうど伝承クエのフラグが立ったのでやっていくことに。しかし、) ここでお話持ってる人どこ? お話の時間は?ひどいなー。語り手はどこ? この(焚き火の周りの)うちのひとりのような気がするんだけど違うのかな。お話? お話は?(野営の二階へ) お話どこー? 10m先か。あの人かな? 違うか。お話。お話ー!!(ウロウロして焚き火に突っ込んだりしつつ、『座る』ポイント発見) ここか! なんでこんな(笑)、ここなの? 近づいたら始まるヤツかと、ってまあいいや。すごいピンポイントだな(笑)」
「(伝承の墨絵アニメーションを見つつ) えっ僕と似てない」
「(NPCに父親を批判され、思いっきり自ら身バレする仁に) うそ、正面切って言うんだ? オーケー。 ……えー、『俺は父とは違う』だ! (イベントシーンを見終わって) 正体伏せたまんまで行くのかと思ったら、お父さんの悪口言われたとたんに『俺は境井仁だ!』ってなるんだねー。誰に知られようが──いたぁ!(民に摘みだされて悲鳴) え? どうやって押せたんだ、僕冥人なのにな」
「(伝承の続きは、野営に忍び込んで盗み聞き。聞き終えてなぜか、颯爽と物陰から飛び出すツジ氏) よーし!! 話はすべて聞かせてもらったぁ!! あっ失礼。(村人に発見され、ゲームオーバー) ミッション完了したとばかり(笑)。よーし!! って。(そして、野営の外に出たところから再開) なんかこう、もういっぺんつまみ出されてみたかったな(笑)」
「(アスレチックに苦労しつつ廃船の甲板まできたところで、オオタカの「馬鎧をまとったが最期、血に飢えた父親の怨念が馬に取り憑き、おのれを殺めるであろう」という幻聴が) 僕の馬に限ってそれはないな。僕のイキな芦毛のノブはそんな子じゃない。僕は父上とは違うし、馬も父上の馬とは違う」
「(岩にぶつかった波が砕ける様子を見ながら) 壱岐のビーチめちゃくちゃいいよねえ。きれいすぎ。わーー。うちの母が沖縄出身なもんだから、前に沖縄行ったことあるんだけどさ。いちど友達と一緒に人里離れたとこにあるビーチへ出かけたんだよ。ホント、かなり辺鄙なとこだったんだけど、海の水がけっこうこんな感じだった。青、青緑がかった青色で、すごい透き通っててさ。また行けたらなー。いつかまた、そのうちにね」
「よしよし、出てこい馬鎧。匂うぞ〜。(馬鎧発見) 境井家の馬鎧! ああ、きっとノブに似合うぞ。……ん? 音楽が。はいお馬ちゃん。血への渇望を感じるがいい!(鎧を着たノブを見て息を呑む。「呪いの有無にかかわらず、そなたは俺を背中から投げ出したりはせぬものな? 父上の馬に生き写しだぞ」という仁の台詞に続き) せぬものなー。まあ彼もほら、馬ですし」
「(野営を襲った蒙古兵を騎馬突進で片付けた後、伝承の語り手NPCと会話。「助けてくれたのか」と言われ) まあね、人助けはいつものことだしぃ。あぁっと、『詫びを受け入れて欲しい』(日本語だと「気の毒だと思った」の選択肢。仁の殊勝な態度を受け、礼を述べたNPCに)。 彼、途中で吐きそうになってたりしそう。『感謝するぞ、(こみあげたものを飲み込む仕草) 境井殿』」
◆休憩時間その⑤
「(休憩中画面の向こうから、ゴリゴリと何やら物音が。映し出されたツジ氏は、コーヒーミルで豆挽きの最中) みんな調子はどう? 僕は汗かいて顔がテカってきてます。さっきからのこの音が何なのか気になってた人、僕がコーヒー作る音でした。改めてコーヒートークね。(画面にコーナータイトル表示) よし。で、pour-over方式でコーヒー淹れるには、お湯をちょうどいい温度にしなきゃならないんだよ。えーと、194度。華氏か摂氏かはどっちだっけ。いつも迷うんだよな(※訳註: 摂氏なら90度)。今お湯わかしてるとこ」
「(視聴者プレゼントの抽選受け付けの間、ドリップの準備を整えて戻ってきたツジ氏。ワイプであとはお湯を注ぐだけとなったドリッパーを映し出す) ゲーミングデスクの散らかりようすごいな!(笑) じゃあ抽選するよ。当選者さんおめでとー、初めて当選する人だよね? おめでとう。って言いながらはい、pour-overでコーヒー淹れてまーす。僕の配信パートナーである典雄役のアールは、毎週火曜日、配信中に紅茶をアップで映しながら淹れてるんだけど、僕の場合はコーヒートークね。アールは毎週火曜に紅茶、僕はコーヒー。チームらしいふたり! (当選者より『今日は壱岐之譚もクリアしたんです、いい1日になりました』とのコメントが) イエーイ。よし、じゃあサッとサインしちゃお。同時並行で色んなこと進めてるので、ちょっとお待ちくださいね。ゲームはもう半分くらいのところまで来てるのかな? まあ様子見だけど、今開始から6時間とちょっと過ぎたとこ。(チャット欄ではなぜか視聴者プレゼントに応募し、落選してしまったビリーが「じゃあ仁じゃなくオオタカを赦免してやろっと」という内輪ジョークを呟いている) (笑)、ひどいなビリー。ご新規さんに説明すると、ビリーとネイトは対馬特別アンバサダーとしての権限で僕らキャラクターを赦免しまくってるんだよ。仁以外のみんなを。(※訳註: 詳しくは境井仁お誕生日配信の抄訳参照のこと)なんで境井仁を赦免しないのかねぇ、赦免にふさわしい人間なのに。まあ人もいっぱい殺してるけど」
「さて、いつもコーヒーに入れてる残りのもの、とってこようかな。ミルクと、いつもハチミツを入れるんでそれを。コーヒーが落ちきるまで待って、えーとその間にサインして……(慌ただしさにちょっと笑ってしまい) うー、僕はプウォ配信者だー! (と言ったところで「壱岐編ってセラピーセッションみたい」というコメントに反応) そうね、何人かには『Ghost of Tsushima Director's Cut』の「壱岐ノ譚」拡張コンテンツについて僕の考えを話してあるんだけど。「壱岐ノ譚」は……えーと、『Ghost of Tsushima』ゲーム本編の欠けた章のようなものだと思ってる。全編、仁の過去編だからね。壱岐島の物語が入った『Director's Cut』は欠けた章の物語を完結させる内容になってるんだよ。僕が思うにね。だってメインの島である対馬のサイドクエストでは、プレイヤーは他のキャラクターとのやりとりを通して仁の人となりを掴んでくけど、壱岐島では全部、仁一色でしょ。だから、みんなと壱岐を共有できて心からワクワクしてる(チャット欄ではアールより「壱岐編では仁ってキャラの全景がよりはっきり見えてくるよね」、ビリーからは「仁と父親の過去をもっと知りたいっていうファンがたくさんいたんだよ。素敵なファンの皆さんに喜んでもらいたいっていうのが我々の目標」というコメントがあった)」
「(サインを終え、コーヒーが落ち切ったのを確認して中座し、ミルク泡立て器を抱えて戻ってくる) コーヒーの淹れ方が気になってる人向けに言うと、僕はいつもこれ使ってます。ミルクフローサーってやつ。ミルクを自動で、魔法みたいに泡立ててくれる。悪魔の魔法だね。このミルクをコーヒーに入れます。ミルクにはハチミツを加えてあるよ。ハチミツは健康によさげなのと、味が好みなので。まあこの方がヘルシーなんじゃ? ってくらいのアレだけど、どうなんだろね。ともかくはい、出来上がり。厳密にはカフェオレです。うん、コーヒートーク、これが僕のコーヒーの淹れ方でした。pour-over式で魔法のミルクフローサー使用。前はエスプレッソマシン持ってたけど、今はないんだよね」
「デカフェかって? 実はハーフ・デカフェ。理由はシンプルで──デカフェを見下す人もいたり、熱心なコーヒーファンはデカフェかどうか味の違いでわかったりとかあるよね。そういう飲み方もわかるんだけどさ、僕は大して違いわかんないし。あと両親の家へ行くと、ふたりは普段デカフェ飲んでるから、いっつももんのすごい頭痛がすんの。毎回ね。普段摂ってる量のカフェインとれてないせいで。で、カフェインに頼り切ってるような感じの発想が嫌だな、とも思って。原理的にそういうのが好きじゃないから、一旦はデカフェに切り替えて、今はカフェイン入りとデカフェを半分ずつにした、ハーフデカフェになってる。なんで今は半分ケミカル依存状態? 今日は12時間配信だから、カフェイン多めにとってるよ」
「(問題のおやつ「Coque D'asses」実食の時来たる) もちろん個別包装ね、日本のおかしなんで。さー D'assesのお味は? ふんふん。いいね。チョコ入ってます。(味見しつつ頷き) うん。名前どおりの味わいだね、『Coque D'asses』(笑)。美味美味。美味なケツです。ちょっとケツを彷彿とさせる要素あったりしないかな? (もう一枚あけて、茶色の波型模様を指し) これだってウンスジかもよ? 超アーティスティックなウンスジ。わかんない、配信開始からもう6時間、7時間たってるし(笑)」
「おやつもっと食べちゃお。コーヒーと一緒にね。昨日日系のお店に行って、やむにやまれずお気に入りを買ってきた。クリームパンとメロンパン。このふたつ最高。そう、メロンパンさいこー。体型に気遣ったりとかあるから普段は我慢してるけど、どうしてもね。ジャパニーズマーケットで欲しいおかし全部買うのは我慢したって言ってたのはちょっとウソ。 D'assesとメロンパン買ったから。でまた、この手のパンってコーヒーとの相性最高なんだよね〜」
◆BOSS缶コーヒーCM「工場編」出演の過去が明らかに
なごやかにメロンパンを食むツジ氏に対し、視聴者が寄せた「BOSSの缶コーヒーがないとね」というコメントから、驚きの情報が飛び出す一幕も。
「(なにげない世間話のトーンでさらっと)僕が昔、トミー・リー・ジョーンズとBOSSコーヒーのCMに出たって話、したことあったっけ? 検索で出てくるかな(笑)。見つけたことある人いる? Discordだと、僕が意外なものに出てたりするのを見つけてくるファンもいたりするでしょ。じゃあ検索してみよ、『BOSSコーヒー』、『トミー・リー・ジョーンズ』……休み時間中のCMだったから『休憩』って入れてと。(「宇宙人ジョーンズ」シリーズの主旨など説明しながら動画を探すツジ氏。引き続きメロンパンをもぐもぐしながら) あ、これこれ(笑)」
「なんもあやしいことない(笑)。(そして動画の20秒目あたり、一瞬ではあっても画面を横ぎる白Tの青年は、間違いなくダイスケ・ツジ) あれ僕! 」
2006年にオンエアされたCMということはまだ20代半ば、『シルク・ド・ソレイユ』入り前の姿ということになるのだろうか。ご本人はニコニコ笑っているが、アールや長年の友人であるモデレーターでさえ「ダイスだったわ」「まってダイスいた」と驚きをあらわにしている。秘密にしていたというより、ツジ氏本人も「BOSSコーヒー」というキーワードで連想するまで忘れていたのでは、という気がしないでもない。
「瞬きすると見逃すよ(笑)。(出演部分で一時停止) はいいた。僕わっか。子供子供してるじゃん。面白いことに、ここ、たったこの部分のおかげで僕、追加報酬もらったんだよ(笑)。これが使われるだけで余分にお金が出んの。業界の仕組みって面白いもんだよね。(「笑顔のベビちゃんダイスだ」というアールのコメントへ) ベビちゃんダイス、そだね(笑)。撮影はLA。全員日本人かアジア系のエキストラが、最後にちょっとだけ顔出したトミー・リー・ジョーンズと一緒したみたいな感じ。僕らは一日中待ちぼうけ状態で座ってたけどね(笑)。そういうもんなんだよ、エキストラ側は何やかんややる一方、大スターは最後に現れるのが普通なんで」
後半部分はこちらから。