乗り過ごす恐怖に怯えてる時は乗り過ごさない

油断したとき、電車は無情にも、発車する。どうも、神谷です。

今どこや、乗り過ごしたんでは?! って時は案外乗り過ごしません。
知ってる路線と油断して居眠りこいた時とか、スマホいじってる時が一番危ないです。
ちなみに寝てて一回、スマホで一回、重大な乗り過ごしをやったことがあります。

半分夢の中に生きていた話。

幼少期の話である。
赤毛のアンのアンであるとか、少公女のセーラ、はたまた、不思議の国のアリスのアリス。
私は、全員自分の分身であるかのように思っていた。

夢見がちで、空想の世界に生きている。
セーラにはそうしなければならない理由があったし、アンとて、きっかけは彼女の出生かもしれない。
私にさしたる理由はない。しかしながら、私は幼稚園に上がる前ぐらいまで恐らくほとんど空想の中で生きていた。

しょっちゅうお話を作っては喋りまくっていたし、イマージナリーフレンドも存在した。名前はアサちゃんだった(らしい)
「アサちゃんが来るからきれいにしなきゃー」と、玄関の掃除をしている私の姿を、祖母が目撃している。

その頃私には、全く人見知りがなかったそうだ。
近所の人を見ると誰にでも笑顔で手を振る、そんな子どもだった。

今思えば当たり前だ。おそらくその頃の私にとって、お散歩する近所の道は「もりのみち」みたいなものだったろうし、近所の人は「妖精さん」や「くまさん」扱いだったのだろう。
そりゃ笑顔で手を振る、という話である。

幼稚園に上がり、否が応でも社会と関わらなければいけなくなった時、私は空想の世界だけにはいられなくなった。
私は人を恐れ、口を閉ざした。

ほぼそれと同タイミングで、私は近所の子にいじめられるようになる。
私はますます固く、口を閉ざした。

私はその後、小4で開き直るまで、無口な女として育つ。
空想が本当に花開くのは、ずいぶんと先の話になる。

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