わたしの工場日記
わたしは工場勤務者。仕事は自分のペースでできるし、先輩らとは仲が良く毎日楽しくやっている。
だけど、自分の部署が利益を上げられていないことを理由に今、消えかかっている。利益と言われても、営業が取ってきた注文を完遂するのがこちらの仕事のはずなのだが。
そこでわたしたちは他の部署の応援に回されることになった。ライン工ではないけど、機械に動かされる業務。作業。
始めのうちはバタバタで考える時間がないけれど、慣れてくると頭が暇になってきて、色んなことを考え始める。
「わたしの30代はこれで終わっちゃうのかな。」
「友達はみんなバリバリ働いてるのに、わたしは工場作業員か。」
「大学まで出させてもらったのに。」
「でも、電話が苦手なわたしが他の仕事をできそうにもないしな。」
ぐるぐる。もやもや。
ふと、シモーヌ・ヴェイユの工場日記を思い出す。読んだことはない、何かの折に知った本。読んでみたい。読んだら、この気持ちが分かち合える瞬間があるかもしれない。裏切られるかもしれないけど。
工場日記を読む前の工場日記。
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