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ピカソ展はバスクシャツで



ヨックモックミュージアムで「ピカソのセラミック - モダンに触れる」展。

巨匠の様々な技法や考え方、キュビズムやシュールレアリズムを反映させたセラミック作品を紹介している。
ピカソが一人で作陶や絵付けを行ったオリジナル作品(または、「ユニーク作品」)や、マドゥーラ陶房の職人がピカソ監修の元、原作をモデルに製作したエディション作品の数々。

「3尾の鰯」皿
同じ形の壺が顔になったり鳥になったり
マネの「草上の昼食」も、ピカソにかかると
こんなになっちゃう
画面右下には原画には無い小さなバッタも
壺の中の壺
壺の中の壺の中の魚
「トランポリンの上の3人」
「サッカー選手」
「生きる悦び」

制作過程を記録したビデオを見ると、職人がろくろで作ったばかりのまだ柔らかい壺を、ピカソはくにゃんと曲げて、あっと言う間に鳩にしてしまう。壺から鳩は、15分で5、6羽作ったらしい。その様子を、後ろで職人が作業しながらニコニコ見ているのがいい。
大皿もちゃっちゃっちゃーと削って顔を描く。
ピカソご本人も、やたら楽しそう。

上階の部屋には、たくさんのエディションの絵皿が掛かっている。

吹き抜けで明るい
外からも眺められる

セラミック以外にも、お菓子屋さんならではのピカソの油彩画が。

タイトル、そのまま「お菓子」

ミュージアムのトイレのサインもかわいい。

バスクシャツを愛用していたピカソにちなんで、セントジェームスじゃなくても横縞着用なら200円引きのボーダー割り。
併設のカフェには魅惑のミニャルディーズが宝石のように並んでいたけれど、そちらはパス。


六本木通りを渡って、次は日本画を実践女子大で。

実践女子大構内、香雪記念資料館

小規模ながらとても雰囲気のいい展示空間。
撮影禁止だけれど、図録並みの35ページもの写真つき解説パンフレットがもらえる。
この大学資料館の心意気が伝わってくる充実の内容。

展示作品の解説も詳細

こちらは観覧無料。構内に入って建物入口の受付で記入し、カードを首から下げて入館。

外のテラスも気持ちよかった

帰路、スパイラルの前を通ったらこんなのをやっていたので入った。
吉野石膏美術振興財団のアート展。


大久保如彌
Stay away from the outside…
冬木遼太郎
Collection

来年は練馬区立美術館で、同じく吉野石膏所蔵のこんな展示もあるそうなので、行ってみようと思う。

ヨックモックも吉野石膏も、実践女子大は企業じゃないけれど、メセナとしてとてもいい活動をしているなー。爽やかな秋の午後、たっぷり恩恵に浴しました。

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