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黒衣森北部森林タホトトル湖の岸に、人間の足のようなものが漂着した。当局が星■月■日、発表した。星■月■日水四刻頃、付近を散策していた住民から「漂着物の中に足のようなものが見える」と鬼哭隊に通報があった。調べによると漂着したのは赤い靴を履いた人間の右足。腐敗が進んでおり、性別や種族は不明。当局は事件と事故の両面から捜査しているが、現場はイクサル族の拠点も近く、捜査は難航している。 【星■月■日のグリダニア日報3面より】 イクサル族や森の密猟者も最近は大人しい。このまま何事
何気なく立ち寄った書店に不思議な本があった。古めかしい装丁でやたらと分厚いその本はグリダニアに拡がる「黒衣森」についての伝聞集だった。ぱらぱらとめくってみたところ、真偽も定かではない怪しい話がこれでもかと掲載された、悪趣味極まりない本だ。しかし私は眉をひそめたくなるその怪しさに惹かれ、そのまま伝聞集を購入して帰路についた。 ひとつ、またひとつと、森にまつわる話を読んでいく。私はグリダニア出身でも在住でもないので、恐ろしい因習をどこか他人事のように楽しんでいた。あぁ、また人が