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6/20(日) 東京都2部リーグ戦 第8節vs武蔵大学マッチレポート #6

6月14日に梅雨入りが宣言され、雨が降らないにしてもムシムシしたような天候が続いている。そして6月20日、我々は東京都2部リーグ第8節武蔵大学との一戦に臨んだ。

先週は一橋とのマッチアップ。前半に2点を奪い、その後も危なげなく試合を運び2-0で勝利、2位 vs 3位という重要なゲームで勝ち点3を持ち帰ることに成功した。

対する武蔵は現在3勝1分2敗の3位に位置する。前節成城に勝利し、3位であった一橋が上智に敗れたことで3位に浮上。流れに乗っているチームだ。さらに昨季、上智は武蔵相手に1分1敗と苦戦。苦手とする相手であり厳しい戦いになることが予想された。

 上智のラインナップは以下の通り
羽藤 宏太朗(C)(4年/#1/GK/國學院久我山高校)
古宮 由視 (4年/#4/MF/東京武蔵野シティFC U-18)
関 大陽 (3年/#6/MF/湘南ベルマーレU-18)
池田 総一郎 (4年/#10/FW/県立川和高校)
菅 雄太郎(2年/#55/MF/八千代高校)
神田 辰丸 (3年/#14/MF/國學院久我山高校)
羽鳥 颯 (3年/#17/MF/昌平高校)
野田 祐成 (2年/#48/DF,MF/國學院久我山高校)
大山 諒(3年/#88/MF/武南高校)
伊藤 大心 (3年/#78/MF,DF/國學院久我山高校)
古山 悠人(2年/#80/MF/新潟高校)
サブは以下の通り
小熊 崚介(2年/#28/GK/暁星高校)
宮原 正弥(4年/#8/MF/國學院久我山高校)
小堀 耕太郎(3年/#38/MF/桐蔭学園)
三谷 宗 (4年/#7/MF/日本大学鶴ヶ丘高校)
松本 浩己(4年/#9/FW/東京都市大学付属高校)
坂田 涼(3年/#47/DF/駿台学園)
鈴木 陽太(2年/#37/MF/市立橘高校)


雨上がりの曇天の中、10時キックオフ。
前半立ち上がり、お互い長いボールを使いセーフティーにプレーしながら出方を探る。

ゲームが落ち着き少しずつボールを保持できるようになっても、なかなかファイナルサードまでは侵入できず、中盤での潰し合いが続く。武蔵は簡単にサイド裏を使っていくもなかなか繋がらずチャンスには結びつけられない。

前半給水タイムまでお互いシュートは0。上位対決らしい硬い試合となる。

ファーストシュートは前半28分、古宮の右CKからニアで関が合わせるもこれは枠の上。

前半31分、相手右CKをファーで合わせられ、折り返されると中にいた相手選手が反応。ネットを揺らされるも、これは最初の折り返しの時点でゴールラインを割っていたとしてノーゴールの判定。

前半40分、相手がこぼれ球を拾い右ハーフスペースでいい形でボールを持ち、右足を振り抜く。これが対応していた関に当たるもボールはゴール方向へ。ここは羽藤が左手1本でビッグセーブ。肝を冷やすような展開が続く。

前半はペースを掴めないまま0-0で折り返す。

円陣後手を合わせるイレブン

後半も前からの圧力と簡単にサイド裏を使ってくる武蔵に苦戦を強いられる上智。

武蔵のセットプレー、クロスが増えるも羽藤を中心に落ち着いて処理。

9分、試合状況を好転させるために、羽鳥に代えて松本を投入。

12分、古宮→野田→伊藤→池田と繋ぎ、池田がカットインから強烈な一撃を放つも相手GKがパンチング、こぼれ球に神田が反応し左足を振り抜くも、これは相手DFのブロックに遭う。

しかしペースは変わらず武蔵。21分、右サイドを突破され中へ折り返し。相手がフリーでペナルティアーク付近で受けミドルシュート。ボールはGKを抜け右ポスト直撃。九死に一生を得る。

27分、またしても武蔵。右CKからニアに飛び込んできた相手に、ゴール目の前で合わせられるも、ヘディングはバー直撃。

30分、相手の自陣からの長いFKのこぼれを拾われ、ペナルティアーク中央からシュートを打たれるも、これは羽藤が横っ飛びでキャッチ。

31分、流れを変えるべく、上智は菅に代わって三谷を投入。

前からの圧力を強める相手に自分たちの形を作れない上智。

44分、伊藤に代えて坂田を投入

アディショナルタイムに入り、立て続けにCKを2本獲得するも、ゴールには結びつけられず、タイムアップ。

今季初の無得点に終わり、スコアレスドロー

決定的なチャンスは相手が3回。上智は0回。勝ち点2を失ったというより、なんとか0
を1にしたという試合展開。ポストに2度も助けられるという運の良さがあったとはいえ、全員で粘り強く守り、最低限である勝ち点1を持ち帰った。無敗を守り、3位である武蔵との勝ち点差を3のまま保ったところは前期を昇格圏内でターンすることにまた一歩前進した。

しかし、前からの圧力を少しでも強められると途端に攻撃の形が作れなくなるというのは、これから先戦っていく中で、改善しなくてはいけない点であろう。残り3試合で2周目に突入するリーグ戦。上智の強み、弱みを把握し、戦い方を引いたり圧力をかけてきたりと工夫するチームが出てくると予想される。2周目でも安定して勝ち星を稼ぐためにも改善していきたいポイントだ。

このゲームで光ったのは後ろの2選手。まずは古山。初先発、そして不慣れな右サイドバックと難しい状況でのスタメン出場であったが、持ち前の基礎技術の高さを生かした適応力と身長こそ高くないものの、エアバトルの強さを見せ、終始安定したプレーぶりで無失点に貢献。FWとGK以外のポジション全てを高いレベルでこなせる、上智随一のユーティリティープレーヤー。新潟の地で磨き上げた高いフットボールIQと基礎技術の高さによって見せるいぶし銀の輝きは、今後連戦の疲労がたまり、離脱者が増えてきそうな後半戦に向けて大きな戦力となってくれるであろう。

どのポジションでも高いクオリティを見せる古山

もう1人は羽藤。前半終了間際に見せた驚異的な反射神経からのパラドン。関にディフレクトした難しいボールであったがきっちりとストップした。そして後半は流れの中でのクロスボールやCK、自陣でのFKなどクロス対応を迫られるシーンが多くあったが安定したキャッチングと判断でパーフェクトな対応を見せた。1年次から試合に出場し、上智のゴールマウスの前に立ち続け、今期から腕にキャプテンの腕章を巻く押しも押されぬ上智の「守護神」。その強烈なリーダーシップと桁外れの反射神経でゴールに鍵をかける。

「守護神」羽藤

以下出場選手のインタビューです。

古山 悠人(2年/#80/MF/新潟高校)
・今日の試合を振り返って
昇格に向けての重要な一戦で、個のレベルが高い相手に対して緊張感のある試合でした。個人的にはビルドアップの部分、守備の連携の部分で改善の余地が多いと感じました。チームとしては、どうやってペナに侵入しゴールを奪うかという最終局面のところや、ビルドアップの距離感、質の部分で反省すべき課題が得られたと思います。

・今後に向けて
右サイドバックの経験が浅くまたまだ未熟であるため、普段の練習からポジショニングや判断の質を上げられるように意識していこうと思います。次節は玉川との天王山で絶対に勝たないといけない試合だと思うので、少しでもレベルアップしてチームの勝利に貢献したいです。

羽鳥 颯 (3年/#17/MF/昌平高校)
・今日の試合を振り返って
武蔵大学のハイプレスに対して、自分たちのやってきたことを十分発揮できず、無得点という結果に終わってしまいました。
ピンチのシーンも多くあった中での引き分けなので、ポジティブに捉え、次節に切り替えたいと思います。

・今後に向けて
高い位置からコンパクトにプレスをかけてくる相手に対しても、ネガディブにならず、ボールを保持できるかが、今季の残りの試合、来年の試合に確実に繋がってくると思います。
次節は首位玉川大学との天王山、必ず勝ちます。

攻撃のキーマン。羽鳥

次節は6月27日(日)14:30キックオフ。玉川大学との一戦。1位 vs 2位。首位攻防戦。天王山。シックスポインター。前期を首位でターンするのは上智か玉川か。前期最も重要だと言っても過言ではない90分。次節も無観客での開催となるので、Player!、Twitterでの熱い応援よろしくお願いします!

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