推し遍歴。ぺんたごんとの出会い。ドクターベベ。

ペンタゴンを好きになったきっかけの話をする。しかし、この話をするとなると、もれなく性癖暴露大会になりかねない。というか、なる。音楽、歌詞から解釈を書き連ねるというより、視覚、ビジュアルの話ばかりしていく。時には、というかほとんど共感し得ないような、それはもう酷く自分の好みの話をする。絶対。最初に書いておきたい。今回は、あくまで数年後の私が今の私を思い返すのに役立てる備忘録をメインに、私の推し遍歴を壁打ち的に只管に書く回。「なんかやばい人かもしれない…」と思われるかもしれない。付き合わせるのも大変申し訳ないので…ブラバしてもらって…。っていうか、Twitter見てる人は知ってるでしょ…。

~2019年6月

KPOPそれ自体に足を突っ込んだのは、2016年の11月の話である。簡潔に言うと、BTSのDOPEのMVを妹に見せられ、血汗涙でどっぷりハマった。

https://youtu.be/WYbrLlVelYk

https://youtu.be/RuntXwPvvaE

ある種のオタクは皆好きでしょ、血汗涙周りのコンセプトと映像。高貴で耽美な男の子たちが、じっとりと、深淵に堕ちていくところ。一種のオタクは皆好きでしょ。ねぇ。まず、私は「自分らでは成す術もないほどの強大な狂気や悪を目の前にした、綺麗な男の子たち」というのが何故か昔っから大好きだ。得体のしれない大いなるもののせいで、人からどんどん外れた存在になっていく男の子を見ているのが好きだ。何がきっかけなのか全く思い出せないのだが、そういうコンセプトが堪らなく好きだ。愛読書の一つが東京喰種とか黒執事の時点で大分お察しだろう。そういうことだ。最初血汗涙MV観た時、「これ三次元で見ていいんだ?!」になったのだけは、めちゃくちゃ覚えてる。まず、高貴な装飾品と衣装でもう高鳴りがやまないのに、その男の子たちが途方もなく奈落まで堕ちていく姿。「リアルを生きる男の子たちで見ていいんだ?!」の衝撃たるや。少なくとも、別界隈推してた頃にはなかったコンテンツだった。その後、SEVENTEEN、EXO...と履修しながら、それまで見たことも無かったコンセプトのアイドルと、彼らが演技するMVや音楽番組等々映像を見ながら、すっかり虜になっていた。アイドル、笑顔だけじゃないんだな、と思った。もっといろんな顔見せていいんだ、と。

と、始まったKPOPとの生活だったが、2019年4月の段階でこれは大分落ち着く。別の界隈に手を出したのもあれば、ハマる曲に出会えなかったのもある。韓国語も文字は読める・音がわかるけど、意味の読み取りは出来ない、ぐらいで止まってしまった。若干距離の空いてしまったそれとの、再接近は2019年の6月。

https://youtu.be/zkKP1vhArYY

あのちょっと聞いただけでテンションぶちあがる曲。もうそれはそれは聞き返した。何より好きなのは、ウソクのラップ。耳に残る、音程のあっちこっちいくラップ。MV、やっぱり最後まで一番覚えていたのは、一番から二番にかけてのウソク。っていうか、「黒髪」「垂れ目がち三白眼」「ラップ担当」は私の好きになる要素しかない。今まで好きになったアイドル、絶対初見のビジュアルが黒髪なぐらい黒髪を何故かこよなく愛する私、すごい勢いでウソクの画像保存しまくった記憶がある。私のぺんたごんの入りはシントブリのウソクだ。とはいえ、当時はウソクとユウトしか顔と名前が一致しなかった。ユウトに関しては、低音ラップとドレッドヘアの印象が強かったのもあって、すぐに覚えた。ところが、接近禁止でその後カムバしたはずなのに、追っかけた記憶も無いので、本当にうっすら見てるぐらい。公式Twitterはフォローして、通知もオンにしてたけど、ウソクが投稿したら見る程度だった。彼も比較的投稿頻度低めのメンバーではあったので、本当に、気が向いたら目を向けるぐらいの距離だった。そんな微妙な距離感のまま、2020年正月。

今思えば、これがこの後起こること、全て物語っていたのかもしれない。年明け初っ端に見たウソクのセルカがいつまでも目から焼き付いていた。その後まぁまぁ寝付けなくなるぐらいには。それはそれはもうめちゃくちゃかわいかったので(語彙力の死ぬ音)。

2020年2月

ペンタゴンがカムバするらしい、というのは公式Twitterの通知で知った。何とも目を引いたのは、downsideのコンセプトフォト。

https://twitter.com/CUBE_PTG/status/1224709445814554624?s=20&t=eLjBF4QOdmqjLRMBfTUSKw

https://twitter.com/CUBE_PTG/status/1224709417066737666?s=20&t=eLjBF4QOdmqjLRMBfTUSKw

https://twitter.com/CUBE_PTG/status/1224709387618525187?s=20&t=eLjBF4QOdmqjLRMBfTUSKw

あっれ、私めっちゃ好きなやつじゃない?
「何かがおかしくて、普通ではない」違和感。説明できない異常さ。触れてはいけない、危険な雰囲気。それを理解してもなお、目が離せない感じ。なんだろう、これは。少しの不安感と大いなる好奇心を抱いて、その後出たコンセプトフィルムも見た。

https://twitter.com/CUBE_PTG/status/1225436496838053889?s=20&t=eLjBF4QOdmqjLRMBfTUSKw

https://twitter.com/CUBE_PTG/status/1225437028138930178?s=20&t=eLjBF4QOdmqjLRMBfTUSKw

何よりキノちゃんさんの、ねじがぶっ飛んだ感じ。退屈。不満。発散。子供の様な顔に、隠し切れない邪悪さ。ふとした瞬間、我に返るけど、それもほんの一瞬。たった10秒に、じんわりと予感がする。
「さては、カンヒョング、やべぇ~な?」

極めつけは動画。

love(ウソクユウト)fall(ジノシノン)hurt(ホンソクヨウォン)crazy(キノフイ)で各々演じてる動画。私が特に忘れられないのが、正しく、壊れてしまったキノとフイ。執着だけ残して後の感情は全部死んだような目で花占いをするキノ。カメラではない、ずっと遠くを見ながら、恍惚の顔のフイ。(あと只管に純でかわいいウソクとユウト。キノフイがおっかない分余計に純粋で恋愛真っ最中な感じが出ててかわいい。)アイドル、そんな顔していいんか???そんな、演技していいんか???な、何かがおかしい、このグループ。さては、コンセプトの体現力、つよつよなのでは???と気づく頃には、もう遅かった。MVティザーの公開日だった。


抑圧と苦痛に歪む表情。今にも、「助けてくれ」と声が聞こえてきそうな。サムネのウソク。子供の様なあどけない眼差しで、ただ、絶対に「おかしい」ウソク。只管にたった40秒足らずの動画を脳内で反芻して反芻して反芻した。これ実写で見ていいんですか???って思う間もなくMVも出た。何か知らんけど深夜に公開したよね、Dr.bebeのMVhttps://youtu.be/eMIBLloecRI

もう一度言う。私は「自分らでは成す術もないほどの強大な狂気や悪を目の前にした、綺麗な男の子たち」というのが大好きだ。Dr.BeBeが、正にそれだった。というか、それ以上だった。

Dr.BeBeの、というか、ペンタゴンのコンセプト消化力の真髄は、人間の「激」の部分を出すのが上手いこと。それまで見てきたのが、綺麗な男の子がしっかり綺麗なまま、成す術もなく、どこか無機質に、人とは何かがずれ始め、おかしくなっていく様。でも、ペンタゴンはしっかりと、人間のまま、おかしくなっている感じ。綺麗な顔を、これでもかと歪ませて。アイドル、キラキラした「うれしい」「たのしい」「いとおしい」生き物のはずなのに、「悲しい」も「苦しい」も「おかしい」も、全部見せて。彼ら、特徴的なのは、口を大きく開けるところ。MVもさることながら、アルバムの特典のステッカー(特にユウト)(ちなみにユウト沼落ちはこのステッカーがきっかけだったりする(?!))も顕著かもしれない。あんなまじまじと人の口内初めて見た。日頃、見ないでしょ、他人の口の中なんて。笑う時だって、口を隠すのが「慎ましい」とされる。人間、口の中を見せるのは大分憚られるはず。それを、しっかり見せる。獣の慟哭が聞こえそうなまでに、しっかり開かれた口。この堪らないほどの不安感。一瞬で虜になった。

と言った感じで、すっかりどっぷり浸かってしまった私。それもこれも全部Dr.BeBe周りの映像群とペンタゴンの見せる「ちょっとおかしくて、可哀想な男の子たち」の虜になったが故。以上、音楽だけじゃなく、彼らの演技する、表現する世界も好きですよ、という話でした。今回はここで筆を置く。歌詞とは違って、ビジュアル面の話をするとなおのこと人からの共感を得るような表現が見つからなくなるね。難しい。

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