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貳零貳肆年五月二十一日星期二『即係好似我咁喇,食九龍吊片啦!』

【音】
zik1 hai6 hou2 ci5 ngo5 gam1 la3, sik6 gau2 lung4 diu3 pin3 la1
出典:粵語審音配詞字庫

【意】
つまりは俺と同じようなもんさ。クビってことだ。

【出典】
1974年の香港電台『獅子山下・難關 Below the Lion Rock・Difficult Time』で、橫頭磡の公団の一角にある公園で負け将棋を打っているおじさんが、失業したばかりの張仔(江毅)に言うセリフ。

【解説】
「無情雞」とほぼ同意。社長から解雇されて失業する、の意。

【補充】
昔の香港北角から九龍灣一帯はイカの産地だったそうである。鰂魚涌の「鰂」字は魷魚、墨魚を指し、「烏賊=イカ」と総称される。漁民はイカを生干ししていた。大型の火箭魷を開き、竹串に刺して吊るして干していた。これを「吊片」または「土魷」と呼び、「九龍吊片」は当時の最高級の干しイカのことであった。そこから「食九龍吊片」は「炒魷魚=解雇される」の意となる。

【Copyright】
貳零貳肆年 廣東話通曆『流金香港歲月 影界傳流的廣東話』

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