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臨床編/腎臓~正常変異/胎児性分葉~

 ひとつの腎皮質と髄質の合わさったものを腎葉と呼び、胎生期の腎臓では腎葉間に一致して表面に多数の分葉がみられる。通常このような胎生期の分葉は成長とともに消失し、腎臓の輪郭は平滑になるが、成長後も分葉が残存したものを胎児性分葉と呼ぶ。

超音波所見
・輪郭の凹凸

 腎皮質の厚さは一定で、内部エコーは正常、分葉は腎葉間に一致してみられる。切痕が限局的な場合は、腎腫瘍の存在や腎梗塞、腎炎による瘢痕化なども鑑別に挙げられる。


~えちょ~

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