人生のにがい経験は感謝すべき要素かもしれない
中学のあるとき、突然に、仲良しグループのひとりとケンカになったことがあります。
わたしの方からは腹を立てていたようなことはなくて、きっかけは全く覚えていません。
ほぼ一方的にケンカを吹っ掛けられたような記憶なのです。
わけの分からない展開の中で、わたしも相手も第三者も解決をしようとせず、結局、決裂状態のままになりました。
中学の間はその後、多分、一言くらいしか言葉を交わすことはありませんでした。
その後、彼女は地元の高校に、わたしは越境して進学校に進み、実質的に関わりあうことはなくなりました。
しかし、自分の信念体系や感情のこんがらがりから、かなり長い間、その子に対して重くて嫌な感情を抱いていました。
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ところが、大人になって自分が抱えていた悩みを癒そうとしていく中で、意外なことに気づいたのです。
あのケンカにポジティブな意味合いがあるということに。
あのときのケンカがなかったら、わたしは何となく彼女と同じ地元の高校に行っていたかも知れないということ。
他にも進学校を選んだ理由はありましたが、彼女と同じ高校に行って気まずい思いをし続けたくないというのは動機のひとつだったのです。
もし、ケンカがなく、地元の高校に進学していたら、その後の進路で出会うことになった人たちに出会えていなかったでしょう。
その中には、わたしの人生を左右するような本当に大切な出会いがありました。
そう思うと、あのケンカは人生の計画に組み込まれていたのでは、必然だったのではとさえ思えるほどです。
するとあのケンカがあったことに感謝になってきます。
あんなにもいやになっていた記憶のはずなのに。
見え方がこんなに変わるなんておかしなものです。
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心に引っかかることがあったら、試しに一度、原因と結果を逆に見てみることをお勧めします。
「もし、いやな思い出のあれがなかったとしたら・・・」出会えていなかった「大切な何か」があるかも知れません。
それに出会うための重要な要素として、出来事を見返してみることができたなら、人生には感謝ばかりになってしまうのかも知れません。
マルセイユ・タロットの『吊るし』は引っくり返って、よく内観をしている様子です。
『吊るし』のポケットを見てみて下さい。
上向き・下向きの三日月のように互い違いになっています。
「古い器」の否定的な考え方を手放すと、次に「新しい器」のより肯定的な考え方が満ちてきます。
そして肯定的な考え・エネルギーに満ちた器から、肯定的な現実の出芽が見えて来ることになります。
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ソフィア
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