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牙を砥げ

ハラが立った!
アルプスの少女が笑顔で叫んでいるシーンなら、
どれほど良かったか。

2019年8月9日金曜日、お盆休みに入る直前の日。
社会人1年目、異国の地である仙台で働き始め、まだ一月も経っていない。

頭の中に夏の積乱雲のように、ずっしりとした、モヤが立ち込めている。

事の始まりは、会社の上司たちとの呑みの場。
話を聞いて分かる自分の勉強不足、経験不足、知識不足。
マイナスを物理的に感じたのは初めての経験であった。
悔しい。クヤシイ。9841。

さて、自分は、どう生きたいのだろうか。
頭のストレージが足りていないことへ危機感を感じながらも、
「おれは周りよりも努力している。おれは違う。」という
憐れな選民思想で誤魔化してきたことへの代償が払われた夜である。

さて、自分は、どう生きたいのだろうか。

こんな格好の良い言葉を吐きながらも、自分は頭の中では分かっている。

牙を研がなければならないのだ。
闘わない日々に成長はない。
「成功」という安直な言葉に飢えた獣のように、
「努力」という人によって質量保存の法則が働かなくなるものを、
私は、続けなければならないのだ。

忘れるな、

牙を砥げ。

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