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天空の森での目覚め②

前回の投稿「天空の森での目覚め①」が森編だとしたら、今回は人編。
何によって目覚めるか。
森によっての場合もあり、共にいる人達によっての場合もある。
リソースフルな仲間に恵まれたリトリートだった。

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私は従来「人」からの気づきが多く、影響を受けやすい。
本や映画、情報など、他からの刺激と比べて、圧倒的に人からのギフトを受け取りやすい。

人が好き。

先日受けたTEDスピーカーのエミリー・スミス氏開発の「人生における意味・意義の柱」診断テストでも、一番は「絆」だった。(他には「真の目的」」「ストーリーテリング」「超越性」)
http://emilyesfahanismith.com/quiz/whats-your-pillar

それはそれで気に入っているし、私は素晴らしい人たちに恵まれていて、大変幸せだと思っている。これからもできるだけより良く幸せを感じながら生きている人たちといて、良い刺激を得て、自分の行動をより良い方向に転換させていきたい。

が、そういう人たちといればいるほど、気づきが多く、激しく感情を揺さぶられ、思考がぐるぐるして意識が忙しくなる。
興奮状態になるので、実は神経も疲れているのだと思う。
しかも楽しいから時間を忘れる。(そして終電を逃す。)

人といたいけど、いると疲れる。
もどかしい。

それが、リトリート中は森の中でずっと一人でいるわけだから、基本的には人と交わらない。
交わるのは、ごく限られた時間。しかも、ゆっくりとした森時間を過ごした人たち。
私にとってはその状態がかなり良かった。


今回のリトリート参加者は6名、偶然にも全員女性。
加えて、主催スタッフが3名+お宿のオーナー+車の運転をしてくださった方のみ。
ほぼデジタルオフな状態だったので、クローズドな世界だ。


和歌山開催ということもあり、住んでいる場所も年齢も仕事も全然違うメンバーなのに、最初に会った時からみんなリラックスしていて鎧を脱いでいて(そりゃぁ、鎧を着たまま山には登れない)、初対面なのにあまり気も使ってなくて・・・何なんだろか、この安心安全感。
アイスブレイクなんていらないじゃないかー!

まぁ、一生にあるかないかの10連休GWの最初の3日間に「森にこもろう」って考える時点で、根っこの価値観は近いのかも。


森では一人で過ごし、


森から戻ると焚き火を囲み、みんなで森で自分に起きたこと、森からのサイン、自然の叡智の話をする。

これは森のせいなのか、焚き火のせいなのか・・・
各人の深いところから紡ぎだされる森での体験談は一言一言が心に響き、静かで豊かな時間が流れていく。
いつまででも穏やかに語りは続く。
でも、言葉は多くない。

今、よく思い起こしてみれば、表面的な会話はインタラクティブではなかった。

ひとりが話す。
みんながそれを聞く。ただ聞く。
よくあるワークショップのように、人の発言に対し積極的に自分の意見や感想を投げ込んだりしない。おそらく、普段そういう場にいたら、躊躇なく主体的に言葉をかけていくタイプの人たちばかりなのに。

でも、音として表面には言語化されてこない意識・無意識の部分で、何かが沸き起こっていて、それがテレパシーのように豊かに交わされていた。
まさに共鳴。

私たちは深く根っこでつながっている感覚を持てた。確かに。


その後、一緒に温泉に入り、同じ釜の飯を食べれば、もう古くからの親戚が集まったかのごとく賑やか。

↑4時間煮込んだ絶品ポトフ。コンソメ不要、まさかのセロリ出汁。

森から帰って1週間のうちに、ほぼ全員が再現したほどの美味しさ!


食後、初日の夜には皆で満天の星空を見上げて盛り上がった。

二日目の夜は、ストーリーテリング。
「人生に大きく影響した一番の経験は?」

それぞれの人生に、かけがえのない瞬間がある。人生を方向づけるような経験。
それは決して良いことばかりではなく、聞いている私たちでさえ苦しくなる苦難でさえ、みんなには再生し希望に向かうレジリエンス、底力があった。
それに触れさせてもらえたことに感謝と敬意が溢れた。


↑お宿の女将、のりやん。
風の古民家 うえみなみ http://ueminami.web.fc2.com/index.html


築300年の有形文化財の古民家で素晴らしい景色と空気、美味しい食事、満点の星空、人との深いつながり・・・他に何がいるだろう?

全て在って、満たされている。



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