お菓子は素朴なほうがいい
無印良品銀座の6階、ATLIER MUJI GINZAで「愛すべき日本のお菓子」展。
地域の素材を使い、その土地の文化の特色をまとった身近で素朴なお菓子。
無印良品のコンセプトとも共鳴するようなお菓子を日本各地から集めて紹介している。
実物ではなく、写真つき解説の紙が重ねて掛けられている。
気に入ったもの、気になるものがあれば、この紙は自由に持ち帰っていい。
日本に昔からあるお菓子は、餅米、小麦粉、小豆など手に入りやすい材料からできていてシンプル。
色もだいたい茶色や黒、白などだから、全体的に地味。気をてらわず、そっけない。
でも、一つ一つ見ていくとどれも個性的で美味しそう。
素朴だからといって、チャチャっと作られているわけではない。素材を生かして、余計なことをせずに丁寧に手順を踏んで作られている。
展示されていたお菓子はだいたい馴染みがあり食べたこともあるものだったが、知らなかったものもいくつか。
解説にはお菓子の生誕年も書いてある。
戦前、明治、江戸時代、中にはそれ以前とどれもそれなりに長い歴史がある。
最初に考えて作った昔の人、それを大事にずっと作り続けてきた人がいるから、今も私たちはおいしく楽しく食べている。
お菓子の展示といえば、とらやが有名だけれどこの無印のもよかった。
ATLIER MUJI GINZA、楽しい展示をよくやっている。今回フロアの反対側ではミニチュア作家、田中達也が無印良品の日用品を風景に見立てた作品展示。
以前には柚木沙弥郎やフィリップ・ワイズベッカーや、
ところで、解説の紙が一枚残らず持って行かれてダントツの人気だったのが「わかば」のたい焼き。
スタッフによると「海外からのお客様に特に気に入られていたようです」とのこと。
そう言われたら急に食べたくなり、帰りに寄り道して買ってしまった。
飴やお煎餅ができるまでの紹介映像もある。
同じフロアのSalonでは会期中、展示で紹介されているお菓子もいくつか提供されており、1階では土日限定で販売中。
バタークリームのデコレーションケーキは別として、お菓子は和も洋もシンプルなのがいい。
『地球の歩き方』シリーズのお菓子バージョン。郷土菓子は万国共通。
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