【エッセイ】父の誕生日そして母の誕生日
今日は亡き父の誕生日。
そういえば、夫も娘も3日生まれだ。
私の両親は小5の時に離婚した。
子煩悩と言われていた父で、
うちでは、母はお母さん、父はパパと呼んでいた。
子どもの頃は父似と言われてもそんなにイヤじゃなかった。
父は今でいうパティシエで、単身赴任で東京のケーキ店で働いていたこともある。
私が高校生の頃だったと思う。
父のノートが出てきた。
パンやケーキのレシピだった。
イラスト入りで書かれていた。
尊敬した。
とても嬉しかった。
これを書いた人が私の父なんだと。
父を尊敬したのはその時だけだった。
2年前、とある市の福祉課から連絡が来た。父が亡くなったと。
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