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コント「職員室」
このコントは、私が東京03の方々をイメージして勝手に作った架空の東京03のコント台本です。それを踏まえた上でお読みください。
飯塚
「いやぁ、この時期の3年生を受け持つのは大変ですよねぇ。」
角田
「希望の進路に進めるかは、こちらにも責任がありますからね。三者面談の時なんて、親御さんからのプレッシャーもすごいですよ。」
飯塚
「そうなんですよねぇ。それなのに、進路に向けて真剣に取り組んでくれない生徒もいるじゃないですか。」
角田
「そうそう!そういう子たちの親御さんほど、怖かったりするんですよねぇ。」
飯塚
「うちのクラスの田中みつき。あの子なんて、まだ進路もしっかり決まってなくて困ってますよ。授業態度も悪いし、提出物も期日を守らなくて。」
角田
「そうなんですか・・・」
飯塚
「しかもね、私に対する言葉遣いも悪くて、」
角田
「大変ですね・・・」
飯塚
「でしょー、最近は髪を染めたり、服装も乱れてるし、」
角田
「まぁまぁ、」
飯塚
「田中の親御さんにも、もう少ししっかりする様に言ってもらいたいんですけど、言ってもダメなんですかね。」
角田
「そんな、そこまで言わなくても、」
飯塚
「でも、他の子が頑張ってるのに、あれだとさぁ、」
角田
「まぁ、あの子なりに何かあるかもしれませんし、」
飯塚
「でも、大事な時期にあの態度はないでしょ!」
角田
「それでも、みつきは優しい子なんですよ!」
飯塚
「えっ・・・」
豊本
「二人ともどうされました。」
飯塚
「いや、うちのクラスの田中みつきの事を話してたら、角田先生が急に。」
豊本
「あぁ、あの子ですか、私の授業でも態度悪いんですよ。」
角田
「みつきの事はもういいでしょ!」
飯塚
「どうしたんですか、そんなにムキになって。角田先生って田中と仲良かったでしたっけ?」
角田
「いやぁ・・・」
豊本
「授業担当したことないですよね。部活も違うし。」
飯塚
「何か関りがあるんですか。」
角田
「まぁ、その、・・・私の娘なんです。」
飯塚・豊本
「えー!」
飯塚
「でも、名字違うし、三者面談では田中のお父さん来てましたよ。」
角田
「・・5年前に離婚したんです。それで、みつきは妻と一緒に。」
豊本
「奥さんはその後、再婚したと。」
角田
「そうですよ。」
飯塚
「それなら、田中とは時々会ったりしているんですか?」
角田
「いや、会わせてもらってません。」
豊本
「最後に話したのは?」
角田
「もう5年以上前です。」
飯塚
「そもそも何で離婚したんですか。」
角田
「いや・・・それは、」
豊本
「ここまで来たら教えてくださいよ。」
角田
「・・・浮気です。」
飯塚
「角田先生が悪いじゃないですか!」
角田
「そうなんですけど、」
豊本
「田中もお父さんに似たんですかね。」
角田
「やめろ!」
飯塚
「角田先生も、職員室で寝たり、提出物忘れたりしますもんね。」
豊本
「そういうところも似るんですかね。田中も、」
角田
「やめろぉぉぉ!!」
飯塚・豊本
「・・・・・。」
飯塚
「でも、田中は、」
角田
「田中って呼ぶな!みつきを田中と呼ぶな!」
飯塚
「いや、田中は田中でしょ。」
角田
「みつきは田中じゃない!みつきは角田!みつきは角田です!」
豊本
「角田先生、もう、田中は田中なんですよ。」
飯塚
「角田だったのは過去、角田先生も今の田中を見てあげないと。」
角田
「飯塚先生・・・。そうですね、みつきも今年で18歳。私の知っているみつきじゃないんですよね。」
豊本
「子供たちの成長は早いですから。」
飯塚
「田中も進路を決めないといけない年なんです。角田先生からも、田中に声をかけてあげたらどうですか。」
角田
「いや、それは・・・」
豊本
「仮にも親なんですから。」
角田
「仮にもって何ですか!ちゃんと親ですよ。」
飯塚
「ちゃんとではないでしょ。浮気したんだから。」
角田
「それは言わないでくださいよ。」
飯塚
「田中に声をかける最後のきっかけかもしれないんですから、進路の事は角田先生からも頼みますよ。」
角田
「飯塚先生、有難うございます。みつきを、いや、田中みつきを宜しくお願いします。」
飯塚
「私も、田中ともう一度しっかり向き合ってみます。」
暗転
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