ソプラノめいちゃんによる歌紹介♪
今日はこの曲を紹介します↓
作詞はボードレール。1821年パリ生まれ。
漫画、アニメの「惡の華」でその名前を知っている人もいるのではないでしょうか?
詩人、芸術評論家、翻訳家と多才な顔を持ち合わせ、「近代詩の父」と称されています。
ボードレールは父の遺産を散財したり、
詩集「悪の華」が風紀問題に問われて罰金を科される等、掘れば掘るほど話題に尽きない人でした。
作曲家のフォーレについては以前軽く触れておりますのでこちらでどうぞ。
詩人の生誕から死までを退廃的、官能的に表現する詩集「悪の華」から「讃歌」という詩にフォーレが曲をつけたものです。
出だしの「とても愛しい人、とても美しい人、」の箇所は歌い手としては正直とっても音程が取りづらいです(笑)
半音階ずつ上がる音程で、p(弱く)から始まり独白のセリフのようにも感じます。
Salutの訳し方は悩みどころです。
日本語には無い感覚の言葉で、Salutの汎用性が広すぎる!(笑)
辞書で調べると救済・救命や挨拶・お辞儀と出てきますが、
現代口語では「やっほ〜」のような感覚で使われています。
出会った時の挨拶かと思えば、バイバイする時にも「Salut!」と言われて、別れる時も使うんかい!と思った思い出です(笑)
日本語には無い感覚の単語ですね。
麝香とは……???
だそうです。
「ムスク」とも言われるそうで、こちらはなんだか聞いた事があるような気がします。
ちなみにこちらのフランス語歌詞では「ミュスク」と発音します。
一見、「悪の華」の詩集の曲だと聞くと、どんな闇系の曲なんだと思うかもしれませんが、
とても美しいメロディーで愛する女性を讃えています。
この曲は残念ながら歌いませんが、フランスの歌を歌うコンサートも9月、10月に控えていますので是非お越しください↓
日本の歌はこちらのコンサートで↓