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元湯の温泉を温めている男前ボイラー

こんにちは。sonrakuの半田です。

なんだか最近半田の更新が多いなあと思われた方。

鋭いですね!

2020年は毎週一記事更新しますっ

という謎の宣言をしてしまいまして、そういうことになっています(苦笑)。なので最近は何を書こうかなあと考えながら生活しています。書き物は昔から好きな方でして、楽しんで更新していけたらと思っていますので引き続きのお付き合いのほどよろしくお願いします。


一週間前のnoteでは、あわくら温泉の由来と泉質について触れてみました。西粟倉村のモチーフとなっている「たぬきが温泉に入っている絵」は村に残る伝説が由来だったんですね〜。気になった方はのぞいてみてください。


さて、本日のnoteでは、そんなあわくら温泉を温めるために頑張ってくれている薪ボイラーを紹介したいと思います。

あわくら温泉の源泉は、実は冷泉(25度未満の水が湧き出す鉱泉のこと)といわれる冷たいもので、平均すると14度くらいといわれています。だから、お風呂として使うためには40度近くまで温める必要があるんですねー。

そこで登場するのが薪ボイラーです!

薪ボイラーって聞いて、皆さんはどんなイメージをお持ちですか?

五右衛門風呂みたい?

焼却炉みたい??

薪ストーブ的な???



はい、あわくら温泉元湯に入っている薪ボイラーがこちら。






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どうでしょう、意外と男前じゃないですか???
機関車みたいで、男受けしそうな感じ。


蓋を開けてみました。

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この薪ボイラーはガシファイヤーといって、西粟倉に導入されているバイオマスボイラーでは唯一の国産になります。

キャッチコピーは、

国内製造で、百年利用を目指す堅牢ボディ

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そう、タフなやつなんです。


見た目のゴツさだけでなく、しっかりと二次燃焼システムが備わっています。下記にも記載がありますが、使っていて一番感じるメリットは、高含水率の薪でも割と燃焼してくれることです。ボイラーユーザーには伝わると思うのですが含水率が高い薪も食べてくれるボイラーってありがたいんですよね。とはいえ、45%を超えてくると鎮火してしまうことも珍しくないので、乾いた木材との混焼をしなければなりません。

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あわくら温泉元湯では、ガシファイヤーを使って年間120㎥、重さにして約70~80tの薪を燃焼し熱に変えています。熱量にしてだいたい500GJ程度です。500GJは灯油に換算すると約1500ℓ分。90円/ℓだとしたら130万円になります。それを西粟倉村の間伐材で補っているイメージです。


薪投入は、元湯のスタッフが3時間に一度行います。

元湯には毎年多くのインターンが訪れますが、必ずこのオペレーションを体験してもらっています。もちろん女の子にも。

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薪を投入した後キッチンに戻ると香ばしいってからかわれます(笑)。


それから、2週間に一回燃焼室と煙管の掃除を行います。これは半田の役目なのですが毎回孤独との戦いです。先日はオーディオブック「永遠の0」を片耳で聴きながら、込み上げる思いとともに灰を掻き出しました。

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ということで、あの「不思議と心温まる元湯の温泉」はこのガシファイヤー(と元湯スタッフと僕)に支えられていたのですね。今日は元湯温泉の裏側をご紹介させていただきました!

と、ここで気づいてしまったのですが、

たぬきが入っていた温泉は14度でめっちゃ冷たかったことになりますね。


ではまた。

文責:半田

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