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酒脱戦争

はじめに

私はアルコール依存症です。

14.5年前から、精神的に少しおかしくなり始めたように思います。

2009年、車の運転中のことでした。突然全身が硬直し始めて激しい痛みに襲われました。
助けを求め、電話をかけようにも手が硬直していてうまくいかない。
10分ほどしてようやくつながってはくれたが、ろれつがまわらずうまく話せない。

なんだかんだで、電話につながった相手の機転で30分後に救急搬送されました。

この時にはじめて、うつ病とパニック障害であると診断されました。

お酒との戦いはこの時からすでに静かに始まっていたのかも知れません。

アルコール依存症との診断を受けたのは、2015年のことでした。

うつ病とパニック障害の戦いの最中、最愛の父の死を受け入れられず、闇にますます身を落としてしまった結果のことです。

母や姉と娘2人の時間を奪い、心をも奪ってしまったのです。

「否認の病い」とも言われる依存症。
受け入れられるまでに時間を要しました。

2017年、3ヶ月半の入院生活を経て断酒生活に入りました。
現在で、3年と9ヶ月になります。

私のお酒との戦いはこれから死を迎えるまでの一生続いてゆきます。

ですが、1人でも多くの方に「依存症」との戦いは避けていただきい。

大事な人の声が、周りの声が届くうちに、
どうか耳を傾けてほしい。

今の私にできることは体験を話すことだと思いました。

私が体験した全ての中から、ひとつでも回避できるヒントにしてもらえたらと思います。

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