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貳零貳肆年六月十六日星期日『有水過水,冇水散水。』

【音】
jau5 seoi2 gwo3 seoi2, mou5 seoi2 saan2 seoi2
出典:粵語審音配詞字庫

【意】
金を払うなら消火してやるが、払わないなら撤収だ!

【出典】
1973年の広東語での香港映画『七十二家房客 House of 72 Tenants』での有名なセリフ。消防員(杜平)と主役(鄭少秋)の言う「有水有水,冇水冇水,有水過水,冇水散水」は、当時の香港の汚職のはびこる状況を風刺していた。

【解説】
金を払うなら消火してやるが、払わないなら撤収だ、の意。当時の消防員の汚職問題を反映している。

【補充】
映画作品『七十二家房客 House of 72 Tenants』は、1940年代に創作された同名の舞台劇のリメイクで、元の脚本は当時の民國政府を風刺したもの。後に再度のリメイク作品が出来たが、1973年の映画版の興行成績には及ばなかった。監督の楚原が元の作品を改稿し、汚職がはびこっていた当時の香港政府にあてこすった作品に仕上げた。ストーリーの背景は50-60年代の香港の設定ではあるが、そこに当時の70年代の香港の社会現象を反映させている。

【Copyright】
貳零貳肆年 廣東話通曆『流金香港歲月 影界傳流的廣東話』

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