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貳零貳肆年三月十八日星期一『人人為我,我為人人。』

【音】
jan4 jan4 wai4 ngo5, ngo5 wai4 jan4 jan4 
出典:粵語審音配詞字庫

【意】
皆は我の為に、我は皆の為に。

【出所】
1953年の香港粵語片『危樓春曉 / In the Facie of Dimolition』で、正義感の塊のタクシー・ドライバー梁威(吳楚帆)が人生の座右の銘として言ったセリフ。一棟のボロ屋で時期をほぼ同じくして次々と難しい問題が起きる。例えば羅明(張瑛)と白瑩(紫羅蓮)が結婚することになった時に羅明が突然失業する。また、妻(葉萍)が出産間近である梁威(吳楚帆)が会社からリストラされる。譚二叔(黃楚山)は食い扶持の為に血を売っていたが、命の危険が迫っている。玉芳(梅綺)は黃大班(盧敦)に手籠めにされ首つり自殺を図る・・・

【解説】
社会では多くの人が自分の為に動いてくれているのだから、自分も他人の為に動かねばならない、の意。

【補充】
「人人為我,我為人人(tous pour un, un pour tous)」は1844年フランスのロマン主義作家アレクサンドル・デュマが出版した『三銃士 / Les Trois Mousquetaires』の格言として現れ、そこから英語「All for one, one for all」に翻訳された。

【Copyright】
貳零貳肆年 廣東話通曆『流金香港歲月 影視世界傳流的廣東話』

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