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気狂いピエロ再び

 『気狂いピエロ』が50周年2Kレストアで劇場公開されたので観に行った。VHSも持っていたしDVDもある。映画館でも何度も観たが、2Kレストアがどんなに前と違うのかちょっと興味があった。結論は、前とどう違うのか全くわからなかった。2Kの技術のせいではなく、たぶん私の目が老化したせい。がっくり。
『勝手にしやがれ』も60周年4Kレストアで公開だけど、そっちはもういいや。

 それにしても何度見てもほんとに色彩がきれい。音楽、カット割りもよく計算されているな〜と思う。
ベルモンドは他に『勝手にしやがれ』や『女は女である』でゴダール映画に出ているけれど、『気狂いピエロ』以降はアクション路線に行ってしまった。本人はもともとこういうしゃらくさい作品より、アクションやコメディやハードボイルドが好きだったんだろうな。
この映画の中でも、身体を動かしたくてウズウズしているのがよくわかる。ちょっとした場面でも必要以上に身のこなしにキレがあるがおかしかった。

 9月にまたベルモンド傑作選の第3弾。ラインナップの中にまだ観たことがないのが2本あるが、都内の上映は相変わらず新宿武蔵野館。座席の傾斜がゆるくてチビ助には辛い劇場。「座れる巨人」の夫ですら見えづらいと言っていた。ベルモンド傑作選、前の時も圧倒的にシニアが多かったがみんなあの座席でよく我慢できたなあ。

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