アレルギー検査したらアレルギーが一切なかった

血液検査の結果、まっしろだったぞ。どうも、神谷です。

秋頃に鼻がムズムズしまして。
いっそいい機会だからちゃんと検査してもらおうってアレルギー検査してもらいに行ったら、まさかの一切反応なしでした。
医者も「大人にしてはかなり珍しいです」って言ってた。

化け物の話。

BSC(注 神谷が書いているシリーズ小説)をして、勧善懲悪、と評されたことがある。
本人そんなつもりはなかったが、確かに言われてみれば、BSCはあくまで、悪いものは悪い、というスタンスは崩さないできたな、と思う。
BSCは「化け物退治」の話であると、本人は思っている。

化け物とは何か。

私の愛する新明解国語辞典によると、
(一)
動物などが人間の姿に化けた物。
(二)
正体の知れない物が、 現実にはあり得ない特異の姿になって現われる物。 〔正体が容易につかめないものや異能を持つ人の意にも用いられる〕
だそうである。

うちの化け物は、基本的に②に近い。

化け物は誰の心にもいる。怪物、と言い換えてもいい。
そいつは常に、何か危険なことを囁いてくる。
たとえば、「妬ましいなら滅ぼせばいい」とか。「欲しいなら蹴落とせば?」とか。
あるいは「殺せばいいじゃん」「死ねばいいじゃん」「持てる力を使って何が悪いの?」とか。
この声を聞いているだけのうちは、誰も化け物ではない。

この声に耳を貸し、賛美し、この声に操られた途端、人間は化け物になる。
あとはその状況に、情状の余地があるかどうかだけだ。
私にとって、化け物は退治されなければならない運命を負うものなのだ。

ただ、私は化け物が好きだ。
それが蛇の道と知りながら、蛇に堕する者。
最初からその声とともにあった者。
欲しいもののために、その声に耳を貸す者。
アンナ・カレーニナが、
「幸福な家庭はどれも似たようなものだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である」
と言ったように。
幸福な人間はいずれ似通っていくが、化け物たちはそうではないのだ。

常人には説明のつかない化け物を飼う者もいる。
私はその、いびつを愛しているのかもしれない。

BSCは、出てくるほとんどが化け物であり、化け物の手で化け物を裁く話である。
同じ化け物は、化け物を裁き得るのか。
彼らも化け物であるならば。

そういう観点で書いている部分もある。

もしこの話でBSCが気になられたと言う方、いらっしゃったら是非、本を買ってください、という宣伝で、今日のお話は終わりである。

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