四肢の負傷は切断が最適の治療法だった
歩兵が両手で抱えて照準を合わせ発射する小銃は、すでに15世紀半ばには知られていた。銃身に螺旋状の溝(ライフリング)をつけたことによって弾丸に回転運動が生じ、ジャイロ効果によって弾軸の安定化が図られ、空気抵抗が減少して直進性が高まり、飛躍的に命中率が高まった。ただし、銃身に弾丸を装填するのに時間と手間がかかるという欠点があった。
この欠点を改良し、さらに武器としての性能を高めたのが、フランス陸軍大尉であったクロード・エチエンヌ・ミニエー(Claude-Étienne Mini