嫌悪、そして罪悪

私はあなたが嫌いです
なぜか、それを説明する必要があるかわかりませんが、必要ならば説明します。
私があなたと何故お付き合いしていたか、それは、あなたが私に似ていたからです。
私はあなたを心底嫌っていた。
なぜなら、あなたは私に似すぎた。

私はモテない。だけどあなたはわたしに優しくしてくれた。
飲み屋に行っても私は誰からも好かれない。好いてるふりをされるばかり。
そういう人間です。
あなたはそんな私を見出してくれた。
だけどあなたは私を見下していた。
それが私は許せない。

君は極めて怠惰だ。
僕を起こすこともないだろう。
僕を寝かすこともないだろう。
飯を作ることもないだろう。
私は永遠に搾取され続ける運命をたどるに違いない。
愛などない。
搾取と欺瞞と優しさだけがこの世をささえている。

君は私の助言に耳を貸さない。
私の差し伸べた手を平手で叩き落とすような人間である。
どんなにたくさん君に与えても返ってくるのは傲慢な笑顔と私を蔑む視線。
もう耐えられない。
さようなら、愛する人よ。

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