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影アナ

年度末は
発表会のシーズンでもあります

ピアノ教室の発表会、3割強は
この3月に集中するのではないかと
思われます

ピアノ教室は
「年度」で1年を運営する所が多く
年度末の〆に発表会を、と
考える先生が多いと思います

私の自宅教室も
先週終えました

さて、今日は
仲良くしていただいている
先輩先生の自宅教室発表会が
ホールで行われました

私はそのプログラム進行(影アナ)の
お仕事をしてきました

仕事としては
発表会のプログラムを
演奏順に読み上げていくもので
開演&終演の案内、施設の決まりごと、
休憩や呼び出しのアナウンスなどが
含まれます

1番  ◯井 ももも  「ちょうちょう」

といった具合です

発表会の影アナ、
実は簡単そうに見えて
案外難しいんです

例えば発表会主催の先生は

舞台袖で次の生徒を舞台に出すし、
小さい生徒さんの椅子の高さ調節、
足台をセットしたり外したり、
先生が一緒について出ていく生徒さん、
譜面台を立てたり倒したり、
途中で暗譜忘れちゃった子に指示を出したり、
連弾があれば椅子の増減など

常に神経を使い
忙しく動き回ります

なので
なるべく先生の手を煩わせないよう
こちらからは当日は極力質問はしません

事前に名前に
フリガナをふってもらい
足台の「セット」「外す」タイミングや
椅子の高さ(調節何段めか)などを
進行用プログラムにメモしておきます

更に
プログラムの載っている人数
曲目などから
おおよそかかるであろう時間を
ざっくり意識しておき

押しそうなら
演奏後のおじぎが終わって
袖に戻り始めたら次のアナウンス
めちゃくちゃ押しそうなら
アナウンス自体を早口にする

逆に余裕があるなら
完全に袖に戻ってからアナウンス

途中で先生が鍵盤を
拭きに行きそうな
気配を感じたら
読むのを待つ

休憩時間は途中で終演時間を
予測して何分にするか決定する

など常に考えて進行します

それから曲名の読み方
「OP」は オーパス
「K.V.」はケッヘル
どちらも「作品番号」の意味ですが
ケッヘルはモーツァルトの作品にのみ
付けられています

OP46-NO2 第一楽章なら
オーパス45、(の)ナンバー2 第一楽章
となります

こういう読み方は
ピアノを習わないと知らないので
プロの司会者を呼べば良い、
という訳ではないのです

なので、仲の良い同業者同士で
担当し合う事が多いと思います

同じように
椅子の高さ上げ下げなども
同業者が手伝いに入る事も多いです

身長をみて
「上から3段目、足台1番上」と
判断して動きます

これらをいちいち指示を出せるだけの
余裕が
主催の先生にはないので
助け合いです

それから私は更に
声のトーンにも気をつけます

ざわついている時は
やや弱めに言い
耳を傾けて貰えるように

生徒がかなり緊張していると
感じたときは
ゆっくり穏やかに
低めにして

など

これで
もっと私の声に魅力があれば
良いのですが
私はアナウンス素人なので
精一杯、丁寧にやるだけです

それでも何人かの
先生が私を影アナに
指名してくれるのは

ここに書いたことと
噛まないからだと思います

プログラム進行
なぜか、噛まない笑

子どもの頃から
音読が得意で
声も大きくて良く通り
宿題なんかしていかなくても
授業中当てられても
スラスラ読む子でした

意外なところに
得意があるものですね

ただし、感情をこめて読む訳ではなく
ただ、噛まない、というだけです
だから私は読み聞かせなどは
お断りします笑

今日も噛まずに
時間内に
終えることができて良かったです

お疲れ様でした!!








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